
「300万円の借金はどう解決したら良い?」
「多額の借金を抱えている…正しい返済方法を知りたい!」
あなたはこんな悩みを抱え込んでいませんか?
借金には当然利息がかかるため、返済は想像以上に大変です。
工夫すれば自力で返済することも不可能ではないですが、収入状況によっては債務整理を検討した方が良いでしょう。
この記事では、300万円の借金を抱えて悩んでいるあなたに向けて、以下の情報について解説します。
- 借金を解決する方法
- 債務整理する際のポイント
- 債務整理によって受けるリスク
最後まで読めば、あなたに合った最適な借金解決方法がわかります。ぜひ参考にしてください!

アヴァンス法務事務所では、全国から債務整理案件を受託しており、累計23万件以上の実績がございます。
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Contents
300万円の借金を返済するのは想像以上に大変
繰り返しですが、300万円の借金を返済するのは想像以上に大変です。
当然、借金には利息がかかります。返済時は利息→元本の順で返していくため、借入金利が高かったり返済額が少なかったりすると、利息ばかり支払って返済が終わらないという事態に陥りかねません。
以下は、300万円の借金を上限金利の15.0%で返済した際のシミュレーションです。
毎月の返済額 | 返済期間 | 支払利息 | 総支払額 |
6万円 | 79ヶ月(6年7ヶ月) | 173万7,295円 | 473万7,295円 |
8万円 | 51ヶ月(4年3ヶ月) | 107万3,398円 | 407万3,398円 |
10万円 | 38ヶ月(3年2ヶ月) | 78万3,534円 | 378万3,534円 |
12万円 | 31ヶ月(2年7ヶ月) | 61万9,572円 | 361万9,572円 |
300万円を返済するには、最低でも月10〜12万円は払えないと難しいでしょう。
そのためには、返済に充てられる額を増やしたり金利を下げたりする工夫が必要です。それができないなら、自分の信用と引き換えに借金を減らしてもらう「債務整理」を検討しましょう。
300万円の借金の返済方法4つ
まずは債務整理ではなく、自力で300万円返済する方法を紹介します。
- 返済計画を立てる
- おまとめローンを活用する
- 固定費を削減する
- 身内からお金を借りる
専門的な知識は要りませんので、実践できるか考えてみましょう。
1. 返済計画を立てる
まずは返済プランを立てるところから始めましょう。
返済計画がないと、いつまでに返済が終わるのか、そもそも自力での返済が現実的なのかすらわからないからです。
最低でも、以下の2点は決めておく必要があります。
- 毎月の返済額
- いつまでに返済が終わるのか
例えば、毎月の返済額が10万円だと完済まで3年ほどかかります。
道中で収入が減ったり思わぬ支出が発生したりして、計画が崩れる可能性も大きに考えられますので、余裕を持った返済プランを考えましょう。
2. おまとめローンを活用する
300万円の借金がある人の多くは、複数社からの借入が多いはずです。何社も借入をしている場合は、おまとめローンを活用しましょう。
上限金利は借入額によって変動するので、おまとめローンで借入を1社にまとめることで、金利が下がることもあります。
以下は、借入額ごとの利息上限額をまとめた表になります。
借入額 | 上限金利 |
10万円以下 | 20.0% |
10〜100万円 | 18,0% |
100万円以上 | 15.0% |
例えば、50万円を6社から借入すると金利は最大18.0%です。しかし、これを1社にまとめることで金利は15.0%以内に収まります。
さらに、借入をまとめれば返済状況も把握しやすなるため、複数社からの借入があるならぜひおまとめローンを検討しましょう。
3. 固定費を削減する
返済が辛いのは、支払いに充てられる額が少ないからです。毎月の支払額を増やして早めに返済を減らすことで、利息の負担を減らせます。
まずは、固定費の見直しを行いましょう。
固定費は毎月支払うものですので、長期的に見ると非常に節約効果が大きいです。さらに、固定費を減らす癖をつけておけば、再び借金を負うリスクまで減らせますよ。
おすすめの固定費削減方法は、次の4つです。
- 携帯を格安SIMに変える
- 保険を必要最低限に見直す
- あまり乗らない車を売る
- 余計サブスクリプションを解約
例えば、毎月2万円の固定費を減らすことに成功すれば、年間で24万円も多く借金の返済に充てることができます。
4. 身内からお金を借りる
可能なら、身内からお金を借りてでも返済しましょう。
カードローンや銀行からの借入は、返済額の一部が利息に充てられてしまいます。一方、身内からお金を貸してもらえば金利はゼロになるため、返済効率が圧倒的に高くなります。
ただし、信用を失わないために借用書を必ず書きましょう。
また、なぜお金が必要なのか、いつまでに返済するのかも明確にすることで、お金を貸してもらいやすくなりますよ。
300万円の借金を債務整理すべき人の3つの特徴
いくら返済プランを立てても、自力での返済が難しい場合もあります。
特に、次の3つのうちどれかに該当している人は、自力で返済するのが難しいため今すぐ弁護士に相談しましょう。
- 収入が少ない
- すでに滞納している
- 扶養家族がいる
それぞれ詳しく解説します。
1. 収入が少ない
当然ですが、収入が少ない人は自力での返済が難しいです。
借金を現実的な範囲で完済するには、ある程度支払額を高める必要があります。300万円の借金の場合、借入金利にもよりますが毎月10万円は支払えないと厳しいでしょう。
なお、理想的な返済比率は45%とされています。
年収に対する年間の返済額の割合のこと。返済比率が45%を超えると返済を続けられないリスクが高くなる。
300万円の借金を自力で完済するには、毎月10万円返済したいところです。
返済比率が45%を切らずに毎月10万円返済しようと思うと、年収約260万円以上が必要になります。それを下回るなら、完済は難しいでしょう。
2. すでに滞納している
すでに滞納している場合も早めに債務整理しましょう。
借金の支払いを61日以上滞納すると、信用情報に事故情報が登録されます。つまり、債務整理した時と同じくブラックリストに載ってしまうということですね。
それなら、滞納を続けるより早めに債務整理した方が賢明だと言えるでしょう。
なお、借金を借金で返済する「自転車操業」はより傷口を広げてしまうため、絶対にやめてください。
3. 扶養家族がいる
扶養家族がいる場合も、完済は難しいでしょう。
養う家族がいると、支出は独身の時よりも増えてしまいます。配偶者なら働いて借金返済に協力してもらうこともできますが、子供までいる場合は厳しいですね。
他にも、親を介護している場合などは早めに債務整理すべきです。
家族に迷惑をかけたくないという気持ちはわかりますが、借金を無理に返済しようと足掻くよりも、早めに債務整理したほうが迷惑をかけずに済みますよ。
300万円の借金を債務整理する際の3つのポイント
債務整理には、主に以下3つの方法があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれ、借金の減額具合やデメリットの大きさが異なります。あなたの収入状況に合った方法を選択しましょう。
1. 収入が多い人は「任意整理」
収入が比較的多いなら、任意整理をおすすめします。
任意整理とは、借金の利息部分のみを減額する手続きです。減額度合いは最も少ないのですが、他の手続きと違って裁判所を通さないため、好きな借金だけ債務整理できます。
例えば、車を手元に残したいから自動車ローンだけ返済を続ける、といったことも可能なのがポイントですね。
任意整理については「任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 収入が少ない人は「個人再生」
収入が少ないなら個人再生をおすすめします。
個人再生とは、借金の大部分を免除して残りを3年間で返済する手続きです。任意整理よりも減額度合いが大きく、減額された後は100万円か借金額の5分の1のうちどちらが大きい方になります。
300万円の場合は、借金額が100万円まで減るということですね。
返済は原則3年間で固定ですので、毎月の返済額は27,000円ほど。普通に3年間で返済しようと思うと、毎月10万円以上返済する必要があるため、それと比べると圧倒的に負担は少なくて済みますね。
なお、個人再生は債務整理の対象を選べないものの、住宅ローン特則によって住宅を残しながら借金を解決できます。
個人再生については「個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 収入がほとんどない人は「自己破産」
収入がほとんどない場合は、自己破産しかありません。
自己破産は借金のすべてが免除される手続きです。任意整理や個人再生と違って支払い義務が一切残らないため、収入のない人でも借金を解決できます。
その代わりにデメリットも大きく、信用情報に傷が付く以外にも、差し押さえや一時的な資格制限を受けてしまいます。
なお、自己破産が認められるには「支払い不能」であることが条件です。明確な定義は定められていませんが、主に次のような基準に該当すれば、自己破産が認められます。
- 借金額が年収の20万円以上
- 分割でも返済に3年〜3年半以上かかる
- 全財産を売却しても返済できない
自己破産については「旦那の借金で債務整理をするとどうなる?マイホームは処分される?」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
300万円の借金を債務整理する3つのリスク
債務整理は、自分の信用と引き換えに借金を免除してもらう行為。
手続き後は、信用情報に「事故情報」が登録されるのですが、具体的にどのようなデメリットがあるか把握していない人も多いでしょう。
そこでこの項では、信用情報に傷が付く具体的な弊害について解説します。
- 新たな借入ができなくなる
- クレジットカードが使えなくなる
- 保証人になれなくなる
それぞれ詳しく解説します。
1. 新たな借入ができなくなる
信用ブラックの人が借入するのは非常に厳しいでしょう。
金融機関からすれば、お金で問題を起こした人に貸付を行うのは、あまりにリスクが大きいからです。あなたが貸し手でも、一度借金を踏み倒した人にお金は貸さないと思います。
ただし、債務整理しても家族等の信用情報には影響がありません。したがって、他に収入のある人がいれば、その人を名義人にして借入してもらうことは可能です。
2. クレジットカードが使えなくなる
信用ブラックになると、クレジットカードも使えなくなります。
クレジットカードが借金という認識はあまりないと思いますが、支払いを一時的に立て替えているため、本質的には借入と同じ。
新しくクレジットカードを作ることは基本的にできませんし、以前から使っているカードも更新の際に使えなくなってしまう可能性が高いでしょう。
ただし、クレジットカードがなくてもデビットカードで代用可能です。デビットカードは使った分だけすぐ口座から引き落とされるカードで、ほぼクレジットカードと同じような感覚で利用できます。
3. 保証人になれなくなる
信用ブラックの人は、保証人になることができません。
保証人になれなくても日常的に困ることはないため、あまり気にする必要はないですが、子供の奨学金を借入する場合は要注意です。
奨学金の借入には、原則として両親を保証人にする必要があります。保証人がいなくても「機関保証」を利用して借入できますが、保証料が毎月3,000円ほどかかるため、余計な負担が増えてしまいます。
とはいえ、事故情報は5〜10年経てば抹消されるため、子供がまだ小さいのであれば問題ありません。
なお、自己破産にはこれに加えて差し押さえや資格制限のリスクもあります。
こちらについては「旦那の借金で債務整理をするとどうなる?マイホームは処分される?」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
300万円の借金の返済方法は人によって違う!辛いなら弁護士に相談しよう
300万円の借金の適切な解決方法は、人によって異なります。
収入が一定以上あるなら、返済プランを立てておまとめローン等を活用することで、完済までたどり着くことも可能です。しかし、収入がない場合は返済にお金を充てられないため、早めに債務整理した方が良いでしょう。
最後に、債務整理の方法についておさらいします。
- 収入が多い人は「任意整理」
- 収入が少ない人は「個人再生」
- 収入がほとんどない人は「自己破産」
債務整理をする際は、必ず弁護士に相談しましょう。
どの債務整理方法を取るべきかは、状況によって異なります。法律の知識のない人が判断するのは難しいですし、手続きも自力では時間がかかってしまいます。
返済しきれない借金を抱えているなら、今すぐ法律事務所に相談して債務整理手続きを進めてください!