「ブラックリストには何年載るの?」
「ブラックリストに載るとどうなる?解除する方法を知りたい!」
あなたはこんな疑問を持っていませんか?
ブラックリストに載ると借り入れができなくなったりカードが使えなくなったりする弊害がありますが、何年残るかは状況によって異なります。
この記事では、ブラックリストが何年残るか知りたいあなたに向けて、以下の情報について解説します。
- ブラックリストとは
- ブラックリストに載る条件
- ブラックリストに載るとどうなるのか
ブラックリストが何年残るか3分でわかりますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
ブラックリストと信用情報機関について
厳密に言えば、ブラックリストというものは存在しません。一般的には、支払いを延滞したり債務整理したりして信用情報に事故情報が登録されることを「ブラックリスト」と呼ばれているだけです。
ただし、この記事では便宜上、事故情報が登録されることをブラックリストと呼んでいます。
信用情報はローンやクレジットカードなど、信用取引の履歴がまとめられたもの。ローンを組むときなどに本人の返済能力を確かめるのに使われており、以下の3つの信用情報期間にまとめられています。
- CIC(株式会社シーアイシー)
- JICC(株式会社日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
それぞれの信用情報機関は、情報を共有しています。例えば、CICにクレジットカードを延滞したことが記録されると、JICCやKSCにも同じ情報が共有されます。
ブラックリストに載る条件&何年載るのか解説
ブラックリストに載る条件には、次の4つがあります。
- 債務整理
- 長期延滞
- 代位弁済
- 契約解除
それぞれでブラックリストに載る期間が異なりますので、順に解説していきます。
1. 債務整理
債務整理とは、債務者を救済するための制度です。債務整理をすると、借金が減額及び免除されますが、その代償として5〜10年間ブラックリストに載ります。
なお、債務整理には主に3つの方法があり、それぞれでブラックリストに載る期間は次の通りです。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | |
CIC | 5年 | 5年 | 7年 |
JICC | 5年 | 5年 | 5年 |
KSC | 5年 | 5年 | 10年 |
債務整理は借金を免除してもらえる唯一の方法ですが、ブラックリストに載るというデメリットがあるのです。
2. 長期延滞
クレジットカードの支払いを61日以上延滞すると、1〜5年間ブラックリストに登録されます。
正確には、2019年9月30日以前の借入だと1年間、それ以降の借入だと完済か契約終了から5年間です。なお、ブラックリストに載るのはクレジットカードの分割払いのみで、その他の支払いを延滞しても信用情報には影響がありません。
また、携帯電話の支払いを延滞した際も、本体料金以外の滞納ならブラックリストには載らずに済みます。
3. 代位弁済
代位弁済とは、借金を滞納した際に保証会社が代わりに支払ってくれること。ただし借金がなくなるわけではなく、代位弁済後は債権が保証会社に移るため、結局は請求されてしまいます。
代位弁済が行われると、発生日または完済から最大5年間ブラックリストに登録されます。
4. 契約解除
クレジットカード等の支払い遅延を繰り返すと、カード会社から契約を解除されてしまうことがあります。もしカードが強制解約されてしまった場合、ブラックリストに最大5年間登録されます。
契約解除されるタイミングは、ケースバイケースです。また、契約解除になると今までの支払いを一括請求されてしまうため要注意です。
ブラックリストに載るとどうなるのか
ブラックリストという言葉は聞いたことがあっても、実際にどんな弊害があるのか理解している人は少ないでしょう。この項では、ブラックリストに載る5つのデメリットについて解説します。
- クレジットカードが使えない
- 新しく借入できなくなる
- 借金の保証人なれなくなる
- 賃貸契約できないケースもある
- 携帯電話の分割購入ができない
それぞれ詳しく解説します。
1. クレジットカードが使えない
ブラックリストに載ると、クレジットカードが使えません。
クレジットカードの「クレジット」は信用を意味します。その名の通り、信用を元に立替払いを行っていますので、ブラックリストに載って信用を失った人は基本的に利用できません。
なお、カード会社は定期的に顧客の信用情報をチェックしています。現在使っているカードは、債務整理後しばらく使えるかもしれませんが、いずれ利用停止になってしまうでしょう。
2. 新しく借入できなくなる
ブラックリストに載ると、基本的に借入はできません。
なぜなら、金融事故歴のある人にお金を貸すのはデメリットが大きいため、どの金融機関も審査に通してくれないからです。カードローンや住宅ローンなど、あらゆる融資は受けられないと考えておきましょう。
ただし、頭金を多く用意したり収入状況を大きく改善したりすることで、借入できるようになるケースもあります。
3. 借金の保証人になれなくなる
ブラックリストに載ると、保証人にはなれません。
とはいえ、保証人になれなくても日常生活で困ることはまずありませんし、そこまで気にする必要はないでしょう。
子供の奨学金の保証人になれないのは注意点ですが、機関保証を利用すれば借入できます。それに、事故情報は債務整理から5〜10年後に消えるため、子供がまだ小さくて大学進学までに時間があるなら何ら問題はありません。
4. 賃貸契約できないケースもある
ブラックリストは賃貸契約に影響を与えることもあります。
賃貸契約の際は、信用情報機関や保証会社を通すことも多いです。この際に、信用情報に傷が付いていると審査に通らないため契約できません。
また、支払い方法がクレジットカードのみの場合も、支払いできないため契約できない可能性があります。
ブラックリストに載った際は、信用情報機関や保証会社を通さず、支払い方法がクレジットカード以外の物件を選びましょう。
5. 携帯電話の分割購入ができない
ブラックリストに載ると、携帯の分割購入ができません。
信用ブラックだと借入ができないため、これは当然のことです。
ただし、通信契約自体はできますので、携帯料金を一括で支払えるのであれば何も問題はありません。それに、最近ではどんどん新しい機種が発表されているため、リリースされて数年しか経っていない機種でも安く購入できますよ。
要注意!社内ブラックは事故情報が消えても残る
事故情報が消えても、社内ブラックは永遠に残るため注意です。
社内ブラックとは金融機関がそれぞれ持っているリストのことで、信用情報とは別に用意されています。いくら信用情報機関から事故情報が消えても、社内ブラックは永遠に残るというわけです。
当然、社内ブラックに入っている金融機関からの借入は難しいでしょう。
例えば、プロミスのカードローンを債務整理して、ブラックリストが解除された後にプロミスを契約することは基本的にできません。一度信用をなくしてしまった金融機関からの借入は、一生できないと考えておきましょう。
ブラックリストでクレジットカードが使えなくなった際の対処法
近年ではキャッシュレス化が進み、日常的にクレジットカード決済を利用している人も多いです。ブラックリストでクレジットカードが使えなくなると不便ですので、以下4つの方法で対処しましょう。
- デビットカードを作る
- 家族カードを作ってもらう
- 外資系のカードに申し込みする
- デポジットカードで返済実績を作る
それぞれ詳しく解説します。
1. デビットカードを作る
最もおすすめなのはデビットカードを作ることです。
デビットカードとは、利用した金額がすぐ銀行口座から引き落とされるカードのこと。利用している人は少ないですが、使用感はクレジットカードとほぼ変わりません。
それに、オンラインショップでも実店舗でも利用できる店舗が多いため、クレジットカードの代わりとしては最も現実的だと言えるでしょう。
2. 家族カードを作ってもらう
信用ブラックでも家族カードなら問題なく利用できます。
なぜなら、家族カードの名義人はあくまでカードの所有者だからです。配偶者や子供に家族カードを作ってもらえば、今まで通りクレジットカードが使えます。
しかし、家族カードは引き落とし口座が共有ですし、あくまでカードを使用した責任は家族ではなく本人にあります。したがって、債務整理で借金を踏み倒した人に家族カードを渡してくれるかどうかは、別問題です。
使い方に関しても、無駄遣いしないようしっかり家族と話し合う必要があるでしょう。
3. 外資系のカードに申し込みする
どうしてもクレジットカードを作りたいなら、外資系のカードに申し込みましょう。
アメックス等の外資系カードは、信用情報より現在の収入状況を重視するため、状況によっては審査に通る可能性があります。
ただし、現在の収入が少ないと厳しいことに変わりありません。それに、アメックスのカードは最もグレードの低いものでも年会費が14,200円かかります。
確かに、年会費に見合ったサービス内容ではあるのですが、経済的に余裕がある人向けだと言えるでしょう。
4. デポジットカードで返済実績を作る
信用情報にはカードの返済実績も記録されます。したがって、クレジットカードの代わりに、デポジットカードで返済実績を作るのも手です。
デポジットカードはクレジットカードと同じように使えますが、最初に保証金を預けなくてはいけません。保証金は支払いには使われず、支払いができなくなった際の保険として預けておきます。
信用ブラックでも作りやすいため、まずはデポジットカードで返済実績を作っておくのも良いでしょう。
ブラックリストに載っても家族に影響はない
ブラックリストが家族に与える影響はありません。
債務整理はあくまで本人の問題です。したがって、債務整理したからといって家族がブラックリストに載ることはあり得ません。また、親がブラックリストに載っていることで、子供が進学できないこともないため安心してください。
ただし、ブラックリストに載ったことで家や車がローンで購入できなくなるため、間接的に迷惑をかけてしまうことは考えられます。
ブラックリストに載っても他人にバレることはない
ブラックリストが他人にバレることはありません。
信用情報を照会できるのは、基本的に本人だけです。金融機関も信用情報を照会できますが、あくまでローンの審査など正当な理由がある場合のみ。
第三者が勝手に信用情報を見ることはできないため、安心してください。
とはいえ、日常生活でバレる可能性がないとは言い切れません。
例えば、クレジットカードが作れなかったり、クレジットカードではなくわざわざデビットカードを使っていることなどで、信用ブラックを疑われる可能性もあります。
ブラックリストに何年載るかは状況によって違う!信用情報を照会してみよう
ブラックリストに載る年数は、状況によって変わります。
以下は、ブラックリストに載る原因をまとめたものです。
- 債務整理
- 長期延滞
- 代位弁済
- 契約解除
債務整理の場合は手続きによって異なり、完済から5〜10年間です。
また、長期延滞や代位弁済、契約解除はどれも最大5年間です。ただし、2019年9月30日以前の借り入れを滞納した場合のみ、最大1年間となります。
ブラックリストに載ると、借入ができなくなったりクレジットカードが使えなくなったりと、弊害は小さくありません。デメリットを把握し、デビットカードを作るなどの方法で対処しましょう!