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2社以上の消費者金融からお金を借りて債務整理をした沖縄県那覇市男性の体験談
今回は沖縄県那覇市在住の比嘉さんの債務整理体験談です。
比嘉さんは学生時代の旅行代金の借金をきっかけに軽々と借金を組んでしまうようになってしまいました。
1社当たりの借り入れ額は少額ながらも、複数社契約をしていた為トータルで280万円にも膨れ上がります。
自分の給料の半分以上は返済に充てる日々。
食費もままならない状況となってしまい、債務整理をしようと弁護士に相談を決意します。
比嘉さんの場合はどのような手続きをしたのでしょうか。
それではよろしくお願いします。
沖縄県那覇市の弁護士事務所で280万円の借金を債務整理した体験談
私は現在34歳、沖縄在住の男性です。
2018年の3月、33歳の時に自己破産を完了させました。
借金自体は18歳のころに友達と初めて旅行にいく約束をした時、お金が足りなくて断念しようと思っていたときです。
その友達から勧められるままにクレジットカードを作成しキャッシングをしたのが最初でした。
その後は完済させた経験もあったのですが、東京に移り住んでから会社の仲間たちと飲み会やカラオケなどにいくようになり、精算時にまとめてカードで払ってから現金を回収して補填する、ということを繰り返していました。
それが徐々に現金を回収できなかったり、補填できなかった部分をさらに別の借金をすることで補填するようになっていったのです。
この時、すでに借金やキャッシングをすることになんの抵抗もなく、生活の一部として当たり前になっていたことを覚えています。
どんどんと膨れ上がる多重債務
家賃は約5万円ほどのアパートだったのですが、徐々に家賃よりもカード会社の請求額の方が大きくなりました。
それが増えて行けば行くほど他のカード会社と契約するという、俗にいう多重債務者になっていきました。
多重債務は、借金の額面はそれほど大きくはないものの、返済額そのものが自分の収入額とのバランスが崩壊していることが多いそうです。
私の場合もまさに同じ状況でした。
借金額面は約280万円ほどでしたが、毎月の返済額は12万円を超えており、当時の収入が22万程度だったのに対して半分以上もカードローンや借金の返済に回す状態になっていました。
初めは、「自分の借金なんて、残業すればどうにかなる」などと高を括っていたのですが、サラリーマンの収入が急に増えるわけでもなく徐々に生活は追い詰められていきました。
その追い詰められていく理由も真剣に考えないままに、同じように足りない部分をカードローンで補填する生活を続けていたのです。
首も回らない状況となり弁護に相談を決意
返済額が収入の半分を超え、3分の2を占めてきたころ、ついに食費を削らなければいけなくなって初めて怖くなりました。
その時ようやく「これでは立ち行かない」ということに気づき、慌ててネットで解決策を探り始め、電話相談無料の弁護士事務所に連絡をすることになりました。
そのころは返済額が収入の半分以上を上回っていた為、口座から満足にお金が引き落とせない状態になっておりました。
返済催促の電話がとてもストレスになっていたので、弁護士さんに相談できることになった時はとてもホッとしたのを鮮明に覚えています。
当時の状態を簡単に言えば、債務整理を開始した時にはすでに5社のカード会社と契約しており、完全に「首が回らない」状況です。
そして、改めて自己破産の手続きを開始したところ、担当弁護士からは「任意整理でも良いが、自己破産を勧めます」という言葉を受け、自己破産をすることになりました。
弁護士の勧めで自己破産手続きの開始
その後弁護士事務所から「受任通知」というものが各債権会社に送られ、返済を催促する封筒の送付や催促の電話などが全て止まることになりました。
この時、ずっと抱えていた大きな負担が軽くなったことも覚えています。
「解放された」という状態です。
数年越しの解放だったので、非常に嬉しかったです。
そこから手続きを約3ヶ月間ほどかけて行い、様々な書類を用意して、最後に簡易裁判所に出向いて「免責通知」を受け取って完了となりました。
自己破産をした人間は「借金が一切できなくなる」ということと、「資産を提出する必要がある」という2つの制約があります。
「海外旅行にいけない」とか、「車に乗れない」とか、「就職時に全てバレる」、「部屋を借りられなくなる」などは嘘です。
借金ができなくなるのにも期間があり、私の場合は7年ほど借金ができなくなりました。
そして、「資産」と呼ばれるもの(家や土地で車は含まれない)は持っていなかったため、何も取られることはありませんでした。
車には今も地元で自分名義のものに乗っています。
自己破産をしてみてその後の生活の変化
少し不便なのは、クレジットカードが持てない為、ネットでのショッピングが少し面倒。
そして携帯電話の割賦支払ができない為、機種を一括で購入する必要があることでしょうか。
部屋も借りられますし、旅行にも行けますし、他の人には自分から言わない限りは知られないと思って良いでしょう。
弁護士さんと債務整理を行なって、今も役に立っていることがあります。
それは、レシートを取っておいて月末に計算することです。
これを行うだけで、自分の収入と支出を把握することができるので、計算がとても楽になります。
私の経済的再生に大きく役に立ちました。
今まで私が何も考えず借金ばかりしていたのは、自分の収入と支出の管理が全くできていなかったからだと思っています。
しかし、今でさえそういった感覚でいることができますが、借金の渦中にある場合、たった一人でそこまで考えるのはとても難しい状況でした。
かといって、自分の家族や友達には相談できなかったので、どんどん深みにはまっていったのだと実感しています。
ですから、今借金に困っている人がいらっしゃるなら、すぐに弁護士事務所に相談にいくことをおすすめします。
相談だけなら無料のところが多いですし、基本的にお話が外に漏れたりはしませんので安心して相談できます。
もし面談して必要なら、そのまま受任通知を送る流れにもなります。
本当に厳しい状況になったら、まずは専門家に相談するべきです。