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給料が低く生活の補填に借りた借金で債務整理をした男性の体験談

今回は立川市に在住の二階堂さんです。

二階堂さんは大学卒業後、中小企業に就職します。

しかし、思い描いていたようには給料も入らず、趣味のスポーツや旅行などにもお金を使うことができずストレスが溜まる一方。

そんな状況を友人に相談すると、足りない分だけ消費者金融で借りたら?というアドバイスが。

最初は抵抗があったものの、いざ借りてみると簡単にお金が手に入り、何といってもストレス解消になりました。

しかし一度借りてしまったがために、借り入れ癖がついてしまったのです。

そうして1社で満額まで借り入れすると、その次は別の会社から借金を。

気づいたころには総額200万円以上の借金にまで膨れ上がってしまいました。

もともと給料が少ないので借金を返すのは利息で精一杯。

こうして藁にも縋る思いで法律事務所へと相談するのでした。

そlれでは実際に二階堂さんの体験談を聞いてみましょう。

よろしくお願いします。

立川市の法律事務所で200万円以上の借金を債務整理した体験談

私は立川市に在住の独身の会社員です。

私が過去に自己破産をするまでに借金をしてしまったのは、大学を卒業して最初に勤めた会社の福利厚生への不満が原因でした。

名前を聞けば誰しもがわかるそれなりに有名な大学を卒業したものの、就職の氷河期のタイミングと重なっていました。

その為自分が希望していた1流企業に就職をすることはできず、入社できたのは2流レベルの中小企業です。

その会社は、お世辞にも優良企業と言えるものではなく、近年社会問題となっているブラック企業先駆けとも言える会社でした。

連日の残業は当たり前で、低賃金で馬車馬のごとく働かせる毎日です。

私は学生時代から多趣味で知られていて、大学時代はスポーツや旅行を満喫していました。

就職をしてからは収入が少ないせいで生活をするのがやっとの状態でこういった趣味も楽しめず、好きなお酒もすら満足に飲めない日々の中でストレスは溜まっていく一方でした。

初めて借金をするきっかけに

時折学生時代の友人を集まって飲んだりもするのですが、周りの友人達は同じ氷河期の時に就活をしたにもかかわらず、そこそこの会社に就職ができて給料もたくさん貰っています。

友人からは会社を辞めて転職をすれば?という提案もされました。

しかし、簡単に再就職ができる時代でもなく、そんな決断はできないと言った時に別の友人から提案されたのが消費者金融の利用です。

端的に言うと、仕事も辞められず給料が上がらないのであれば、足りない分のお金を消費者金融で借りて生活の足しにすればいいじゃないかという話でした。

テレビや雑誌の広告などでその存在は知ってはいましたが、私の中で借金に対して悪いイメージがあったので選択肢として全く頭に無かったのが正直な所です。
しかし、その友人から自分もたまに利用しているし急な物入りで借りる人は多い、すぐに返せば問題ないとのこと。

そう言われてその気になってしまったのが転落の始まりでした。

飲み会の席で友人に詳しく話を聞いた私は、さっそく翌日大手の消費者金融の無人契約機に足を運んでお金を借りることにしました。

この時の年齢は25歳です。

簡単にお金が手に入る気軽さと嬉しさ

手続き自体はそれほど難しいものではなく、30分も経たずに手続きと審査が終わり借入に必要なカードを受け取ることができました。

そして、そのままATMでお金を3万円ほど引き出してその場を後にしました。

この時点で気分は高揚しています。

なにせ、私が1ヵ月激務をこなして貰える給料の数日分がものの数十分で手に入れられたのですから、喜ばずに入られません。

ましてや、いつも頭の中で計算しながら使わなければいけないのが、何も気にせず好きなことに使えるわけです。

その日は何年か振りに自分の好きな食べ物とお酒をたくさん買って、幸せな気分で晩酌を楽しむことができました。

周りの人から見れば当たり前のことでも、自分のようにギリギリの生活を何年も強いられてきた人間にとっては言葉にできないほどの幸せです。

とはいえ、あくまでこの幸せは借金をして手に入れた物。

欲に任せて使い続けていれば大変なことになる、と自分を戒めて次の日からはいつも通りの生活を送ることにしました。

借金地獄にハマると抜け出せなくなる

人間というのは弱い生き物で、一度覚えてしまった贅沢を簡単に手放すことはできません。

数日もしないうちに我慢ができなくなって、同じように借金で借りたお金で豪遊をしてしまったのです。

この時に、借りても返せばいいやという安易な気持ちが芽生えてしまったことで、歯止めが利かなくなっていました。

お金の使い方が趣味や車の購入とどんどんエスカレートしていきます。

一度の借入の金額は少額ながら借りては使い、無くなったらまた借りるを繰り返しているうちに気が付いた時には限度額一杯になっていたのです。

この時の年齢は26歳です。

普通の人であればこの時点で危機感を感じて、借入を止めて返済をすることを考えると思います。

しかし金銭感覚が麻痺して豪遊生活が身に染みてしまっている私は、その考えに至ることができなかったのです。

次に考えたのが別の消費者金融の利用でした。

ここで借りられなければ他で借りればいいじゃないか、というのは典型的なダメ人間の思考回路です。

しかし、正常な判断ができない状態になっているので、それに対する罪悪感もなく別の消費者金融に借入の申し込みをしに行きました。

多重債務で首が回らない状態に

こうして今まで通りの自堕落な生活を続け、限度額一杯になったら別の会社にという行為を繰り返していた所、気が付いた時には借金の総額が200万円以上に膨れ上がっていたのです。

内訳としては最初の会社が60万円、2~3社目も同様に60万円、4社目が50万円、最後の会社は30万円です。

複数の会社に借入をした上に、返済するお金を別の会社で借りる自転車操業や、利息だけの返済を続けるといった行為を続けていました。

そうして信用を失い新たに借入をすることができなくなってしまい、残ったのは多額の借金だけ。

最初に説明したように、低収入の会社でギリギリの生活を余儀なくされていた私が毎月10万円以上の返済を続けていくのは無理です。

自業自得とはいえ、どうにもならなくなった私は、弁護士に相談をすることにしました。

この時私は27歳です。

弁護士に状況を説明してアドバイスを受ける

インターネットで借金問題に強い弁護士を見つけ、すぐに相談に行きました。

任意整理をして利息を免除しても、現在の収入で数年に渡って返済を続けていくのはほぼ不可能と判断され、自己破産を選択することにしました。

まず大きかったのが、取り立てが無くなったことです。

弁護士に依頼をした時点で借金返済の義務がなくなるため、それまで連日のように掛かってきていた催促の連絡がなくなって安心して生活をすることができるようになりました。

まあ、相手も仕事で連絡をしているわけで、借りた物を返さない自分が悪いのですが…。

自己破産の手続きは書類の準備や裁判所への提出などで、半年ほど掛かりました。

ですが、無事に認めてもらえて借金を無くすことができました。

自己破産後の今だから思うこと

手続きが完了した頃には誕生日も過ぎて28歳となっていました。

その後は、会社を辞めて別の仕事に就いてそれなりに満足できる収入を得ることができています。

借金を始めた25歳から28歳までの3年間を振り返ると、とても愚かなことをしていたと反省の気持ちしかありません。

もし私のように借金の返済で頭を悩ませている人は、自分一人で抱え込まないで専門家に相談をすることをお勧めします。

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