破産寸前でも競馬を止められない!人生が崩壊するギャンブル依存症と借金問題の解決方法

「夫が競馬依存症で借金まみれ。いくら負けても競馬を止めてくれない。」
「競馬で800万円の借金を作ってしまった。自己破産はできる?」
「自己破産手続き中だけど競馬が生きがい。どうしても馬券を買いたい」

あなたには、このようなお悩みがありませんか?

借金してまで競馬にのめり込み、生活もままならないのにそれでも止められないという方は少なくありません。競馬による借金で自己破産したものの、何とかして馬券を買いたいという強い衝動が抑えられない方もいるでしょう。

結論から言うと、競馬による借金問題は債務整理することで解決可能です。

ただし、借金をくり返しても競馬を止められないという場合、ギャンブル依存症の可能性があります。借金問題と併行して、治療を受けなければ根本的な解決に至らないでしょう。

そこでこの記事では、

  • 破産寸前でも競馬を止められない理由
  • 人生が崩壊するギャンブル依存症の実態
  • 競馬が原因でも自己破産で立ち直った事例

についてご紹介します。この記事を読めば、借金問題の解決方法だけでなく、ギャンブル依存症から抜け出す方法もわかるので、参考にしてみてください!

Contents

破産寸前でも競馬を止められない3つの理由

破産寸前でも競馬を止められないとう方も多いでしょう。その3つの理由について、解説していきます。

1. 競馬で大当たりした時の興奮が忘れられない

競馬で大当たりすると「あの興奮をもう一度」とばかりに、さらに馬券を買うようになります。もちろん、幸運は何度も続きません。

しかし、勝った時の喜びが忘れられず、掛け金をつぎ込み、負けを取り戻すために借金を重ねるようになります。

大当たりした時の快感を得ようとするあまり、負けが続いても延々と競馬を続けるようになるというわけです。

2. 辛い気持を競馬で紛らわそうとしている

辛い気持ちを競馬で紛らわそうとしていることも、理由の1つでしょう。競馬は自宅でも気軽に楽しめるストレス発散方法になりやすいと言えます。

自分が掛けた馬が勝つか負けるかのきわどいスリルを感じている時は、イヤな気持から逃れられるからです。問題から逃げる手段として競馬にのめり込むケースが多く、ストレス発散が上手にできない人に見受けられます。

3. 競馬で負けたお金を競馬で取り戻そうとしている

競馬で負けたお金を競馬で取り戻そうという思考になっていることも、理由として挙げられます。

負けず嫌いな傾向のある人は「次のレースで絶対とり返す」とムキになって、勝つまで続けようとします。たまに勝てることもあるかもしれませんが、当然ながら毎回上手くはいきません。

しかし、冷静さが欠如しているため、生活費に手を付けたり消費者金融から借入したりして、負けを取り戻そうとします。気が付けば、借金も膨れ上がっていたというわけです。

【人生が崩壊する】脳と人格が変わるギャンブル依存症の実態

大げさではなく、ギャンブル依存症になると人生が崩壊する危険性があります。ここでは、脳と人格まで変えてしまうギャンブル依存症の実態について解説していきます。

1. ギャンブル依存症とは

ギャンブル依存症は、WHOにおいて「病的賭博」という病気として認定されています。

ギャンブルが止められないのは、アルコール依存症や薬物依存症と似ていることがわかっています。症状としては、以下が挙げられます。

  • ギャンブルにのめり込む
  • どんどんギャンブルに掛けるお金が増える
  • ギャンブルを止めようと思ってもも上手くいかない
  • 負けたお金をギャンブルで取り返そうとする
  • ギャンブルのことで嘘をついたり借金したりする

ギャンブル依存症になりやすいのは若い人や男性に多く、ストレス対処が上手くできない人やギャンブルが身近な環境にあることなどが、要因として指摘されています。

2. 競馬をしないと落ち着かない「禁断症状」が出現する

依存症レベルになると、競馬をしないと落ち着かない「禁断症状」が出現します。ギャンブル依存症は、脳と人格が変わる病気とも言われ、脳内の快楽物質であるドーパミンとの関係が深いとされています。

例えば、競馬で大当たりすると、強烈な快感が脳内に記憶され、また競馬をやりたいと思わせるのです。脳が刺激に慣れてしまい、より強い刺激を求めるうちに、どんどんのめり込んでいきます。

とことんやらないと満足できない耐性がつき、ギャンブルをやらないと落ち着かない「禁断症状」が出現します。行動が抑制できない「コントロール障害」に陥っているため、止めようと思っても止められません。

最初は、ちょっとした気分転換として始める人がほとんどです。

しかし、一度「気分がスッキリした」「イヤなことも忘れられて楽しかった」という記憶のレールができ上がると、ストレスが続いた時に、同じレールに乗ることになります。そのまま暴走し、止めたくても止められなくなるのです。

3. ギャンブル依存症になると失うものはとてつもなく大きい

ギャンブル依存症になると、お金以外にも失うものはとてつもなく大きいでしょう。

1. 家族

ギャンブル依存症になると、家族など大切な人を失うことに繋がるでしょう。馬券を買うために借金したことで、家族と言い争いが絶えなくなったり、競馬を止めるよう激しく詰め寄られたりもするはずです。

しかし、いくら止めようと思っても止められないため、結果的に家族に愛想をつかされ、離婚になるというケースは珍しくありません。

2. 仕事

ギャンブルに夢中になるあまり、仕事が手につかない状態になる危険性があります。

特にリモートワークであれば周囲の目もないため、勤務時間中にレースの予想をしたり、競馬場に行ったりすることもあるかもしれません。会社に発覚した場合、解雇もあり得ます。

また、ギャンブルによる借金が払えず給料の差し押さえという事態になると、勤務先に借金がバレてしまいます。

借金が原因で解雇されることはないかもしれませんが、周囲からの見る目が変わり、働きにくくなることは十分考えられるでしょう。結果的に、辞めざるを得なくなる場合もあります。

3. 社会的信用

ギャンブル依存症になってしまうと、社会的信用を失います。

競馬につぎ込んだお金を穴埋めしたり、取り返そうと思ったりして消費者金融に借金する場合も多いはずです。しかし、思うように勝てず返済が滞ると、信用情報機関に登録されます。いわゆるブラックリストですね。

いずれ、手持ちのクレジットカードも使用できなくなり、車を購入したくても自動車ローンが組めないということになります。

他にも恋人や友人、ギャンブルに費やした時間など、言ってしまえば自分の人生そのものを失うようなものです。

4. 競馬にのめり込んで抜け出せない方は医療の専門家へ

競馬にのめり込んで抜け出せない方は、医療の専門家による支援を受ける必要があります。

ギャンブル依存症になると、負けが続いたとしても本人は「最終的には勝てる」と確信しています。負けた時のことはあまり覚えていないのに、勝った時のことは鮮明に覚えています。

ギャンブルに対する偏った考え方を修正しなければ、一度は借金問題がクリアになったとしても、また同じことをくり返すだけでしょう。

ギャンブル依存症の治療では、考え方の偏りを見直したり、金銭管理やストレス対処を身に付けたりなど、日常生活を変えていきます。専門病院では、ギャンブルへの強い気持ちを軽減させる有効なプログラムも実施されています。

また、ギャンブル依存症の患者さん同士の自助グループに参加することで、体験を共有したり問題のヒントや情報を得たりすることも可能です。

借金をくり返しても競馬を止められないとしたら、ギャンブル依存症の可能性は高いと言えます。早めに医療の専門家に相談することを強くおすすめします。

競馬による借金問題を解決する3つの方法

競馬による借金問題を解決する債務整理という手続きがあります。債務整理には、主に次の3つの種類があります。

  1. 任意整理
  2. 個人再生
  3. 自己破産

1つずつ見ていきましょう。

1. 任意整理なら家族にもバレない

任意整理の手続きは、家族にもバレにくいと言えるでしょう。任意整理は、利息のカットと返済期間の見直しを行い、毎月の返済をしやすくする手続きです。

個人再生や自己破産と違い裁判所を介さないため、財産や家族の収入などを証明するための書類提出を求められることはありません。任意整理は私的な交渉のため、依頼した弁護士に金融業者とのやり取りをまかせられます。

官報にも名前が掲載されないため、家族だけでなく、勤務先や知人にバレる心配もありません。

また、任意整理の手続きが終わるまでは、消費者金融からの督促を止められます。催促の電話が自宅に掛かってくることもありません。

ただし、デメリットとしては、信用情報機関に登録されるという点が挙げられます。基本的に、新たなローン契約やクレジットカードの作成ができなくなるため、注意が必要です。

任意整理については「任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

2. 個人再生なら多額の借金にも対応できる

競馬による借金が多額な場合、個人再生という手続きもあります。

個人再生は借金を大幅に減額できるだけでなく、自己破産のように借金の原因を問われません。例えば、競馬による借金が総額500万円とすると、100万円程度まで減額できる可能性があります。

住宅ローンを債務の対象外にできるため、マイホームをどうしても手放したくない人にとっても、個人再生のメリットは大きいでしょう。また、自己破産の場合は士業や警備員などの仕事に就いている人は一定期間職務を行えませんが、個人再生の場合、制限はありません。

ただし、個人再生の手続きによって信用情報機関に登録されるのは、他の債務整理の手続きと同様です。基本的に新規のローンを組んだり、クレジットカードの作成はできなくなります。

自己破産のように、すべての借金を免除してもらえるわけではない点にも、注意してください。

個人再生については「個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもあるにて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

3. 自己破産は競馬が原因の場合難しいこともある

自己破産の手続きは、競馬などギャンブルが原因の場合は難しいこともあります。

自己破産には「免責不許可事由」があるからです。免責不許可事由とは、返済義務を免れることが認められない借金の原因や行為のこと。競馬は免責不許可事由の「ギャンブルや、投資、不要なショッピングなどによる浪費行為」に該当します。

しかし、実際には裁判所から裁量免責(免責を認めるに値する)を受けられる事例も多いのが現状です。ただし、あまりにも態度や行動に問題があるなど反省が見られない場合、認められないこともあります。

自己破産の手続き開始後は、競馬に限らずギャンブルを断つ覚悟が必要です。十分反省した上で、今後の自立のために認められている制度だからです。

しかし、ギャンブル依存症になっている状態であれば、完全に競馬から離れるのは難しいでしょう。前述のように、医療の専門家に相談し治療を受けながら、併行して借金問題に取り組むことをおすすめします。

自己破産については「自己破産は年収の何割以上の借金があれば検討するべき?借金の目安も紹介にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

競馬が原因の借金でも自己破産で立ち直った事例を紹介

競馬の借金による自己破産は難しい場合もありますが、実際には認められることも多いと言えます。ここでは、個人再生に失敗しながらも、自己破産で借金問題を解決した事例をご紹介します。

T様 30代男性、会社員、大阪府在住

遊び程度の楽しみだった競馬で330万円もの借金ができました。法律事務所の先生に個人再生を勧められたものの、ギャンブル癖から先生に払う費用すら払えない有り様。そこで、自己破産という別の提案を考えてくれたのです。

自己破産するためには慎重な準備が必要と言われ、裁判所に陳述書を提出するために何度も打ち合わせを重ねました。

債務整理を依頼して3カ月ほどで免責許可が下りましたが、完全にギャンブルを断ち切れません。その後は、先生のサポートもあり、病院や自助グループに通い、本気でギャンブル依存から脱するための努力を始めました。

 

T様は良い先生と出会えたことで借金問題を解決し、ギャンブル依存症の治療に取り組めるようになりました。

この体験談については「【体験談】個人再生に失敗したギャンブル依存の男性が自己破産で立ち直った実話」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

競馬が原因の借金問題は弁護士に相談を

競馬による借金問題は、専門家である弁護士に相談してください。ギャンブルが原因であっても、自己破産の手続きができる可能性があります。

借金問題と併行して、ギャンブル依存症の疑いがあれば、専門の病院で治療を受ける必要があります。カウンセリングを受けたり、自助グループに参加したりすることで、日常生活を見直すことが何より大事です。

自分の人生を取り戻すためにも、1日も早く解決に向けて動いていただきたいと思います。

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