「ライフカードのリボ払いを使っているけど、毎月の返済ができなくなってきた」「ライフカードに支払った過払い金を取り戻したい」
「家賃支払いのためにライフカードを作ったけど、支払いが滞納してしまっている」
こんな悩みを抱えてはいませんか?
この記事では、ライフカードの債務整理や過払い金請求をする際に知っておいてもらいたい4つのポイントについてお話します。
リボ払いが払えないときや、滞納家賃があるときには、特に慎重な対応が必要となることが少なくありません。
手遅れになる前に、今すぐ法律の専門家に相談してみましょう。
それでは解説をしていきます。
Contents
ライフカードを債務整理する際の注意点
結論から言うと、ライフカードに対して債務整理を行うことはできるので安心してください。
しかし次のように、気をつけるべきポイントが4つあります。
- 「借金がなかなか減らない」と感じたら早めに検討する
- 新規借入やクレジットカードの発行ができなくなる
- 過払い金請求は簡単でない
- 家賃の支払いに影響が出る可能性がある
順に見ていきましょう。
「借金がなかなか減らない」と感じたら早めに検討する
ライフカードの債務整理を検討している方の多くは、「リボ払い」を利用しているのではないでしょうか?
クレジットカードの主な支払い方法にはほかに「一括払い」と「分割払い」がありますが、リボ払いと分割払いには次のような違いがあります。
- リボ払い: 毎月一定の金額を返済する
- 分割払い: 返済総額を支払回数で割った金額を返済する
分割払いの場合、たくさん買い物をすれば、当然1回あたりの支払金額は増えていきます。
しかしリボ払いの場合「1万円ずつ返済する」と決めてしまえば、どれだけ買い物しても毎月の返済金額は1万円のままです。
一見するとリボ払いのほうがお得に思えるかもしれませんが、裏には大きな落とし穴があります。
それは「リボ払いはなかなか完済できない」ということです。
ライフカードの公式ページでは、10万円の買い物をして毎月3,000円返済する例があげられています。
初回支払い3,000円のうち、元金の返済額は1,750円。1,250円が手数料(利息)の返済です。
つまり、返済金額のうち40%以上が利息なのです!これではなかなか完済できなくても無理ありません。
毎月の返済額を増額することで繰り上げ返済してしまうのが理想ですが、状況が深刻になる前に、債務整理も検討しましょう。
リボ払いと債務整理については下記ページでも詳しく解説をしています。
新規借入やクレジットカードの発行ができなくなる
ライフカードを債務整理すると、信用機関のデータベースに「事故情報」として登録されます。いわゆる「ブラックリスト入り」です。
そのため、事故情報が消えるまで、基本的には新規の借金やクレジットカード申込みの審査に通らなくなります。
債務整理の事故情報は、完済後5〜10年間消去されません。
またライフカードを債務整理すれば、事故情報が消去された後であっても、ライフカードの審査には通らなくなります。親会社であるアイフルの審査にも通らないでしょう。
さらにライフカードは、島根銀行や山形銀行、各地の信用金庫等の保証業務も行っています。
したがって、これらの金融機関のローン審査をライフカードが請け負っている場合には、審査に通らない可能性が高くなるので注意してください。
債務整理とクレジットカードの関係については、下記のページでも詳しく解説をしています。
過払い金請求は簡単でない
過払い金請求をする場合、まず請求先の会社がどこになるのかを確かめる必要があります。
というのも、ライフカードを発行している「ライフカード株式会社」が、以下のような複雑な背景を持っているからです。
もともとライフカードは「株式会社ライフ」(旧ライフ)が発行していた
→ 2000年に旧ライフが経営破綻、消費者金融の「アイフル」に吸収される
→ その後アイフルも経営が悪化し、2011年にアイフルの子会社「ライフカード株式会社」として独立
つまり同じライフカードでも、過払い金の請求先が「アイフル」になる場合と「ライフカード株式会社」になる場合が存在するのです。
どちらになるかは調査してみなければわからないので、一度専門家に相談しましょう。
また、旧ライフが経営破綻していること、現ライフカード株式会社の親会社であるアイフルの経営も不安定なことから、過払い金を請求しても、30〜50%の返還しかできないと対応される場合が多いようです。
100%の返還を求める場合には訴訟を起こす必要がありますが、金額によっては、訴訟にかかるコストの方が高くつくかもしれません。
家賃の支払いに影響が出ることも
近年ライフカードは、家賃収納代行事業に力を入れています。
家賃支払いのためにライフカードを作るよう指示された方も少なくないでしょう。
ライフカードを債務整理すると、将来、ライフカードで家賃を支払う必要のある物件を借りられない可能性があります。
他の支払い方法が使えればいいのですが、それは大家さんや仲介業者次第です。
また、現在ライフカードで家賃を支払っている場合には、支払い方法を変更する必要があるのでご注意ください。
クレジットカードで大きな借金を背負わないために
ライフカードの債務整理がうまくいった後でも、別のクレジットカードでまた借金を作ってしまっては元も子もありません。
同じ過ちを繰り返さないために、これからクレジットカードを使うときは次のようなポイントに気をつけてください。
- リボ払いは使わない
- 一括払いか2回払いを選ぶ
- 毎月の収入の範囲で買い物をする
ポイント1. リボ払いは使わない
すでにお伝えしたように、リボ払いは毎月の返済金額が少なくて済むかわりに利息が高く、なかなか完済できないという特徴があります。
またどれだけ借金しても毎月支払う額が増えていかないので、自分がいま抱えている債務がどれくらいなのか把握することが難しく、非常に危険です。
今後新しくクレジットカードを作ることがあっても、リボ払いは絶対に使わないようにしましょう。
カード会社が「リボ払いにするとポイント2倍!」などのキャンペーンでリボ払いを勧めてくることもありますが、そうした甘い言葉に乗ってはいけませんよ。
ポイント2. 一括払いか2回払いを選ぶ
クレジットカードの分割払いは、月々の支払金額を少なくしながら大きな買い物ができるので非常に便利です。
一方で、支払回数が増えるほど手数料(利息)が高くなり、結果的に支払金額が大きく膨れ上がってしまうリスクもあります。
借金を背負う危険性を避けるためにも、支払い方法は基本的に一括払いのみを選ぶようにしましょう。
2回払いまでなら手数料がかからないカードも多いので、そちらを使うのも悪くありません。
これまでのような高い買い物はできなくなりますが、それが原因で債務整理にまで追い込まれたわけですから、ぐっと我慢です。
憧れの高い品物は、コツコツ貯金をしたお金で買うようにしましょうね。
ポイント3. 毎月の収入の範囲で買い物をする
クレジットカードなら手元に現金がなくても買い物ができるため、人によってはついつい癖になって、高額なショッピングを繰り返してしまいます。
ライフカードの債務整理を検討している方の中にも、当てはまる方がいるのではないでしょうか。
クレジットカードで買い物をする場合でも、使う金額は毎月の収入の範囲におさまるようにしましょう。
月末には利用明細を確認して、使いすぎていないかチェックする習慣をつけることも大切です。
もし赤字になっていたら要注意!すぐにお金の使い方を見直してください。
ライフカードの債務整理・過払い金請求まとめ
ライフカードで作ってしまった借金も、きちんと専門家の指示のもとに行えば債務整理できます。
また過払い金請求もできますが、全額返還してもらうには訴訟が必要になることに注意してください。
将来、家賃支払い方法にライフカードが指定されている物件が契約できない可能性がある点も要注意です。
借金トラブルはひとりで抱え込むのが一番よくありません。お困りの場合は、今すぐ専門家に相談しましょう!