【結論】奨学金が返せないのは甘えではない!3つの返済方法&滞納のリスクも解説

「奨学金が返せないのは甘え?」
「奨学金が返せない時はどうすればいい?」

あなたはこんな疑問を持っていませんか?

奨学金とはいえ、借金は借金です。どうしても返済が辛い場合は、どうやったら返済できるか考え直す必要があります。

この記事では、奨学金が返せず悩んでいるあなたに向けて、以下の情報について解説します。

  • 奨学金が返せない理由
  • 奨学金を滞納するリスク
  • 奨学金を返せなくなった時の対処法

あなたにあった返済方法が見つかりますので、ぜひ最後までご覧kづ菜!

Contents

奨学金が返せないのは甘えではない

奨学金が返せないのは、決して甘えではありません。

奨学金を借入している人の平均額は、およそ280万円です。決して小さくない借金ですし、中には返済に悩んでいたり延滞してしまったりする人もいるため、奨学金が返せないことで落ち込む必要はありませんよ。

ただし、滞納を続けると大変なことになってしまうのも事実。

奨学金が返せず悩んでいるなら、何かしらの解決策が必要です。次項からは、奨学金が返せない理由と、その解決策について解説していきます。

奨学金が返せない3つの理由

奨学金が返せない理由として、主に次の3つが挙げられます。

  • 収入が低い
  • 生活コストが大きい
  • 他に借金をしている

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

1. 収入が低い

奨学金は、就職して安定した収入を得るために借りるものです。しかし、就職先によっては収入が低く、奨学金の返済が大きな負担になってしまう人もいるでしょう。

そもそも、奨学金を支払って進学したからといって、必ず給料の高い企業に就職できるとは限りません。

このように、将来の収入がどうなるかわからないまま借入せざるを得ないのも、奨学金の返済が辛くなる原因ですね。

2. 生活コストが大きい

奨学金を返せないのは、生活コストの変化という原因もあります。

返済が辛くなる方の多くは、一人暮らしであることが多いです。一人暮らしだと、実家暮らしと違って家賃や食費、水道光熱費の負担がかさんでしまい、なかなか節約ができません。

これに加え、奨学金の支払いを学生のアルバイトや新卒の給料だけで賄うのは厳しいでしょう。奨学金を返せない人の多くは、生活コストと借金で板挟みになってしまっています。

3. 他に借金をしている

借金の返済は、奨学金だけでもかなりの負担です。それに加え、他に借金までしていると返済が辛くなってしまうのは当然だと言えるでしょう。

特に、在学中は学生でも利用できるプロミスやアコムといった消費者金融で借入してしまいがちですが、こういったカードローンは総じて高金利です。場合によっては、多重債務で首が回らなくなってしまう可能性すらあります。

奨学金の他にも借金がある場合、自力での返済は困難だと言えるでしょう。

奨学金を滞納する4つのリスク

奨学金が返せないからと、滞納してしまう人も多いと思います。

しかし、奨学金の滞納を続けると大変なことになってしまいます。具体的には、次の4つのデメリットがあります。

  • 連帯保証人(親)に請求がいく
  • 信用情報に傷が付く
  • 一括請求を受ける
  • 財産が差し押さえられる

それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。

1. 代位弁済が行われる

両親を連帯保証人にせず、保証機関を利用していた場合は、奨学金を4ヶ月以上滞納すると代位弁済が行われます。

代位弁済とは、保証会社が変わって借金を支払ってくれることです。支払いしなくて良くなるわけではなく、債権が保証会社に移るだけですので、いずれにせよ保証会社に支払わなければいけません。

そのまま借金を放置していると、保証会社である「日本国際教育支援機構」から督促を受け、最終的には裁判に発展してしまいます。

なお、両親を保証人にしている場合は両親に支払い義務が発生します。

2. 信用情報に傷が付く

代位弁済が行われると、信用情報に事故情報が登録されます。俗に言うブラックリストと呼ばれるものですね。

信用情報に傷が付いてしまうと、さまざまな弊害があります。

まず新しく借入はできなくなりますし、クレジットカードも基本的に使えません。代位弁済によるブラックリストは最大5年間も続くため、非常に大きなデメリットだと言えるでしょう。

3. 一括請求を受ける

借金を放置してさらに時間が経つと、一括請求を受けます。

一括請求を受けると、遅延損害金や今までの滞納分だけでなく、すべての奨学金を一括で返済しなければなりません。返済状況にもよりますが、奨学金は数百万円の借入ですので一括で支払うことはまずできないでしょう。

ただし、債権者も一括で支払ってくれるとは考えていません。請求を受けたら早めに対応することで、分割払いに応じてくれることもあります。

一括請求を受けた時点では返済が厳しいはずなので、相談してみると良いでしょう。

4. 財産が差し押さえられる

一括請求まで無視していると、最後は訴訟を起こされてしまいます。

債権者が訴訟を起こすと、支払督促が届きます。支払督促には裁判を起こす通知だけでなく、異議申立書も含まれるため、必ず裁判所に返送するようにしてください。

異議申し立て書で話し合いを希望することで、分割払いが認められることもあります。逆に、異議申し立て行わないと訴訟を全面的に認めることになり、いつ差し押さえを受けてもおかしくありません。

奨学金を返せないときの3つの対処法

奨学金を返済しないと、最終的には裁判にまで発展してしまいます。

しかし、滞納してはいけないのは分かっていても、返済するお金がないという人がほとんどでしょう。そこでこの項では、奨学金を返せないときの3つの対処法について解説します。

  • 返還期限猶予制度を利用する
  • 減額返金制度を利用する
  • 債務整理する

もう少し具体的に解説していきます。

1. 返還期限猶予制度

返済が難しい場合は、返還期限猶予制度を活用しましょう。

返還期限猶予制度とは、返済が難しくなった際に利用できる制度で、一定期間の間支払いを停止して猶予をもらえる制度です。

返還期限猶予制度を利用するには、以下の条件が必要になります。

返還期限猶予制度の利用条件
  • 災害
  • 傷病
  • 経済的困難
  • 失業
  • その他生活上の事情

猶予をもらえる期間は最大10年間ですが、以下の条件に当てはまる場合は猶予期限がありません。

ただし、災害(注)、傷病、生活保護受給中、産前休業・産後休業および育児休業、一部の大学校在学、海外派遣の場合は10年の制限がありません。

(参考:日本学生支援機構

当然ですが、猶予制度が認められなかった場合は通常通り返済を続ける必要があります。

2. 減額返還制度を利用する

減額すれば返済できそうな状態なら、減額返還制度も検討しましょう。

減額返還制度とは、返済額を一定期間2分の1にして、さらに期間を延長してくれる制度です。

減額返還制度を利用するには、以下の条件が必要になります。

減額返還制度の利用条件
  • 災害、傷病、その他経済的理由により奨学金の返還が困難
  • 経済的事由の場合は、目安として所得証明書等の年間収入金額325万円以下
  • 延滞している場合は、延滞を解消することにより願出が可能
  • 奨学金の返済に本人名義の引き落とし口座の設定が必要

なお、減額返還制度の適用期間は最長で15年間です。

奨学金の支払いが厳しくなった場合は、返還期限猶予制度や減額返還制度を利用できないか考えてみましょう。

3. 債務整理する

どうしても返済が絶望的な場合、債務整理という方法もあります。

債務整理とは、借金を返済できなくなった人を救済する制度。主に次の3つの方法があり、それぞれで借金の免除範囲が異なります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

それぞれの方法について、詳しく解説します。

奨学金が返せないのは甘えではない!返済方法を考えてみよう

奨学金が返せないのは、決して甘えではありません。

そもそも、借入時点で将来がどうなるか予測できません。。想像以上に給料の低い会社にしか就職できなかったり、生活が苦しくなってしまったりと、さまざまな事情の人がいるはずです。

もし奨学金の返済が辛いなら、以下の方法で対処しましょう。

奨学金が返せないときの返済方法
  • 返還期限猶予制度を利用する
  • 減額返金制度を利用する
  • 債務整理する

債務整理を行うと信用情報に傷が付き、借入やクレジットカードが一定期間使えなくなるなどデメリットも大きいです。

したがって、まずは奨学金の制度を利用して、猶予をもらったり、減額してもらったりできないか検討しましょう。

それでも返済できない場合は、弁護士・司法書士に相談して債務整理の手続きを進めてください。

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