「リボ払いで買い物をしていたら、気がつけば返済が厳しい金額になってしまった…」
「奨学金のせいで生活が厳しく、友達との買い物や食事で作った借金がすごいことになっている…」
「このままじゃ来月の女子会に参加できないよ…」
こんなお悩みを抱えていませんか?
20代はまだ若いので、やり直しをする時間は充分にあります。
逆に言えば、20代での借金を適切に対応しなかったがために、30〜40代になっても利息を返し続ける悲惨な生活を送っている方も。
実際に、借金のストレスで精神的に追い詰められて体を壊したり、40歳を過ぎてまで風俗勤務をし続けるような生活を送ることになったりした方も、少なくはありません
借金問題は、問題を先送りにすればするだけ深刻化するリスクが高いです。
現在、借金問題に悩んでいるのであれば、今すぐに解決に向けての行動を起こしましょう。
この記事では、20代の女性が債務整理をする際のポイントと注意点について解説します。
- 20代の女性が借金をする5つの理由
- 20代の女性の債務整理のポイント
- 20代の債務整理の流れ
なお、
- 現在の収入から考えて、返済できる見込みがないのはわかっているけれど放置してしまっている
- 自転車操業のような状態で、他のところから借りては返す生活が1年以上続いている
- もっと仕事を増やしたりリスクを伴う仕事に手を出さないと返済は厳しそう
- 早く返さないといけないことは分かっているけど、どうしたらいいのかわからない
このような状態の方は、既に黄色信号が点滅している危険な状態です。
手遅れになる前に、1日でも早く弁護士や司法書士に相談しましょう。
それでは、解説をしていきます。
Contents
20代女性が借金をする6つの理由
近年、20代女性の借金が社会的問題となっています。
20代女性の借金の理由として考えられるのは、以下の6つです。
- 生活費の補填
- クレジットカードでのショッピング
- リア充の演出や交際費
- 脱毛サロンや美容整形のローン
- ホスト遊び
- 奨学金の返済
それぞれ解説していきます。
①生活費の補填
20代女性は、まだまだ収入が多い人が少ない年代のため、生活に困って借金に手を出してしまう人もいます。
進学や就職のために上京して、引っ越し代や家賃が思ったよりもかさんでしまい、マイナススタートからなかなか抜け出せないケースも。
生活費が足りなくなるたびに、さも自分の貯金かのように、気軽にクレジットカードのキャッシングをしてしまう人もいるでしょう。
生活費が足りないことを原因とする借金は、1回の借金額は少なくても恒常化して抜け出すのが難しいため、深刻化しやすいことが特徴です。
借金はある一定のタイミングを超えると、利子が雪だるま式に増え続けていきます。
後回しにすればするだけ状況は悪化していき、最終的に待っているのは夜の仕事や闇金、そして破滅です。
借金問題は1日でも早いタイミングで、専門家に相談するのが鉄則なのは間違いないでしょう。
②クレジットカードでのショッピング
20代女性が借金をする理由のひとつは、クレジットカードでのショッピングです。
女性にとって、おしゃれや友達付き合い、お化粧は楽しみのひとつ。
20歳になってクレジットカードを持つと、ついついリボ払いでの買い物が増えてしまいがちです。
なかには店員さんにすすめられるがままに、買い物をしてしまう人も。
好きな洋服やアクセサリー、化粧品をクレジットカードで購入しているうちに、返済が苦しくなったケースは少なくありません。
また、仕事のストレスなどが原因による買い物依存となってしまう方もいます。
いまでは、ネットショッピングで様々な物を簡単に買うことができるため、通販依存となっている人も。
クレジットカードは、現金と違い手元の資金が出ていくわけではないので、お金を支払っている感覚がないまま負債が増えやすいです。
クレジットカードで頻繁に買い物をする人は、月々の支払いを抑えるために支払方式を「リボ払い」に設定していることも。
リボ払いとは、利用額にかかわらず支払い額が一定となる返済方式です。
近年では、カード会社が「リボ払いでポイントプレゼントキャンペーン」を積極的に行っていることなどから、リボ払いへの抵抗がなくなっている傾向が見られます。
リボ払いは、「残高スライド制」という利用額が一定額を超えると返済額が増える仕組みです。
例えば、利用額が10万円までなら返済額は月1万円、20万円では2万円という返済方法が一般的でしょう。
リボ払いは一括払いに比べて、1回当たりの返済額を抑えられるのがメリットですが、手数料が発生するデメリットがあります。
クレジットカードの手数料相場は、年15%ほど。
銀行カードローンの借金の手数料相場と、ほぼ同じです。
リボ払いでの買い物は、「借金して買い物をしたのと同じ」という認識が必要でしょう。
リボ払いと債務整理については、下記のページで詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事⇒リボ払いと債務整理?クレジットカードのショッピング枠は対象なの?
③リア充の演出や交際費
20代女性の借金の理由には、リア充の演出や交際費が挙げられます。
「インスタ映え」という言葉が流行ったように、人間は承認欲求を持つ生き物。
他人から、うらやましいと思われたい女性は多いです。
友人や知人に「リア充」を演出するために、多額の費用を投じている人も多く見かけるようになりました。
とはいえ、20代女性のアルバイト代やお給料は、全てを満たせるほど多くありません。
スイーツバイキングや旅行、女子会などの交際費で出費がかさんでしまい、毎月の収入では足りなくなってしまうことも。
また、結婚式のご祝儀や、参列費用が特に多くなりがちなのも20代女性です。
お金がないから参加できないと断ることは、「かっこ悪い」と感じて、見栄で交際費が膨らむ傾向にあります。
④脱毛サロンや美容整形のローン
脱毛サロンや美容整形に通って、借金が膨らんでしまう人もいます。
20代女性で「すこしでもキレイになりたい!」「自分の容姿を理想に近づけたい!」と考えている人は多いです。
最近では、「プチ整形」など、比較的簡易な施術で、理想の容姿に近づくこともできるようになりました。
しかし、脱毛や整形にかかる費用は必ずしも安いとはいえません。
費用をコツコツと貯めるのが一番安全ですが、実際は費用を貯めるには長い期間がかかるため、手軽なローンを組んでしまう人も。
脱毛や整形をしたいと考える裏には、「結婚式までにキレイになりたい」「今年夏までに痩せたい!」「意中の人を振り向かせたい」といった時間に余裕のない場合がほとんどです。
そのため、費用を借金で工面して整形する人も実際には少なくありません。
しかし、収入の少ない人が、多額の整形費用を無計画に抱えると、破綻のリスクが大きくなります。
病院提携のローンで整形したけれど、施術結果に満足できず、転院したら一括返済を請求されて困ったという人も。
関連記事⇒美容整形の分割払い、リボ払いが支払えない!整形の借金と債務整理による解決方法
⑤ホスト遊び
20代女性は、恋愛がうまくいかずにホスト遊びにはまってしまった結果、多額の借金を抱えてしまうこともあるでしょう。
気になるホストの気持ちを引こうとして、週に何度もホストクラブに通い、高額なシャンパンを何本も入れたために、ツケが100万円を超えてしまったというケースも。
ホストクラブのツケを支払うために、昼の仕事だけでなく夜も風俗店などでアルバイトをする20代女性の話も、ネット上で見かけます。
ホストクラブで作った借金と債務整理については、下記のページを参考にしてください。
⑥奨学金返済
20代女性の中には、奨学金の返済で困っている人もいます。
最近では、「奨学金破産」という言葉を耳にするようになりました。
大学に通っている人の、約半分は奨学金を利用しています。
奨学金は卒業後の収入で返済しますが、20代女性は、他の世代や男性に比べて、毎月の収入が少ない場合がほとんどです。
他の出費がかさんでしまい、奨学金の返済が遅れがちになってしまうケースが見受けられます。
奨学金の利息は、消費者金融や銀行カードローン、クレジットカードに比べればごくわずか。
数%程度や無利息の奨学金もあります。
しかし、金額が大きいので、もしも返済が滞ると、深刻な状況になりかねません。
また、奨学金には、基本的に連帯保証人が設定されています。
奨学金の返済が滞ると、最終的には連帯保証人が、奨学金を返済しなければなりません。
例えば子どもが奨学金を債務整理したせいで、連帯保証人の親も債務整理を迫られるパターンが増えています。
奨学金制度には、返済が苦しくなったときの救済制度が設けられています。
ただし、延滞があると、救済制度を利用できない場合もあるので、要注意です。
奨学金の返済が厳しいと感じたときには、できるだけ早く債権者に相談しましょう。
奨学金と債務整理の関係については、下記ページで詳しく解説をしています。
関連記事⇒奨学金が返せない!返済がキツイ方が債務整理を検討する理由と方法
20代女性が債務整理をするときに知っておきたい4つのポイント
債務整理には、主に以下の3つの方法があります。
- 任意整理…借金の減額や金利の引き下げなどを、債権者と交渉する
- 個人再生…裁判所に認めてもらい、減額された借金を3〜5年かけて返済する
- 自己破産…裁判所に認められれば、借金の支払い義務が免除される
20代女性の借金問題は、任意整理で解決できることが多いです。
また、任意整理で解決できないときは、個人再生よりも自己破産の方が、メリットが大きくなることも。
関連記事⇒債務整理の種類~任意整理、個人再生、自己破産、特定調停の特徴と選び方
20代女性が知っておきたい、債務整理の4つのポイントは以下の通りです。
- 「任意整理」なら利息の免除と返済期間の見直しが可能
- 「個人再生」なら借金の一部が免除される
- 借金額が年収を超える場合は「自己破産」を視野に
- 債務整理は早ければ早いほうがいい
こちらもそれぞれ、詳しく解説していきます。
①「任意整理」なら利息の免除と返済期間の見直しが可能
任意整理は、債権者に「利息の免除」と「返済期間の見直し」をお願いする方法です。
利息がなくなり返済期間が延びれば、毎月の返済額をかなり減額できるでしょう。
借金は、その人の収入に応じた金額しか借りられないのが原則です。
他の世代よりも収入が少ない傾向にある20代女性は、通常の方法で借金できる金額にも限度があります。
20代女性の場合には、年収が300万円未満という人の方が多いです。
貸金業法の「総量規制」というルールで、消費者金融やカード会社からは、年収の1/3までしか借金はできません。
例えば、年収が300万円であれば、借金できるのは100万円です。
会社勤めで安定収入があれば、年収の1/3までの借金のほとんどは、任意整理で解決できます。
状況にもよりますが、実際に300万円前後の借金を任意整理で解決したケースもあるので、まずは任意整理を検討してみましょう。
②「個人再生」なら借金の一部が免除される
100万円を超える借金があるときには、「個人再生」を利用すると借金の一部が免除される場合があります。
しかし、個人再生では3年で返済することが原則です。
そのため、個人再生をすると、任意整理よりも返済期間は短くなる傾向に。
一方で、借金の一部が免除されたとしても、返済期間が短いため、任意整理よりも毎月の返済額が多くなることがあります。
さらに、手続きにかかる費用も任意整理よりも高いです。
「200万円以下の借金」であれば、個人再生よりも任意整理の方が「トータルコストは安い」場合が多いでしょう。
任意整理については、下記ページで詳しく解説をしています。
関連記事⇒ 任意整理のメリットとデメリット? 債務整理で1番多い手続きの注意点
③借金額が年収を超える場合は「自己破産」を視野に
年収額を超える借金を抱えてしまったときには、任意整理で解決することは難しいため、自己破産も視野に入れましょう。
500万円までの借金で、毎月3万円弱の返済を3年間欠かさずに続けられるのであれば、個人再生で解決もできます。
しかし、年収の低い20代女性の場合には、個人再生での返済も簡単ではないというケースが少なくないでしょう。
状況によっては、「返済が発生する」個人再生よりも、「完全に清算する」自己破産の方が有利な場合もあります。
自己破産の最大のデメリットは、財産を処分する必要があること。
したがって、本人名義の不動産や処分すべき財産がない場合には、自己破産のデメリットは最小限に抑えられます。
逆に自己破産のメリットは、自己破産後に得た収入はすべて自由に使えることです。
20代の場合、年々収入が増えていくことが一般的。
自己破産で借金を清算できれば、早期の生活の建て直しも可能となります。
ただし、自己破産をすると、その後5~10年はローン契約やクレジットカードの新規発行ができなくなるので注意しましょう。
自己破産については、下記ページで詳しく解説をしているので参考にしてください。
関連記事⇒自己破産はメリットしかない?家族や子供、仕事にデメリットはないの?
④債務整理は早ければ早いほうがいい
20代の女性には、将来結婚することを意識している人も多いと思います。
なかには、「債務整理をしたら結婚するときに不利になるのではないか」と心配する人もいるでしょう。
結論から言うと、債務整理をしたことを隠して結婚した場合、相手にバレてしまったときのリスクは大きいです。
確かに、自己破産をしても戸籍や住民票に記載はされません。
また、一般の方が過去の自己破産歴などを自力で調査するケースは稀なので、相手に知られる機会は多くないといえます。
しかし、債務整理をすると完済から5〜10年は、新規でクレジットカードやローンを組めません。
そのため、なにかのタイミングで相手にバレてしまう可能性がないとは言い切れないでしょう。
債務整理のことを相手に伝えないまま婚約や結婚をして、後々事実が露呈した場合、相手に不信感を抱かせてしまう可能性があります。
最悪の場合は、婚約破棄や離婚の原因になりかねません。
借金問題は、解決の先送りをすると、結婚適齢期まで借金問題が残ってしまう可能性があるため、早めに対処しましょう。
関連記事⇒債務整理は結婚前と結婚した後どっちがいい?6つのポイントとタイミング
【20代女性の借金】まとめ
借金の問題は、金額が小さいうちに解決することが何よりも大切です。
借金を何ヶ月も延滞してからではなく、「返すのが苦しい」と感じた段階で、弁護士・司法書士に相談しましょう。
20代女性の借金は、
- 生活費の補填
- クレジットカードでのショッピング
- 交際費
- 美容費
- 趣味
- 奨学金
といった自分のための支出を理由とすることがほとんどです。
いわゆる浪費を原因とする借金であっても、債務整理をすれば解決できます。
- 返済が辛いと思ったら専門家に相談する
- どんな理由でも債務整理で解決できる可能性がある
- 債務整理は結婚前に済ませる
20代の女性の多くは、これから
- 結婚
- 出産
- 子育て
といった人生の大きなイベントが控えています。
借金問題を早く解決しないと、その後の人生への影響が心配ですよね。
借金を恥ずかしがるよりも、早い段階で対処すれば人生をやり直せます。
「借金の返済が苦しい」と感じたときは、1人で悩まず、今すぐ専門家に相談しましょう。