
「借金が払えないとどうなるの?」
「滞納した時のリスクは?払えない時の対処法も知りたい!」
あなたはこんな疑問を持っていませんか?
借金を滞納するリスクは非常に大きく、ブラックリストに載ったり差し押さえを受けたりする可能性があります。
どうしても自力返済できない場合は、債務整理を検討しなければなりません。
この記事では、借金が払えなくて悩んでいるあなたに向けて、以下の情報について解説します。
- 借金を滞納した時のリスク
- 借金が払えない時の対処法
- 借金が払えなくてもやってはいけないこと
借金を放置するとどうなるか分かりますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
借金が払えないとどうなる?4つのリスクについて
大事なことなので繰り返しますが、借金を滞納するのは非常に危険です。具体的には、次のようなリスクが生じます。
- 督促によって借金がバレる
- 残高を一括請求される
- ブラックリストに載る
- 財産を差し押さえられる
それぞれ詳しく解説します。
1. 督促によって借金がバレる
1つ目のリスクは、借金がバレること。
支払い期限を過ぎると、債権者から電話やメールで督促を受けることになります。
最初は自宅に連絡されますが、そのまま放置を続けると最終的には職場に連絡されてしまい、周囲の人に借金がバレてしまうでしょう。
借金がバレるのは誰でも嫌なはずですから、債権者からの督促には早めに応答しなければなりません。
2. 残高を一括請求される
2つ目のリスクは、残高を一括請求されること。
支払いを一定期間滞納すると、支払い残高の一括返済を求められます。
クレジットカードの場合は滞納すると期限の利益、つまりは支払いを待ってもらえる権利を失うと規約に記載されています。
また、場合によっては債権が移り、保証会社や債権回収業者から請求を受けることもあるでしょう。
いずれにせよ、借金をすべて一気に支払わなければならないため、厳しい状況になるのは間違いありません。
3. ブラックリストに載る
3つ目のリスクは、ブラックリストに載ること。
借金を滞納すると、次のような要因で信用情報に事故情報が登録されてしまう可能性があります。
- カードや携帯料金を61日以上滞納した
- カードを強制解約された
- 代位弁済が行われた
ブラックリストに載ると、新しく借入できなくなったり、クレジットカードが使えなくなったりと日常生活に支障が生じます。
非常に大きなデメリットですから、こうなる前に債権者に相談、交渉して分割払いに応じてもらいましょう。
4. 財産を差し押さえられる
4つ目のリスクは、財産を差し押さえられること。
さらに滞納を続けると、債権者によって訴訟を起こされてしまいます。
訴訟になると、裁判所から「支払督促」が届きますが、必ず応答するようにしてください。
支払督促には「答弁書」が同封されており、これを無視すると債権者の訴えを認めたとみなされ、強制執行(差し押さえ)が実行されてしまいます。
対応を間違えると大変なことになるため、まずは弁護士に相談しましょう。
借金が払えないときの4つの対処法
借金を放置すると大変なことになることは、わかっていただけたでしょう。
とはいえ、どうやって借金を返済したらいいか悩んでいる人も多いと思いますので、以下の方法で対処しましょう。
- 収支を改善する
- 身内に払ってもらう
- おまとめローンで借入を整理する
- 債務整理を行う
もう少し具体的に解説します。
1. 収支を改善する
借金を改善するには、まず収支改善から始めましょう。
そもそも借金が減らないのは、シンプルに毎月の返済額が少ないから。借金を抱える人の多くは家計簿をつけられていないため、収支を見直す余地があります。
なお、自力で家計改善して借金を完済するには、以下の手順で行いましょう。
- 家計簿アプリを導入する
- 固定費から見直していく
- 繰越返済で残高を減らす
まずは家計簿アプリを導入しましょう。
「マネーフォワードME」や「Zaim」などのアプリなら、家計簿を付けるのが苦手な人でも簡単に支出を把握できます。
支出を把握したら、次は固定費から優先的に見直していきます。
特に、携帯を格安SIMに変える、乗っていない自動車を売却する、お金のかかる人間関係から距離を置くなど、さまざまな方法があるでしょう。
お金に余裕ができたら、少しでも早く借金返済に充てて元金を減らしていくことで、総支払利息を抑えられますよ。
2. 身内に払ってもらう
自力返済が難しいなら、身内に助けを求めるのも手です。
身内からお金を借りて返済に充てれば、高額な利息を取られることもないため完済までの期間を短縮でき、トータルでの支払い負担も大きく減らせます。
しかし、金の切れ目は縁の切れ目です。
お金を貸してもらう際は必ず借用書を書き、いつまでに返済するかしっかり伝えて信頼を失わないようにしましょう。
3. おまとめローンで借入を整理する
多重債務を抱えているなら、おまとめローンを活用しましょう。
おまとめローンとは、複数の借入を1社にまとめるためのローンのことです。借金の元本は減りませんが、返済管理はしやすくなりますし、金利が下がる可能性もあります。
利息制限法により、上限金利は次のように定められています。
借入額 | 上限金利 |
10万円以下 | 20.0% |
10〜100万円 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
例えば、3社から50万円の借入をまとめると上限金利は18%から15%に引き下げられるため、最終的な支払い利息を抑えられます。
おまとめローンには審査が必要ですが、試してみる価値はあるでしょう。
4. 債務整理を行う
身内にも助けを求められない時は、債務整理を行いましょう。
債務整理とは、借金を支払えなくなった債務者を救済するための制度のこと。唯一、合法的に借金を減らせる方法になります。
債務整理後はブラックリストに登録されるため、新たな借入やカードの利用はできません。しかし、借金の一部、または全てが免除されるため、借金の苦しみから解放されます。
費用がなくても相談に乗ってもらえるため、どうしても返済できそうにないなら検討してみてください。
借金が払えないなら債務整理がおすすめ
債務整理には、大きく分けて以下3つの方法があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれ借金の減額範囲やデメリットが異なります。各手続きの概要について、順に見ていきましょう。
1. 借金額が少ないなら任意整理
任意整理は、借金の利息部分のみ免除される手続きです。
元本は減りませんが、カードローンやリボ払いなど高金利かつ少額の借入であれば、デメリットの比較的少ない任意整理でも解決できます。
他の手続きと違って債務整理の対象を選べるため、家や車などを残したい人にもおすすめです。
任意整理については「任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 借金が大きすぎるときは個人再生
個人再生は、借金の大部分が減額される手続きです。
任意整理と違って元本が減るため、より多額の借金にも対応できます。
以下は、個人再生で免除される金額をまとめた表です。
借金額 | 弁済額 |
100万円未満 | すべての債務 |
100万〜500万円 | 100万円 |
500万〜1,500万円 | 借金額の5分の1 |
1,500万〜3,000万円 | 300万円 |
3,000万〜5,000万円 | 借金額の10分の1 |
個人再生は任意整理と違い、すべての借金を債務整理しなければなりません。
ただし、住宅ローンだけは特則によって残せるため、返済を続けられるなら持ち家を残すことも可能です。
個人再生については「個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. ほとんど支払えないときは自己破産
自己破産は、すべての借金が免除される手続きです。
他の手続きと違って支払い義務が残らないため、まったく収入がない人でも借金を解決できます。
ただし、裁判所から「支払い不能」と認められなければ破産はできません。
また、ブラックリストに載る以外にも、財産の差し押さえや一時的な資格制限を受けるなど、デメリットも大きいです。
自己破産については「旦那の借金で債務整理をするとどうなる?マイホームは処分される?」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
借金が払えないときにやってはいけない3つのこと
借金が支払えなかったとしても、次のような対応は絶対にやってはいけません。
- 自転車操業
- 闇金や個人間融資での借入
- クレジットカードの現金化
それぞれ詳しく解説します。
1. 自転車操業
自転車操業は絶対行わないようにしましょう。
自転車操業とは、借金を借金で返済する行為のこと。借金した側から借入していてはいつまで経っても完済できないどころか、余計な利息を支払うことになるだけです。
高確率で破綻してしまうため、自転車操業になっている時点で債務整理を検討した方が良いでしょう。
2. 闇金や個人間融資での借入
闇金や個人間融資での借入もやめてください。
闇金とは、法律を守らずに貸付を行っている業者のこと。闇金に関わると法外な利息を請求されたり、恐ろしい取り立てを受けたりするリスクがあります。
消費者金融と闇金はまったくの別物ですから、注意してください。
個人間融資も、闇金と同じくトラブルが絶えないため、「誰でもお金を借りられます」といった甘い言葉に乗せられてはいけません。
3. クレジットカードの現金化
クレジットカードの現金化もやってはいけません。
そもそも、カードの現金化はクレジットカードの規約で禁止されています。
会員は、現金化を目的として商品・サービス等の購入等にクレジットカードご利用可能枠を利用することはできないものとします。
引用元:楽天カード カード会員規約
クレジットカードの現金化は支払った額よりも得られる額の方が少ないですし、そもそもやっていることは自転車操業と何ら変わりありません。
借金の解決にも繋がらないため、絶対にやめてください。
借金が払えないなら弁護士・司法書士に相談するのがおすすめ
借金が支払えないなら、弁護士や司法書士に相談しましょう。
借金を放置すると、ブラックリストに載ったり差し押さえを受けたりと非常にリスクが大きいです。とはいえ、自力ではそう簡単に返済できません。
債務整理には主に3つの方法があり、手続きによってはデメリットも抑えられます。
- 借金額が少ないなら任意整理
- 借金が大きすぎるときは個人再生
- ほとんど支払えないときは自己破産
債務整理は専門家に依頼するのがベストです。
自力で債務整理手続きを進めるのは難しいですし、最悪トラブルの元になってしまう可能性もあります。
自力で返済できない借金があるなら、まずは弁護士・司法書士に相談してください。