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クレジットカードの審査が通らない・・・。500万円の借金を債務整理して人生をやり直した体験談
今回は大阪府に在住の南川さんです。
南川さんの職業は自営業でした。
資金繰りに困り、サラ金やカードローンから借金をしていました。
しかし国のルールでこれ以上は借りられないという状況からクレジットカードでのリボ払いでの利用に移行しました。
リボ払いは月々の支払金額が変わらない為、借金がどんどん膨れ上がっているという意識が薄く、気が付けば500万円もの借金を抱えていることに。
そういった状況では新しいクレジットカードも審査は通らず、自分が陥っている状況にやっと気が付きました。
気づいた時には時すでに遅し。
家族にお金の工面を泣きつくも断られ自分でどうにか打開策を考えるしかなくなりました。
そんな時、お兄さんから法テラスという存在を聞きます。
そうして弁護士へ借金について相談することになりました。
それでは南川さんの体験談をお聞きしましょう。
よろしくお願いします。
大阪府の法律事務所で500万円以上の借金を債務整理した体験談
私は2015年に自己破産を経験しました。
その際に体験した私の経験について書いていきたいと思います。
当時の私と同じような状況にある方のお役に立てれば幸いです。
自己破産を決意した時、私の借金総額は500万円を超えていました。
借金の半分以上がクレジットカードのショッピング枠でした。
自営業をしていた私は、資金繰りに困っていました。
開業間もない自営業ということもあり、金融機関からまとまった資金を借り入れることがなかなかできないでいました。
最初はサラ金やカードローンで借り入れをしていましたが、総量規制という年収の3分の1以上のお金を借りられないという国が決めた借金のルールがありました。
その関係で、サラ金からも借りることができなくなってしまった私は途方に暮れていました。
なにか抜け道はないのだろうかと調べていく過程で、クレジットカードのショッピング枠は総量規制にしばられないということを知ったのです。
そうしてサラ金やカードローンから、クレジットカードのショッピング枠を利用した借金にシフトしていきました。
リボ払いで膨らむ借金の意識は薄れていく
これにより生活費などはほとんどクレジットカードでやりくりできたので、給与などの現金が手元に残るようになりました。
しかし、ストレス発散でショッピング枠で買い物をしまくったりするようになってしまい、金銭感覚が少しずつおかしくなっていきました。
支払いもすべてリボ払いにしていたので、借金は雪だるま式に増えていき、気が付くと私の借金は500万を超えていました。
毎月リボの最低限の支払いをするだけで、カードの限度額が上限に到達するたびに枠が増額されていきました。
なので借金の数字だけが増えていく感覚で、実際に自分の借金が増えているという実感は、そのときはほとんどありませんでした。
カードの限度額が増額されなくなっても、「新しいクレジットカードを申し込んでまた同じことをすればいいや」と楽観視していた私。
借金に借金を重ねて限界まで借金を繰り返していた為すっかりリボ地獄に落ちていました。
自分がリボ地獄に落ちていることに気付いたのは、どのクレジットカードに申し込んでも審査が通らなくなったときです。
やっと自分のおかれている状況に気が付く
冷静に月々の金利を計算した私は目の前が真っ暗になりました。
なんと利息だけで月7万円も支払わなければいけないことが、そのときようやく理解できたのです。
自己責任以外のなにものでもありませんが、返済能力のなかった私は、まず家族に泣きついてみました。
しかし両親はすでに仕事を引退し、年金暮らしをしており老後の蓄えも多くはないので、力は貸せないと断られてしまいました。
兄弟もみな、結婚して子供もおり、経済的に厳しいとの理由で断られてしまいました。
途方にくれていた私に、兄が法テラスという制度を教えてくれました。
経済的に困窮している人の法律相談に乗ってくれるサービスで、お金がない人間にかわって弁護士費用を一時的に立て替えてくれるサービスなどもしているのだと聞き、さっそく私は法テラスに相談にいきました。
弁護士に自分の状況を相談する
私は大阪に住んでいたので、大阪の法テラスにいきました。
大阪地裁の隣にある弁護士会館の中に、法テラスの相談窓口がありました。
窓口で申し込みをして待つこと数十分、面会室のようなところへ通され、そこで弁護士に相談することとなりました。
まずはじめに聞かれたのが「どこから」「いくら」借りているかということです。
債権者をリスト化して、債権者に受任通知を送るとのことでした。
受任通知を債権者が受け取ることで債権者による直接の取り立てができなくなるため、実質的にこの弁護士が受任通知を送るという行為が、催促電話などをすべてストップさせることになります。
この後に、破産手続き行ってもらい私は、破産者となりました。
自己破産のポイントは免責
自己破産という制度の一番のポイントは、「免責」と呼ばれるものが受けれるかどうかです。
これが受けれないと破産者はずっと破産したままです。
免責を受けれないと、生活する上でいろいろな行為が制限されます。
例えば、不動産を取り扱う宅建などの資格です。
免責を受けるには免責審尋というものを受けなければなりせん。
私の場合は、反省文を提出し、裁判所の一室で免責審尋を受けました。
同じく免責の審尋を受ける破産者が一室に集められ、前から順番に簡単な質問をされました。
質問の内容は「今回、破産するにあたってあなたは誰に迷惑をかけたのか」「今後繰り返すことはないか」といったものが多かったです。
免責決定には半年ほど時間がかかりました。
自己破産を経験して伝えたいこと
当時、精神的に疲弊していた私にとって、この法テラスから紹介してもらった弁護士さんは本当に救いでした。
もし、多重債務で苦しんでいるけれど弁護士費用がないという方は、法テラスに相談してみるのもいいかもしれません。
法テラス以外でも費用を、分割払いにしてくれる弁護士や司法書士も多いと聞きます。
専門家にどういう手続きを取るのがベストかを、相談するだけでも心が楽になるかもしれません。