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住宅ローン1700万円を債務整理した体験談~家を手放さずに借金問題は解決出来る?

今回は札幌市にお住いの小宮さんです。

小宮さんは離婚後、札幌の郊外に一人暮らしをしていました。

しかし、大病を患ってしまい仕事を休職せざるを得ない状況に陥ってしまったのです。

戸建ての住宅ローンが残っている状態でしたが、収入は減ってしまううえに入院費用などが必要になってしまいます。

最初のうちは貯金を崩しながら生活をしていたものの、限界がきてしまいカードローンを契約してしまいました。

自転車操業でなんとか借金と返済を繰り返すも、最終的に住宅ローンが滞るようになってしまいます。

金融機関に事情を話しますが、半年は待ってくれるとのことですが体調は回復せず支払いは滞ったまま。

ついに債権回収会社へと回されてしまうのでした。

そして抵当権のついた家は手放さなくてはならないことに。

小宮さんは誰にも相談できず困り果てていたところ、今回のようなケースの専門家を見つけました。

それでは実際の体験談をお話していただきましょう。

札幌市の法律事務所で1700万円の借金を債務整理した体験談

札幌郊外に自分で購入した一戸建てに、男一人で暮らしをしていました。

10年前に離婚してからは、元妻も子供もほとんど連絡がありません。

内縁のように暮らしていた女性もいましたが、半年くらい前に別れたばかりでした。

57歳になるまで建築関係の会社で重機の運転をしていましたが、長年の暴飲暴食が祟ったのか、心臓の病気を患いました。

5時間におよぶ手術をする大病でした。

医者からは、重機の運転を止められたので、しばらくは休職せざるを得ませんでした。

おかげで、収入は今までの3分の1になってしまいました。

病をきっかけに初めて借金をすることに

それまでは、普段の生活で借金をすることなどありませんでしたが、自宅は住宅ローンを借りていました。

悪いことに、3年前にはリフォームローンを借りて外壁や屋根などを直したばかりで、合わせるとローンだけで1700万円ありました。

月々の支払いは9万円で、収入の減った私にはかなり無理のある金額でした。

はじめは貯金を取り崩して生活していました。

住宅ローンの他にも、病院の入院費や通院費などがかかります。

今までの生活をすぐに変えることができず、光熱費や食費なども予想外にかかり、貯金は減るばかりでした。

退院してからも一人暮らしの私を心配して、妹がたまに来てくれましたが、お金の相談をするわけにもいきません。

そのうちに住宅ローンの支払いをするために、クレジットカードで現金を引き出すようになりました。

その返済をするために、別のクレジットカードからもまた、現金を引き出すようになりました。

自転車操業でも間に合わない

借金を返すために借金を繰り返しましたが、それも続かず、3ヶ月ほどで住宅ローンの支払いが滞り出しました。

ついには事情を話して、父親からも借りることをしていました。

住宅ローンの返済が遅れたので、抵当権のある金融機関からは、何度も返済を催告されました。

お店にも行きまして、自分の病気のことや休職中であることを説明しました。

金融機関の担当の方は事情を理解し、同情もしてくれましたが、会社としてはいつまでも待つことはできないことも説明を受けました。

半年までは待ってくれるとのことでしたので、それまでに仕事に復帰することを考えていました。

しかし、心臓の病気がそんな簡単に良くなるはずもなく、期限の半年が経ってしまいました。

住宅ローンは、金融機関から債権回収会社に移行されました。

持ち家を手放さなくてはいけないことに

債権回収会社の担当の方も私の事情をよく理解してくれましたが、少なくとも住宅を売ることは必要であると言われました。

住宅を売ったあと、残った借金については話し合うことができますということも説明されました。

ここまで来ると私も気持ちが決まりましたので、まずは不動産会社を探して、住宅を売ることにしました。

地元の不動産会社に数件電話をして、査定をしてもらうことにしました。

その中のひとつに債務処理のための不動産売却を専門に扱うところがありましたので、今までの経緯を説明すると、親身になって世話をしてくれたのです。

まずは、知り合いの弁護士に内容を事前に相談してくれて、今後の手続きをどうするかを提示してくれました。

自己破産のことを聞いた時には、自分が情けなくなりました。

ですが、まずは相談だけはしましょうと言ってくれたことが心強く、弁護士事務所にも一緒に行ってくれました。

良い弁護士に出会い心強かった

紹介してくれた弁護士もとても親身になってくれて、どんな小さな疑問にも快く答えてくれました。

不安になって何度も電話もしましたが、その度に嫌がる素振りもなく、一生懸命に答えてくれました。

自己破産をすることは、気持ちが進みませんでしたが、この弁護士が言うのだから間違いないと思いお願いすることにしました。

私の場合、大きな財産といえるものは住宅だけでした。

自動車の年式は古いものでしたし、生命保険も掛け捨てのものでしたので、自己破産を申し立てるには住宅の売却が急がれました。

しかし、この住宅の売却が難航しました。

札幌市内ではあっても郊外にあり、あまり人気のある地域ではないことは知っていました。

建築年月も18年ほど経っていたので、不動産会社からも1000万円以下じゃないと売れないと言われていました。

980万円から売却を始めましたが、半年かかって750万円でやっと売却が決まりました。

債務整理をした結果

その中から、抵当権を抹消する費用や仲介手数料などを支払い、住宅ローンは650万円を返済することができました。

住宅を売りましたが、残りの住宅ローンとクレジット会社の残債務分、その間にかかった遅延損害金を合わせると1450万円も残っていました。

もし、自己破産を選ばなかったとしたら、途方もない返済額が残ったことになります。

住宅を売却している間に、実家の近くに引越しをしました。

年老いた父親が一人暮らしをしていたこともあり、またここまでに生活費の一部を借りたこともあったため、せめて生活の手伝いでもできればと思ったからです。

休職していた会社にも復帰することができました。

まだ心臓の手術の経過が良くないため、重機の運転はできませんが、他の運転手の手伝いなどをしています。

「医者の許可が出れば、前みたいに乗ってもらうからな」

社長からはそう言われており、それを励みに出勤をしています。

収入も以前の7割くらいまではいただけるようになりました。

自己破産でリセットされ気持ち新たに

銀行への返済が無くなったため、父親からの借金も少しだけですが返していくことができています。

銀行には迷惑をかけたという気持ちがありましたが、弁護士からは「その気持ちを忘れなければ、あらたに生活をしていけますよ。」と言われたことが、ありがたかったです。

一人で考えている時は、どうしていいかわからず悩むばかりでした。

私の場合は、弁護士と不動産業者の担当者が相談相手になってくれたので、やるべきことが具体的になり前向きに進めることができました。

私だけでなく家族や友人も自己破産など経験したことはありませんので、相談する相手がいなかったことは心細かったです。

専門の方たちと相談することで、自分の悩みも気持ちも整理することができました。

第三者に相談に乗ってもらうことは大事だと感じています。

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