Contents
借金完済後に過払い金請求でお金を取り戻した債務整理体験談
今回は北海道にお住まいの北村さんです。
北村さんは若い頃からパチンコにハマってしまい、そのパチンコ代として消費者金融から借り入れをして借金を作ってしまいます。
負ける日が続いても、大勝する日が出てきてやっぱりやめられない。
大勝した日にはまとめて借金の返済ができた為、仕事を辞めてパチンコだけで暮らしていこうとも考えてしまう始末。
ところが、そんなに世の中は甘くなく、借金の返済が厳しく貯金もゼロに。
そうして実家に戻されてしまった北村さんは、地元で新しい職場で就職します。
そこで今の奥さんと出会い、子供に恵まれますがパチンコ癖は治らず。
一度奥様に大激怒され家を追い出されてしまうのです。
それが効いたのか、パチンコはスパッと辞められて借金も無事に完済し終えることができたのです。
その後テレビのCMなどで過払い金について目にすることが多くなった為、自分も過払い金の請求をしようと思ったのがきっかけで弁護士に相談をすることになりました。
北村さんは過払い金請求を成功させることができたのでしょうか?
それでは借金の経緯と合わせてお話していただきましょう。
よろしくお願い致します。
帯広市の法律事務所で30万円の過払い金を請求した体験談
北海道帯広市に住んでいた時のことです。
20歳(男)で飲食店の厨房に正職員として勤務していました。
私は当時パチンコが大好きで、休みの日には朝から晩までパチンコ店に入り浸っていました。
いわゆるパチンコ依存症ってやつです。
当時の手取りの収入は本当に少なく、10万円もありませんでした。
就職して2カ月目頃にはパチンコで負けがこむと生活費が足りなくなり、消費者金融で借金することを覚えました。
消費者金融での借金は、最初は3万円ほどで毎月しっかりと返していたので、それほど気にしないレベルでした。
ですが、その生活もいよいよ苦しくなり転職することを決めました。
転職先は拘束時間も長かったのですが、それなりに給料もよく、それまでの借金はすぐに返済できました。
しかしパチンコをする癖は治らず、その後もパチンコ店に入り浸ってしまいました。
給料が増えると気持ちが大きくなり消費者金融での借金額もどんどん増えて、27歳のころには150万円になっていました。
それでもお金を借りては返し、返しては借りを繰り返していました。
パチンコにハマって抜け出せられず
パチンコで大きく勝った時には一気に10万円くらいを返すことができたので、これを15回繰り返せば完済できるという甘い考えで、勤めている会社を辞めてパチンコだけで生活しようとしました。
ですがそんなうまい話はなく、2カ月ほどで貯金もつき人生が終わった気持ちになりました。
最後の手段で親に相談したところ、まずは帯広から実家に強制送還させられました。
実家に帰った後、仕事を探しやっとのことで就職することができました。
この時にはまだパチンコはやめられていなかったですが、少しずつ借金の返済を進めていきました。
残りの借金が80万円ほどになった時に、同じ職場で出会った彼女に子供ができ、結婚をすることになりました。
借金をしていることは言っていなかったので、結婚する前にしっかりと彼女に話しました。
最初は結婚自体がなくなるほどのショックを与えてしまいましたが、一緒に二人で返していこうと言ってもらうことができ、無事に結婚することができました。
結婚後に子供が生まれ、自分自身はパチンコがまだやめられずにいました。
育児もせずにパチンコに行く私に対して一度妻が大激怒して、私は実家に帰らされました。
翌日が子供の運動会でしたが参加することができず、その時に本当に反省してもう二度とパチンコにはいかないと決意しました。
普段からパチンコ以外にはあまりお金を使わなかったので、一切パチンコにいかなくなると借金はその後、1年くらいで完済することができました。
過払い金の請求の為に法律事務所に
過払い金請求のCMを見るたびに、完済後には絶対に過払い金請求をしてやろうと心に決めていたので、完済後すぐに大手の法律事務所に電話で相談しました。
30歳の時のことでした。
電話の対応は非常に気持ちがよく、事務所へいく日程や準備するものを丁寧に教えてもらいました。
法律事務所に行くのは初めてだったので緊張しましたが、周りの声が聞こえない個室に案内されたので、個人情報への配慮がしっかりしているのだと思いました。
私は恥ずかしいことに借金していたときの契約書などの書面はすべて捨ててしまっていました。
その為いつから借金していたのか、どのタイミングでどれだけ増額したのかなどの情報は一切なく、あるのは消費者金融のカードだけでした。
手続きが始まり、最初は事務職の女性の方から、借金の具体的な内容を聞かれました。
その時に私は、ほとんど明確には答えられなかったと思います。
おそらく20歳の時に…。
少しずつ増額して…。
最終的には150万円になって…。
今は借金はないです、のような感じです。
ですが、法律事務所ではそのくらいの情報をもとに消費者金融に取引の状況の開示を請求することができるようで、その点はさすがだと思いました。
その後弁護士の方が来られて、非常に雑な対応でしたが要点を淡々と説明されました。
実際はあんまりよくわかりませんでしたが、書面に押印してほしいといわれたので、何枚かの書面に押印しました。(一応自分なりにすべての文書を読み、問題ない文書ということは確認しました)
手続きを終え、帰るときにはなんだかすがすがしい気持ちになりました。
過払い金の請求に成功
その後2ヶ月くらいで法律事務所から電話があり、過払い金として30万円ほどが確認されたということを伝えられました。
そのあとはその30万円の過払い金があることを消費者金融へ法律事務所から伝えて、向こうがどうでるかによってまた連絡するとのことでした。
さらに2カ月後くらいに電話があり、消費者金融から10万円を1カ月後に振り込むか、20万円を3ヵ月後に振り込むかどちらかという和解案の提示があったと法律事務所から連絡がありました。
私はその時あまりお金に困っていなかったので、遅くなってもできるだけ多い金額がいいと考えました。
25万円を3カ月後という条件を提示してほしいと法律事務所へ伝えると快く引き受けてくれて、その内容を消費者金融に伝えてもらいました。
消費者金融側がその条件を飲んでくれたので、3カ月後に25万円が返ってくることになりました。
法律事務所側への報酬で5万円ほどかかったので、20万円が私に返ってくることになりました。
20万円の臨時収入は非常にうれしく、迷惑をかけた妻や親を寿司屋に連れて行きました。
借金していた時は、本当に明日の生活も見えない状態で、借金返済後も迷惑をかけた家族に対しての罪悪感がずっとありました。
しかし、過払い金請求を通して少しは罪悪感も薄れました。
借金を完済してからの生活
私は現在、本業の仕事のほかに、小さな副業をしながら家族に迷惑をかけた分を取り返せるように毎日コツコツお金を稼いでいます。
2人目の子供も生まれ、これから住宅ローンを組んでマイホームを買う予定です。
今の私には将来に対しての希望しかないといっても過言ではないほど充実しています。
今、借金があるからといってこれからの人生すべてがだめになるわけではなく、しっかりと返し終えた先には本当に幸せと感じられる日々があります。
過払い金請求ですべてが返ってくることはありませんが、前を向く一つのきっかけになります。
さらにその経験を活かしてお金を稼ぐこともできる時代です。
借金で悩まれている方に少しでも勇気を与えられたら幸いです。