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Contents
連帯保証人で作った借金1600万円を債務整理した体験談
今回は福島県郡山市に在住の富岡さんです。
富岡さんはお父様が銀行からお金を借りるとのことだったので気軽な気持ちで連帯保証人になってしまうのです。
お金には厳しいお父様でしたので、何も疑うことなく保証人になってしまいました。
ところが、あるひ突然実家に帰ったときに、自己破産するからと告げられる。
保証人になった借金は返しておらず、負債は全て富岡さんに振りかかります。
富岡さん以外にもお母さま・お兄さん・いとこにも及びました。
最終的に富岡さんの負債は1600万円。
到底そんな大金は返せるアテもなく、お兄さんと相談して弁護士に相談することになります。
しかし弁護士に手続きを依頼するにも別途費用がかかります。
その為、今回はご自身で手続きを行った稀なケースです。
ご自身で手続きをするのは難しく、とても大変です。
富岡さんはどのようにして手続きを行ったのでしょうか。
それではよろしくお願い致します。
福島県の法律事務所で1600万円の借金を債務整理した体験談
私は福島県在住の48歳男性です。
18年前の30歳の時、私は自己破産をしました。
その時父は自営業を営んでおり、私は同居ながら会社勤めなので家の経営状態など全く分かりませんでした。
若いころ浪費癖があった私は、父から給料を一旦預けて管理されていたので、勿論自分の貯金など出来ませんでした。
そんな私も29歳で結婚しました。
その時実家から離れ、給料も自分(の家族)の為に自由に使う事が出来るようになりましたが、ほどなくして父から『ちょっと銀行からお金を借りたいので保証人になってくれ』と言われました。
金額としては800万程度だったと覚えています。
その数か月後、親からまた呼ばれて、違う銀行の保証人になるように言われました。
次は500万程度だったと覚えています。
信じていた父なのに・・・
昔から父は特にお金に厳格な人であり、きっと父なら私に迷惑をかけることなく返してくれると信じ判子を押しました。
年が明けて長男が生まれ、その為に実家に夫婦共々帰っていたある日の朝、父から呼ばれました。
父の口から発せられた言葉に、血の気が引きました。
『お父さん、自己破産するから』
つまりそれは、保証人である私に父の借金が降りかかると言う事でした。
同じ保証人になっているのは母と私の兄、そして母型のいとこでした。
私は兄に相談し、弁護士の先生にこのことを相談するという提案を受けました。
自己破産するしか道はなくなる
早速弁護士の先生に相談したところ、元々家や土地・貯金もなく車は妻名義で、ある財産と言えば生命保険のみでした。
自己破産するように助言を受けました。
私の生きる道は、自己破産しかありませんでした。
手続きを行う前に、父が借りた銀行以外の金融機関から電話が来ました。
私が破産すると言う動きを受けて、すぐにお金を返すようにとの督促の電話でした。
父に確認したところ、私の名義で約300万借りていました。
確かに結婚前、そのような事を言われたので承諾した記憶がありましたが、それについても父の方で返済は出来なかったようででした。
私が抱えた負債は約1600万。
これも兄から聞いた話ですが、連帯保証人が複数いても、負債額が折半されることはないのだそう。
全員が全員同じ負債額を抱えるようです。
自身で自己破産手続きすることを決意
私は早速破産の手続きを進めることにしました。
弁護士に依頼すれば10万以上の金額がかかると言う事なので、全て自分で手続きを進めることにしました。
自分で資料を集め、自分で書類を作成し、コンビニエンスストアを何回も往復してコピーを繰り返して地方裁判所に自ら足を運んだことはよく覚えています。
尚、会社の方にも正直に事情を話したところ、解雇されるどころか『借金取りが来るから自己破産しなさい。クビにはしないから』と暖かい言葉と共に有休を頂いた事は覚えております。
かくして書類は無事に受理され、数週間後、破産審問の為裁判所に呼ばれました。
同じ部屋に5人くらい集められ、それぞれが破産した理由を答えていました。
私と同じように保証人になったために破産申請した人もいれば、ギャンブルで破産した人もいました。
最後に裁判所の人から『今後借金で迷惑をかけないように』との言葉が印象に残りました。
父の借金で迷惑がかかったのはこっちなんですが、と言いたくなったのは覚えております。
ついに自己破産手続き完了
後日裁判所から自己破産の決定通知が届きました。
自己破産、並びに同時廃止。
元々処理できる財産がなかったので、一切の資産の差し押さえなどはありませんでした。
かくして私は、父の連帯保証人になったせいで自己破産したのです。
ただ、自己破産が成立したと言っても債務が消えるわけではありません。
後日免責の決定が下り、私の債務は一切消滅しました。
同じく保証人になっていた母は父と生計を共にしていたため自己破産しました。
兄といとこはそれぞれマンションと家を所有していたため、民事再生の手続きを行い、無事債務を終えたと聞いております。
自己破産したのち、私の生活はどう変わったかと言うと、ほとんど何も変わりませんでした。
特にローンを組んで買うようなものもなく、クレジットカードが必ず必要な場面もありませんでした。
日常の生活には何も影響はありません。
ただ、30代のうちにマイホームが建てられなかった事は大きな痛手だと思います。
そして実家のごたごたに妻子を巻き込むような形になってしまったので、妻には頭が上がりませんでした。
そんな父も破産してから数年後に亡くなり、今では父が何故借金する前に誰にも相談しなかったのか、聞くことも出来ません。
いくら身内でも連帯保証人になるのは注意を
自分が自己破産した時の経験を踏まえ、色々と分かったことがあります。
まず借金がかさんでしまった時、間違いなく言えることは、人生に悲観する前に法律相談所に真っ先に相談するべきだと思います。
債務整理の方法は民事再生や自己破産などありますが、どれも恥じるようなものではないと思います。
むしろ破産しても、借金が出来ないこと以外何一つ不自由はありませんでした。
但し、借金を返すために借金してギャンブルに手を出すのは止めた方がいいです。
免責が許可されなければどうしようもありません。
それと、これだけは声を大にして言いたいです。
例え親でも、理由なく連帯保証人になるのは止めた方がいいです。
私の最大の失敗は、父を信じすぎた事でしたから。
親とは言え、人の借金で破産するのは人生における最大の損失だと私は思います。