「ゲーム課金をやめたいけど、引っ込みがつかずやめられない」
「夫がゲーム依存状態で多額の借金をしてしまい、困り果てている」
「妻がゲームにハマり、いつのまにか貯金が消えカード会社に借金していた」
あなたには、こんな悩みがありませんか?
ソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)をやめられず、借金までして課金を続ける人は少なくありません。
このままでは人生ダメになるとわかっていても、ゲームから抜け出せないという方もいるでしょう。
あるいは、ゲームに没頭する家族にいくら注意しても課金をやめてくれず、借金まみれで途方に暮れているという方もいるかもしれません。
ゲーム課金による借金問題は、債務整理することで解決が可能です。
この記事を読めば、借金の解決方法だけでなく、廃課金から抜け出す方法もわかります。
ぜひ、最後までご覧ください!
- ゲーム課金で作った借金の解決方法
- 借金してまでゲーム課金を続ける理由
- 廃課金をやめるための対処法
Contents
ゲーム課金で作った借金を解決する3つの方法
ソシャゲへの課金で作ってしまった借金。とにかく何とかしなければ生活もできない、という方もいるでしょう。
借金問題は、債務整理することで解決が可能です。
債務整理には、主に任意整理、個人再生、自己破産という3つの種類があります。
1. 任意整理
任意整理は、弁護士が消費者金融業者などと交渉し、利息のカットと返済期間の見直しを行う手続きです。
今後の利息がゼロになることで借金の総額が大きく減り、毎月の返済もしやすくなります。
任意整理の場合は裁判所を通さず、債権者との直接交渉で完了するため、任意整理したことを家族や勤務先に知られるリスクもほとんどありません。
ただし、信用情報機関に事故情報が登録されるため、基本的に消費者金融からの借入やローンの契約、新しいクレジットカード作成などはできなくなります。
任意整理については、下記のページでも詳しく解説しています。
参考⇒ 任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点
2. 個人再生
個人再生は裁判所を通して行う手続きです。
原則として3年の分割払いになり、安定した収入があれば利用できます。
借金の減額基準は決まっており、例えば債務が100万円以上500万円以下の場合は100万円に、500万円超~1500万円以下の場合は5分の1に圧縮可能です。
自己破産は借金の原因がゲーム課金の場合、免責されない可能性もありますが、個人再生は借金の原因が問われません。
また、マイホームを処分せず住宅ローン以外の借金を減額できるという大きなメリットもあります。
注意点としては、他の債務整理と同じく、信用情報機関に事故情報が登録されること。そうなると、個人再生完了から完済後5年間は、基本的に消費者金融からの借入や新規のクレジットカード作成などはできなくなります。
自己破産と同様、国が発行する官報に名前が掲載されるため、知人に個人再生したことを知られるリスクもゼロではないでしょう。
個人再生については、下記のページでも詳しく解説しています。
参考⇒ 個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある
3. 自己破産
自己破産は、全ての借金が免除される手続きです。
ただし、相応のデメリットもあります。
個人情報に傷がつくため、基本的に消費者金融からの借入や新規のクレジットカード作成などができなくなるのは、他の債務整理と同じ。
官報に名前が掲載される他、手続き中は一部の仕事に就けなくなるという資格制限もあります。
生活に必要な家財道具や99万円までの現金、20万以下の資産は残せますが、基本的に不動産や車などは失うことになるでしょう。
重要な点として、自己破産では浪費やギャンブルなどによる借金は免責されないという規定があることです。
ゲーム課金による借金は、免責不許可自由に該当する可能性があります。
しかし、実際には裁判官が実情を聞いた上で、柔軟に対応しているようです。
きちんと反省しているのか、生活を立て直せるのかという視点からも判断されるため、免責される可能性は十分あるでしょう。
自己破産については、下記のページでも詳しく解説しています。
参考⇒ ゲーム課金が原因の借金で自己破産できる?債務整理の3つの方法と廃課金からの脱却法
借金してまでゲーム課金がやめられない3つの理由
借金してまでゲーム課金を続けるのはなぜでしょうか?今後のためにも、ゲームにハマる根本的な理由を知る必要があります。
1. 今やめるともったいないと思うから
今やめるとつぎ込んだお金がもったいないという気持ちが、ゲーム課金がやめられない原因のひとつです。
費やしたものをムダにしたくないと思う傾向を、心理学で「サンクコスト効果」といいます。
例えば、強いキャラクターを手に入れるためのガチャ。1度引き出すと「次は必ず当たるはず」と期待し、良いキャラクターが出るまでやめられなくなります。
つぎこんだお金や時間が大きいほど、間違った判断をしてしまうのです。
2. キャラクターをカスタマイズして愛着を感じてしまうから
人は自分が育てたものに、必要以上に価値を感じます。
組み立てが必要なIKEAの家具に、愛着と値段以上の価値を感じる現象があったことから「イケア効果」と呼ばれています。
多くのゲームはキャラクターをカスタマイズできるため、自分が育てたキャラクターに愛着を感じ、手放せなくなるのです。
3. 他人に認められたいから
ソシャゲは、他のプレーヤーとコミュニケーションを図りながら競うもの。
自分が育てたキャラクターを自慢したい気持や、人に認められたいという欲求が、ゲームによって満たされます。
スコアなどが共有されれば、褒められて英雄とされ、ますますモチベーションが上がるでしょう。
さまざまな心理的理由から、ソシャゲはハマると抜け出すのは難しく、借金してまで課金を続けることになるのです。
ゲームへの廃課金をやめるための5つの対処法
ここでは、自分の意思で廃課金をやめるための対処法について解説します。
1. ゲームをアンインストールする
ゲーム課金をやめたいのなら、何も考えず思い切ってアンインストールしましょう。
「課金が悪いだけで、ゲームすること自体は悪くない」と思っているなら、考えを改める必要があります。
廃課金から抜け出すためには、ゲームをやめるという強い意志を持ちましょう。
2. クレジット払いをやめる
クレジット払いを止めて、現金払いに変更しましょう。
現金払いは自分の都合の良いタイミングで課金できず、手間がかかります。
面倒になり、過度なゲーム課金はしなくなる可能性があります。
3. 今までのゲーム課金額を計算する
今までゲームにどれだけ課金してきたのか、計算してみてください。
無駄な大金を費やしていると自覚できれば、ゲームをやめるきっかけになるかもしれません。
4. 家族に課金する時のパスワードを変えてもらう
課金する時のパスワードを、家族に変更してもらうのもよいでしょう。
家族がパスワードを教えてくれない限り、課金できなくなります。
5. 他に趣味を見つける
ゲーム以外に楽しめる健康的な趣味を見つけましょう。ゲームに手を出すタイミングは、何もやることがない時間が多いからです。
自分が興味のあること、やってみたいことを書き出し、行動してみることです。
楽しめたことを、計画的に日常生活に取り入れる工夫も大切です。
脳に異常な反応が起きるゲーム障害とは?
ちょっとした気分転換と思っているうちに、どんどん進行してしまうのがゲーム障害という病気です。
1. ゲーム障害とは
2019年、WHO(世界保健機構)は「ゲーム障害」を新たな病気として認定しました。
ゲーム障害は、ゲームに熱中し、やめようと思っても自分の意思でコントロールできなくなり、日常生活に支障が出る病気です。
次のような状態なら、ゲーム障害の疑いがあるでしょう。
- 夜中までゲームを続ける
- その結果、朝起きられない
- ゲームばかり気にして他のことに関心がない
- ゲームしていることを注意されると激しく怒る
- ゲームの使用時間について嘘をつく
2. ゲーム障害の人の脳内には異常な反応が起きている
ゲーム障害の人の脳内には、異常な反応が起きています。
ゲーム障害になると、理性をつかさどる脳の前頭前野という部分の働きが悪くなります。
本能や感情をつかさどる大脳辺縁系に支配されてしまうので、ゲーム依存から抜け出すのが困難になるのです。
ゲーム障害の人の脳には、アルコール依存症やギャンブル依存症の人と同じ異常反応が確認されています。
異常な反応が起こると、ゲームしたいという衝動的な欲求をコントロールできなくなるため、借金してまで課金を続けるというわけです。
3. ゲーム障害の治療
ゲーム障害であれば、自分の意思で課金をやめるのは難しいでしょう。
ゲーム障害に対応している精神科の外来や、集団治療プログラムなどもある専門病院も増えています。
早めに診察を受け、カウンセリングや治療に踏み切ることをおすすめします。
まとめ:ゲーム課金による借金問題を解決するには、弁護士に相談を
ゲームへの課金による借金問題は、債務整理することで解決可能です。
債務整理の種類は、主に以下の3つです。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
ゲーム課金の借金問題については、専門家である弁護士に速やかに相談しましょう。
同時に、日常生活の中で廃課金をやめるための対処の工夫をしてみてください。
ゲーム障害の疑いがあれば、病院でカウンセリングや治療を受ける必要があるでしょう。
生活を立て直すために、1日も早く解決に向けての第一歩を踏み出していただきたいと思います。