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アパレル店経営に失敗し1000万円の借金を債務整理で解決した40代女性の体験談
今回は大阪府堺市在住の田辺さん。
田辺さんは若い頃から夢だった、自分のアパレル店を持つという夢を叶えました。
順調な滑り出しと、大きな仕事を獲得したりで店舗拡大を試みます。
しかし経営の調子はあまりよくなく、更にはビルの改装に伴い店舗縮小をせざるを得ない状況に。
店舗移転時に資金として借りた大きな借金は到底返せないほどに。
精神状態も悪い方向へと負のスパイラルに陥ります。
田辺さんはそんな状況からどのように変わっていったのでしょうか。
それでは田辺さん、よろしくお願いいたします。
堺市の法律事務所で1000万円の借金を債務整理した体験談
私は、大きな夢を見て若いころから(学生)の頃から個人ショップを持つことを夢見ていました。
懸命に資金を集める為、アルバイトをし開業資金を貯めて、小さな物件から21歳頃に商売をスタートさせました。
初めのうちは意気揚々と自分の城が持てた事だけに有頂天になり、知識のなさから苦労する日々が続きました。
テナントで暮らし、いつかは少しずつ大きくしていくことを夢見て、ショップ経営に励んでいましたがやはりそう甘いものではありませんでした。
なかなか利益が上がらず、夢は変わっていかに大きく稼げるかにスイッチし始めたのが、大阪で商売を始めた頃です。
他府県にもショップを持つことや、少し実務にまい進することから離れて行ってしまいました。
店舗拡大のための運営資金として1000万円を調達
何とか売り上げも向上し、従業員を雇いながら店舗を維持することが出来る様になり、メディアなどにも衣装を提供できるまでになりました。
この時はもう有頂天の天狗でした。
調子に乗った私は、小さな店舗から路面店により近い場所で大きな店舗に移転できる誘いがあり、それに乗ることにしました。
この時点で、若干のクレジットローンなどは抱えてましたが、気になるレベルの負債ではなく経営できていました。
大きな転機だと、当時24・5歳だった私は商工ローンで無担保契約できることを知り、大きな賭けに出ました。
有頂天になっていた私は、それでももう有名店舗の一歩手前と考えており、必ず返済できると計画案を出し1000万の資金を調達しました。
その資金を店舗移動とテナント工事費半年の運営費として、いよいよスタートしました。
しかしスタートして早々にビルのオーナー自体がビルを売却してしまいます。
次のビル管理者から言われたのはビル改装の為の1か月の休業と、新規ビルの再契約の際の店舗ブースの広さの縮小でした。
新規オープンで2か月目くらいでしたので、ここから不安とどうにも動かせないドツボにハマりました。
もちろん調達してい資金のた返済は店舗休業時も発生し、別途生活費も必要でした。
6か月間で資金も全てなくなってからの再スタートとなり、再スタートするにも店舗スペースは前の半分以下。
集客も見込みが検討がズレるなど色々と抗議にあたりましたがどうにもなりませんでした。
ここまでで維持することが困難になっていたのは確かですがあきらめきれなかった・・
若い私は、すべてを自分の行いのせいではなく、ビルの関係者の嫌がらせだとか、なんでツイてないのだとか、冷静な判断ができるメンタルの強さはなく、自暴自棄になっていました。
店舗経営を続行するのは不可能な状況に
この頃は、ただ闇雲に辞めたくない一心で行動していたと思います。
若いころから夢を見て、失敗することなど絶対にないと思い、それで続行してきたのですがどうにもならない金額でした。
そこで、生活も精神状態も普通ではない状況になり、弁護士の方に相談し自己破産の手続きを取りました。
生活は本当に0スタートです。
持ち家もなくなり、持ってる資産もすべてなく、住む場所も引っ越しました。
しかし、今思えば最終の精神状態は異常でした。
自分で命を絶つことを何度も頭をよぎり、具体的にどう死んだら楽かなど考えるようになっていました。
ショップがなくなるのは、自分がいなくなるのと同じ。
それほど私にとっては大切なショップだったのです。
今だから皆さんにお伝えできること
お金は精神状態から体にまで影響を及ぼします。
それほど大切なものだからこそ、慎重に堅実に扱っていかなくてはいけないと思います。
借金は人生をリセットしても仕方ないと思うレベルまで人の心をゆがめます。
もちろん借りたものは返さないといけないという簡単な正義感。
しかし命と引き換えにする事は決してなりません。
そのために法律だってあるんですから。
真面目であれば真面目であるほど陥りやすいと思いますが、絶対にそれは正しい行為ではないです。
そう思うなら0に戻って懸命に生きてやり直し、自分の弱さを正して生きていくことでしかないと思います。
今生きているからこそです。
それから20年たちましたが、元気に生きています。
家族にも恵まれ、豊かではないですが懸命に頑張っています。
いまだに商売は好きで自営業ですが、昔のような冒険のための無茶な資金を使うやり方は一切なくなりました。
今の自営のやり方が出来ているのは、あの時の失敗の賜物と思っています。
着実な自営を行えるように、しんどい時も儲かるときも次のステージに大きくするべきかな着実に生きるための商売が出来ようになってきています。
大きな夢を持つのと無謀なことをやることに見境がなく、若いうちに大きくなりたいと、いつからか夢が欲に変わってしまった失敗例だと思います。
着実な夢と生活その中に希望を見出しまたこうして繰り返し、好きな商売を続けてられるのは、あの時死を選んだのではなくすべてを受け入れたからです。
自己破産する事で一からスタートすることができたので、今そう感じれる様になり、今の人生に活かしながら生きていけるのだと感じています。