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子供の借金で悩む親御さんへ~債務整理を1日も早くすすめる3つの理由と方法
『子どもの借金がすごいことになっている。』
『何度も何度も、お金で失敗を繰り返している。』
このように、子どものお金のトラブルに頭を悩ませる方は非常に多いです。
昔に比べて簡単にお金を借りられるようになったことや、リボ払いの普及も大きな原因でしょう。
親にとって、子供の借金問題は自分自身のこと以上に心配ですよね。
一括で返済できてしまう程度の金額であればまだいいですが、複数の貸金業者から借り入れをしていたり、既に返済が滞っている。
このような状況ですと、ついつい助けてあげてしまいたくなるものです。
ですが、子供の借金を親が返済して終わらせてしまったのでは、また同じようなことを繰り返してしまう可能性が非常に高いと言わざるを得えません。
今回は、子供の借金問題で悩んでいる親御さんの為に、根本的に問題を解決する方法。
実際にあった話を元に解説していきます。
また、重要なことなので結論から先にお伝えします。
子供の借金問題を客観的にみた時に、本人が自力で完済するのは現実的に厳しい。
このような状態であれば1日でも早く今すぐ専門家に相談することをおすすめします。
『何度も同じ過ちを繰り返し、結局いつも子供の借金を肩代わりしている。』
何度もお金で失敗を繰り返す子に対して、自力で借金癖を治すのは無理です。
債務整理によって親が強制的に借金を出来ないようにし、再生させるのも子どもの人生を中長期に考えた際にまた一つの道です。
手遅れになる前に今すぐ法律事務所に相談をしてください。
それでは解説をしていきます。
子供の借金、親が返済すべき?
子供が借金をしていることを知ると、多くの親御さんが、自分が代わりに返済すべきなのでは?と思ってしまいます。
一般的に、キャッシングやカードローンの利用は満20歳からと決められています。
成人した立派な大人が借金をした場合、いくら肉親であってもそれを代わりに返済する必要はありません。
保証人などを必要としない小口融資の場合、返済義務を負うのはあくまでも借り入れをした本人。
法律的には、両親が肩代わりをする必要は一切ないということをよく覚えておきましょう。
しかし、いくら返済義務は本人にしかないといっても、子供が借金に苦しんでいる姿を見たら助けてあげたくなってしまうのが親心というものでしょう。
実際には、代わりに借金を返済したり、お金を貸して借金返済を助けてあげる親御さんも多数いるようです。
ですが、借金を完済したからと言って子供が抱えている問題をすべて解決できるのかというと、そうではありません。
安易に“お金を貸す”という結論を出さないようにしましょう。
借金問題を解決するには、自分自身で乗り越えることが大切
借金問題を解決する場合、親がすべて手助けしてしまえば、解決までの時間も短くて済みます。
また、本人もすぐに返済から解放されることができて、新しい生活をスタートする事ができるでしょう。
ですが、このような苦労をしない問題解決では、借金したことを反省したり、借金の恐ろしさを学ぶ機会を失ってしまいます。
返済できないような借金をしてしまった場合、自分でそれを乗り越えることによって、「借金を繰り返さない」と自分自身で決意しなくてはいけません。
親御さんが借金に苦しむ子供にしてあげるべきことは、お金で解決するのではなく、自分自身で解決する方法を考え、行動できるようにサポートしてあげることなのです。
いずれにしても借金問題は時間がたてばたつだけ状況は悪くなるだけで、好転することは絶対にありません。
時間がたてば取れる選択肢は少なくなりますし、債務整理後の生活にも悪影響を及ぼす可能性も否定できません。
実際に、早期の段階であれば比較的簡単に問題解決出来たのに後回しにしたり放置した結果、最悪の結末を迎えてしまった方も少なくはありません。
1人で悩み続けるのではなく、1日でも早く専門家に相談することをおすすめします。
債務整理で子供の借金問題を根本的に解決することができる
借金問題を解決するために、債務整理をすすめてあげましょう。
債務整理をするのであれば、一日も早く行動を起こすことをおすすめします。
早く債務整理をすべき理由としては、以下の3つがあげられます。
まず、債務整理を開始すると、手続き完了までの期間は返済がストップすることになります。
借金で苦しむ子供の姿を見るのは、とても心苦しいですよね。
一時的にでも返済がストップしてくれれば、本人も親御さんも、ほっと一息つけるでしょう。
債務整理をすることで、親御さんがお金を出さなくても、子供の生活を立て直す機会を得ることができます。
2つ目は、専門家に債務整理を依頼すれば、収支のバランスなどもチェックしてもらうことができる、ということです。
借金をしてしまう原因は、浪費や無駄使いといった無計画なお金の使い方にあります。
専門家に収支のバランスをチェックしてもらい、債務整理後、借金返済を継続するためには何を見直す必要があるのかアドバイスしてもらうことで、生活再建を目指すことができますね。
お金についての問題は、両親がアドバイスしたり指導しても、なかなか素直に聞き入れてもらえないでしょう。
専門家にきっちりと管理してもらって、借金を繰り返さなくても大丈夫な生活スタイルを確立しましょう。
3つ目は、債務整理をすると、その後借り入れができなくなるという点です。
債務整理が完了すると、借金を整理した貸金業者のキャッシングカードなどはすべて使用できなくなります。
そのため、今までのように簡単に追加融資を受けることは不可能となるでしょう。
また、債務整理をすると、その情報は5年から10年の間、個人信用情報機関へ登録されます。
俗に言う【ブラックリスト】というやつですね。
債務整理とブラックリストの関係に関しては、こちらの記事で詳しく解説をしています。
消費者金融や銀行からキャッシングやカードローンの新規申し込み時には、必ず信用情報をチェックされます。
債務整理したことを貸金業者へ隠しておくことはできません。
債務整理をした=返済能力がない、と判断されますので、融資の審査も通らないことがほとんどでしょう。
これはキャッシングだけではなく、クレジットカードも含まれます。
借金がクセになってしまっている場合でも、このように強制的に借金できない環境を作ってあげることで、少しずつ借金をしない生活に慣れていくことができます。
せっかく借金を解決しても、本人の意志が弱かったり、その後の生活に対してフォローがなければ、借金は簡単に繰り返されてしまいます。
もう二度と借金をしないためにも、本人が問題解決に乗り出さなくてはいけないということを、本人も両親も、しっかりと理解するようにしましょう。
また、あえて口酸っぱく言いますが借金問題は1日でも早い早期の段階で解決することが鉄則です。
まずは専門家に相談し、子どもにとってベストの対策を一緒にしていくことが重要です。
子供が債務整理に乗り気じゃない場合の方法と解決策
子供が債務整理に乗り気じゃない場合、どのように進めていけばいいのでしょうか。
債務整理の相談は、本人ではなくてもすることができますね。
まずは、両親が子供の借金について弁護士などの専門家に相談してみることをおすすめします。
債務整理に乗り気ではない理由として考えられるのは
といったマイナスイメージによるものでしょう。
これらのイメージを払拭してあげることが借金解決の第一歩と言えます。
一度、両親が相談をした後は、本人からメールなどで再度、相談をするように促してあげましょう。
本格的に依頼をするとなると、弁護士と直接面談をおこなわなくてはいけませんが、それ以外のやり取りはメールや電話でも済ませることができます。
手続きに関しても、すべて弁護士に任せられるので、本人がおこなうことといえば、必要書類を準備することくらいです。
その代わり、依頼後は貸金業者からの連絡や返済がストップします。
むしろ借金にかかわる様々な手間を省くことになります。
債務整理と聞くと、難しそう、面倒くさそう、と敬遠してしまう人も多いでしょう。
しかし、債務整理に強い専門家へ依頼してしまえば、実際には拍子抜けするほど簡単に手続きを完了させることも可能なのです。
そして、早期の段階であれば債務整理をする事のデメリットはほとんどありません。
債務整理のメリットを理解してもらい、借金問題の解決へ前向きな行動を起こせるように、うまくサポートしてあげましょう。
子供の借金問題と債務整理まとめ
子供の借金問題は、親が肩代わりしてあげることで簡単に解決することができます。
しかし、苦労しない分、本人にもう二度と借金をしないと決意させるのは当然、難しくなってしまいます。
最後に、私の身近な所で実際にあった話をして締めくくりたいと思います。
その方は、20歳頃から消費者金融で借金を作り、身の丈にあっていない豪華な生活をしていました。
消費者金融への返済が出来なくなると、親や祖父・祖母を頼り借金を返済してもらっていました。
しかし、ついに親も肩代わりをやめ、親に頼る事が出来ないとなると、闇金融に手を出してしまいます。
そこで、執拗な取り立てを受けうつ病を発症。
闇金問題は警察の介入によって解決をし、その後社会復帰を果たします。
その後も、祖父や祖父からお金を借りるという名目でもらい続ける始末。
そして、数年たってブラックリストから名前が消えると、また消費者金融から借入をしだします。
人当たりは良く、口もうまかった為、友人や仕事先の同僚からもお金を借りまくった結果、借金総額は300万円を超えました。
また、愛想をつかしていた母親と違い、父親はこの間もお金を貸し続けており貯金も底をついた事発覚。
結果、親もどうする事も出来ずに、自己破産をする事で友人も仕事も全てを失いました。
この時、彼の年齢は年齢は30歳を超えていました。
30歳といえば、すでに子供が産まれ家庭を持っていてもおかしくない年齢。
言葉は悪いですが、一言で言ってしまえば人として完全に終わっています。
このように、短期的に子供を甘やかし、問題を先送りにしても待っているのは破滅です。
同じように、何度も親が借金を肩代わりした結果、親の貯蓄も使い果たし最終的に自己破産する方も多いのが現実。
借金問題を解決し、その後の生活再建をはかるには、素人ではなく弁護士などの専門家からしっかりと指導を受けることが重要になります。
中には、弁護士とのやり取りを嫌がる子供もいるでしょう。
しかし、中長期的に将来の事を考えると親が強制的に相談に連れて行ってしまうのも1つの手です。
本人の将来のためにも、親としてできることを考えてあげましょう。
借金問題は放置していても何も解決しませんし、状況は悪化するだけ。
今すぐに、問題解決の第一歩を踏み出すことをおすすめします。