
「もう何年も返済を続けているのに、リボ払いの残額が減らない」
「毎月リボ払いの返済に追われて、生活が苦しい。このままだと延滞してしまいそう」
「普通にクレジットカードを使っていただけなのに、どうして借金地獄になってしまったんだろう?」
あなたはこんなお悩みや疑問を抱えてはいませんか?
皆さんがお持ちのクレジットカードには、多くの場合「リボ払い」という機能がついています。
便利に使っている人もいるでしょうが、リボ払いには借金地獄に陥りやすい罠が隠されているのです。
この記事では、リボ払いに潜む危険と、リボ地獄からの脱出方法について詳しく解説します。
リボ払いをよく使う方や、リボ払いの返済で苦しい状況にある方は、特に参考にしてみてください。
それでは本題に入っていきましょう。
Contents
リボ払いを使うとなぜ借金地獄に陥りやすいのか?4つの危険を解説
そもそも「リボ払い」とは何なのか、簡単におさらいしておきましょう。
リボ払いとは、使った金額にかかわらず、毎月一定の金額を返済していく支払い方法のことです。
クレジットカードの支払い方法にはほかに「一括払い」「分割払い」などがありますが、分割払いでは買い物の金額が大きくなればなるほど、1回の支払い金額も増えていきます。
ですが、リボ払いで「毎月1万円ずつ返済する」と設定しておけば、いくら買い物をしようが月々の支払いは1万円で済みます。
一見、手軽に大きな買い物ができて便利なように思えますが、じつはこれが落とし穴。
リボ払いには次に挙げる4つの危険が潜んでおり、借金地獄につながりやすいのです。
- 手数料が非常に高い
- 完済まで時間がかかる
- 借金の元本がなかなか減らない
- 借金が膨らんでいることに気づきにくい
順番に解説していきますね。
危険1: 手数料が非常に高い
一般的に、リボ払いの手数料は高く設定されています。
クレジットカードにもよりますが、年利15%程度の手数料を取るところが多いようです。
分割払いならば年利12%程度で済むこともあるので、年間で3%以上も余計に利息を払うことになるんです。
「3%程度なら大した違いにならないのでは?」と思うかもしれませんが、次に紹介する「危険2」の理由により、この高金利が大きな問題になってきます。
危険2: 完済まで時間がかかる
リボ払いは、毎月の返済額の初期設定が数千円と、非常に低くなっていることが多いです。
そのため、利用金額が増えれば増えるほど、完済までにかかる時間もどんどん長くなります。
たとえば10万円の買い物をして月々5,000円しか返済していなかったら、完済まで20ヶ月もかかってしまいますよね。
実際には手数料も必要なのでより長くかかりますし、返済している間にもクレジットカードを使っていたら、さらに完済が遠のきます。
また、完済に時間がかかるということは、それだけ支払う利息も増えるということです。
年利15%という高金利で、しかも時間をかけて返済していくわけですから、金額が増えるほど完済は大変になります。
危険3:借金の元本がなかなか減らない
ライフカードが提供しているリボ返済シミュレーターで計算してみると、10万円の買い物をして月々3,000円のリボ払い(年利15%)で返済した場合、最初の4ヶ月の支払いはこのようになります。
元本支払 | 手数料支払 | 元本残高 | |
1ヶ月目 | 1,750円 | 1,250円 | 98,250円 |
2ヶ月目 | 1,772円 | 1,228円 | 96,478円 |
3ヶ月目 | 1,795円 | 1,205円 | 94,683円 |
4ヶ月目 | 1,817円 | 1,183円 | 92,866円 |
お気づきになったでしょうか?
4ヶ月で12,000円を支払ったのに、元本は8,000円も減っていません!
支払金額をよく見ると、支払額3,000円のうち元本は2,000円もなく、1,000円以上が利息であることがわかります。
月々きちんと返済しているつもりが、実は利息ばかり支払っていて元本が減っていかないのがリボ払いの特徴なのです。
この調子で返済していくと、完済するのには44ヶ月もかかり、返済総額は130,139円にもなってしまいます。
その間にもクレジットカードを使うでしょうから、ますます借金が膨らむわけです。
危険4: 借金が膨らんでいることに気づきにくい
これまで見ていただいたように、リボ払いには元本が減らず利息ばかりが増え、借金が膨らみやすいという危険があります。
しかもさらに危ないことに、利用している本人は借金が膨らんでいることに気づきにくいのです。
理由としては、毎月の返済額が数千円しかないので、無理のない範囲で使っていると錯覚してしまうことが挙げられます。
これなら最初のうちは延滞することもないですし、ついついカードを使いすぎてしまうんですね。
しかしリボ払いを重ねるうちに返済残高がじわじわと増え続け、一定金額を超えると、毎月の返済額も少しずつ高くなっていきます。
返済が苦しくなった頃にようやく、自分がとんでもない額の借金を作っていたことに気づくのです。
リボ払いの恐ろしさがおわかりいただけたでしょうか。
普段からよくリボ払いで買い物している方は、今すぐ返済残高を確認することをおすすめします。ひょっとして大変な金額になっていませんか?
リボ地獄から抜け出すためにはどうすればいい?3つの方法を紹介
「リボ払いの残高を見てみたらものすごい金額だった!どう返済したらいいかわからない」
「すでにリボ払いの支払いに追われて大変。このままでは生活が破綻してしまう」
という方も安心してください。
正しい方法を使えば、必ずリボ地獄から脱出できます。
リボ地獄から抜け出す方法を3つご紹介しますので、どれが自分にとって最適か考えながらぜひお読みください。
それでは順番に見ていきましょう。
方法1: 繰り上げ返済
最初に検討してほしいのが「繰り上げ返済」です。
これは、毎月のリボ払いとは別にまとまった金額を返済して、借金の残高を減らす方法です。
リボ払いの手数料は残額が大きければ大きいほど高額になるので、まとめて返済することで手数料を安くできるメリットもあります。
手持ちの現金である程度支払いができる余裕のある方は、ぜひ検討してみましょう。
繰り上げ返済の方法は、各クレジットカード会社にお問い合わせください。
方法2: 毎月の返済額を増やす
今ある現金だけでは返済しきれない!という人は、毎月の返済額を増やすという選択肢もあります。
先ほど、10万円の利用額を月々3,000円ずつリボ払いで返済すると、完済までに44ヶ月かかり、返済総額は13万円以上になるという例をご紹介しました。
これを月々4,000円ずつの返済に変えるだけでも、完済までの時間は31ヶ月、返済総額は約12万円にまで減ります。
毎月たった1,000円多く返すだけですが、かなりの違いになることがわかりますね!
まとまった貯金は無いけど収入はあるという人は、できる範囲で返済額を増やしてみましょう。
月々の返済額を増やす方法は、こちらも各クレジットカード会社にお問い合わせください。
方法3: 債務整理
繰り上げ返済も、毎月の返済額を増やすことも難しいという方には、最後の手段として「債務整理」を使う方法もあります。
裁判所や法律の専門家を通して、借金の返済額を減らしたり、支払期限を延ばしたりして、法的に借金を解決する手続きのこと
債務整理を使えば、弁護士や裁判所を通してクレジットカード会社と交渉し、借金の返済を楽にすることができます。
返済総額を大幅に減らしたり、場合によっては借金そのものをゼロにすることも可能です。
自力で全額返済することができないときは、ぜひ債務整理を検討してみてください。
債務整理には様々なやり方があり、主に次の3種類に分けられます。
- 任意整理: 弁護士など法律の専門家を通じて債権者と交渉する方法。利息分のみ減らせる場合が多い。
- 個人再生: 裁判所に申し立て、借金を5分の1から最大10分の1にまで減らす方法。
- 自己破産: 裁判所に申し立て、借金をゼロにする方法。車や家を没収されるなどデメリットも大きい。
※いずれの場合も、手続きから完済後5〜10年は信用機関情報登録(ブラックリスト入り)となり、ローンを組んだりクレジットカードを作ったりできなくなります。
どの方法を選ぶのがベストかは、個人のケースによって様々です。
「任意整理」では利息分しか借金が減らない場合がほとんどですが、裁判所を通さないので手続きが簡素であるというメリットがあります。
「個人再生」や「自己破産」では元本を含めて借金を大幅に減らすことができますが、裁判所を通すため自宅に郵便物が届くので、債務整理したことが家族にも知らされてしまいます。
自分だけで判断することは困難ですので、債務整理をする場合はまず法律事務所に相談してみましょう。
初回の相談なら、無料で受けつけてくれる法律事務所もあります。相談するお金がないからと諦めないでくださいね。
絶対にNG!やってはいけないリボ地獄からの脱出方法
返済額を増やしたり、誰かに相談したりするのは面倒だ、気が引けるという方がいるかもしれません。
しかし安易な方法で借金を解決しようとすると、より問題を悪化させることがあります。
例えば、次のような方法でリボ地獄から抜け出そうとするのは、全くおすすめしません。
消費者金融から借金して返済に充てる
「借金を返済するために借金をする」のは、絶対にやってはいけないことの一つです。
一時的には支払いができた気になりますが、結局は借金の残高を増やすだけであり、なんの解決にもなりません。
そのうちどこからも借金できなくなり、気付いた頃には絶望的な金額の債務が残ることになります。
リボ払いの返済ができないからといって、消費者金融に駆け込むのはやめてくださいね。
「クレジットカードの現金化」を利用する
街頭の張り紙などで「クレジットカードの現金化」という言葉を見かけたことはあるでしょうか?
カードで特定の商品を買わせてからその場で現金で買い取る業者が存在しており、利用者は手軽に現金を手に入れることができます。
しかし、これも絶対に使ってはいけません。
クレジットカードの現金化は利用規約違反であり、カード会社からの強制退会、利用額の全額一括返済など、厳しい処分が課せられます。
現金化が不正利用であることを知っていた場合は、詐欺罪に問われる可能性まであるのです。
誤ったやり方で借金を解決しようとするのは危険です。困ったときは専門家の助けを借りて、正しい方法で解決に取り組みましょう。
まとめ: リボ払いは危険な支払い方法。リボ地獄から抜け出すには債務整理も検討しよう
リボ払いは毎月少ない支払いで高額な買い物ができるため、一見便利に映りますが、実際には知らないうちに多額の借金を抱える危険をはらんでいます。
クレジットカードでリボ払いを主に使っている方は、もしかすると、すでに借金が想像以上に膨らんでいるかもしれません。
返済に時間をかけるほど手数料も高くなっていきますので、できるだけ早くまとめて返済するようにしましょう。
「残額が大きすぎて返済できない」という方も、債務整理を使えば借金を大幅に減らし、返済を楽にできる可能性があります。
債務整理のためには、法律の専門家の知識が不可欠です。初回相談無料のところも多いので安心してください。
借金問題を放置していても状況は良くなりません。今すぐ行動して、解決の一歩を踏み出しましょう。