ろうきんの借金を債務整理で解決する方法!手続きの4つのポイント、注意点を解説

「ろうきんの借金も債務整理できるの?」
「債務整理するとどんなデメリットがある?」

あなたはこんな疑問を抱えていませんか?

ろうきんは他の金融機関と比べて金利が低いのが魅力ですが、それゆえに借入額も大きくなりがちで、返済できなくなる人も多いです。

この記事では、ろうきんの借金が返済できないあなたのために、以下の情報について解説します。

この記事でわかること
  • ろうきんの借金を債務整理する際のポイント
  • 債務整理した際の影響
  • 自己破産するデメリット

ろうきんからの借入という、少し変わった状況下での債務整理。ぜひ最後までご覧ください!

Contents

債務整理前にろうきんに相談できる

債務整理を考える前に、まずはろうきんに相談してみましょう。

ろうきんは銀行や消費者金融と違い非営利目的の金融機関であり、返済が難しくなっても柔軟に対応してくれる可能性が高いからです。

例えば「勤労者生活支援特別融資制度」を活用すれば、返済額の見直しや元金の据え置き、そして返済条件の変更ができる可能性があります。

あわてて弁護士に相談する前に、ろうきんに相談することをおすすめします。

ろうきんの借金を債務整理する際の4つのポイント

ろうきんに相談しても解決が難しい場合は、債務整理が必要です。

ろうきんの債務整理は他の金融機関とは異なる点もあるため、手続きの際は次の4点に注意してください。

ろうきんの借金を債務整理する際の4つのポイント
  • 債務整理方法は主に3つ
  • 任意整理はメリットが少ない
  • 勤務先にバレやすい
  • 偏頗弁済が生じることもある

借金を放置すると、遅延損害金が膨らみ大変なことになるため、早めに対処しましょう。

(1)債務整理方法は主に3つ

債務整理には、主に以下の3つの方法があります。

主な債務整理方法
  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

それぞれの違いは、借金の免除範囲とデメリットです。

例えば、任意整理は借金の利息部分、個人再生は元本の一部、自己破産なら全ての借金が免除されます。

それぞれの方法について、詳しくは下記の記事を参考にしてください。

参考⇒ 任意整理のメリットとデメリット?債務整理で1番多い手続きの注意点

参考⇒ 個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある

参考⇒ 自己破産はメリットしかない?家族や子供、仕事にデメリットはないの?

(2)任意整理はメリットが少ない

ろうきんの借金を任意整理しても効果は薄いでしょう。

なぜなら、任意整理は借金の利息部分のみをなくす手続きであり、低く抑えられたろうきんの利息に対しては効果が薄いからです。

消費者金融の金利が3〜18%程度なのに対し、ろうきんの金利は2〜3%程度と非常に低く設定されています。よって、任意整理で免除される額は小さく、弁護士費用まで考えるとデメリットの方が大きくなってしまうケースが多いのです。

よって、ろうきんの借金に関しては基本的に個人再生か自己破産での対応になるでしょう。

(3)勤務先にバレやすい

ろうきんの借金を債務整理すると、高確率で職場にバレてしまいます。

なぜなら、ろうきんからの借入は給料からの天引きになっていることが一般的だからです。

債務整理すると、職場に天引き停止の通知がなされます。

弁護士・司法書士に相談すれば、停止の理由を開示しないよう求めることはできますが、会社には何があったのかと疑われてしまうでしょう。

(4)偏頗弁財が生じることもある

ろうきんの借金を債務整理する際は、偏頗弁済(へんぱべんさい)にも注意しましょう。

偏頗弁済とは、一部の債権者に対し不公平な返済をすることです。

他の債権者からも借入している場合、給与の天引き停止が遅れると偏頗弁済となって手続きが不利になる可能性があるため、専門家の指示に従って債務整理を進めることが重要です。

ろうきんの借金を債務整理するとどうなる?

債務整理を行う前に、生活への影響を知っておきましょう。

債務整理を行うと、主に次のようなデメリットが生じます。

債務整理のデメリット
  • 借入やローンが難しくなる
  • クレジットカードが使えなくなる

それぞれ詳しく解説します。

(1)借入やローンが難しくなる

債務整理のデメリット1つ目は、借入やローンが難しくなることです。

債務整理を行うと、あなたの信用情報に「事故情報」が登録されます。

この状態は「過去に金融事故を起こしていますよ」と示すようなものですから、金融機関の審査は厳しいものになるでしょう。

なお、債務整理後に借入したい場合は次の方法で対処できます。

債務整理後の主な借入方法
  • 家族名義で借入する
  • 頭金を多めに用意する
  • 事故情報解除まで待つ

いずれにせよ、普通に借入しにくくなるのは不便です。

(2)クレジットカードが使えなくなる

債務整理のデメリット2つ目は、クレジットカードが使えなくなることです。

事故情報が登録されていると、借入の時と同じく、カードの発行・更新の審査も厳しくなります。

現在使っているカードは次回更新時に使えなくなる可能性が高いですし、新たにカードを発行するのも難しいでしょう。

以下は、クレジットカードが使えなくなった際の対処方法をまとめたものです。

カードが使えないときの対処法
  • 家族カードを発行してもらう
  • デビットカードで代用する
  • プリペイドカードを利用する
  • 属性を高め、信用情報を重視しないカードに申し込む

特に、アメックスなど外資系のカード会社は過去の信用情報より申し込み時の状態を重視しますから、状況次第ではカードが作れるかもしれません。

ろうきんの借金を自己破産するときの注意点

もし自己破産を行う際は、前述のデメリットに加えて次の点にも注意しましょう。

自己破産の注意点
  • 差し押さえを受ける
  • 一部の職は資格制限を受ける
  • ギャンブルが原因だと免責不許可になることも

それぞれ詳しく解説します。

(1)差し押さえを受ける

自己破産の注意点1つ目は、差し押さえを受けることです。

自己破産を行うと、債権者への配当として家や車などの財産は競売にかけられ、処分されてしまいます。

ただし、債務整理はあくまで債務者を救済するための手続き。

生活や仕事に必要な道具や99万円以下の現金は手元に残すことができるため、生活ができなくなってしまう心配はありません。

(2)一部の職は資格制限を受ける

自己破産の注意点2つ目は、資格制限を受けることです。

自己破産を申し立ててから免責を受けるまでの間は「破産者」となり、その間次のような職業は資格制限を受けます。

自己破産で資格制限を受ける職業
  • 弁護士や司法書士、宅建主任者などの士業
  • 公安委員会委員など、上級の公務員
  • 商工会議所の会員
  • 会社の取締役や執行役員、監査役
  • 古物商の免許がいる質屋
  • 証券会社員、警備員や保険会社の生命保険募集人
  • その他の職業

資格制限は免責を受けるまでの一時的なもので、資格の再取得も不要です。

しかし、仕事に支障をきたしてしまう可能性もありますので、必ず職場に相談しておきましょう。

(3)ギャンブルが原因だと免責不許可になることも

自己破産の注意点3つ目は、免責不許可事由になる可能性があることです。

ギャンブルや投資、キャバクラ等の遊興費が原因の借金は、自己破産の「免責不許可事由」に該当します。

ただし、実際にはほとんどのケースで裁判所から「裁量免責」を受けられるため、借金に対して反省の態度を示していれば、そこまで心配する必要はありません。

債務整理の際は専門家に相談しよう

債務整理の際は、必ず弁護士・司法書士に相談してください。

法律の素人が債務整理の手続きを進めるのは難しいですし、トラブルが起こったり余計に時間がかかったりしてしまう可能性もあります。

その点、専門家に依頼すれば、面倒な手続きや交渉は全て一任できます。

さらに、相談した時点で返済が一時的にストップして督促も止まるため、落ち着いて生活を立て直せますよ。

弁護士費用が用意できなくても、後払いや分割払いに対応している法律事務所も多いため、諦めずに相談してみてください。

まとめ

ろうきんからの借金でも債務整理は可能です。

ただし、ろうきんは非営利の金融機関ですから、他の金融機関よりも柔軟に返済に対応してくれる可能性があります。まずはろうきんに相談し、それでも解決が難しいようなら、債務整理を行いましょう。

ろうきんの借金を債務整理する際は、次の4点について知っておいてください。

債務整理の4つのポイント
  • 債務整理方法は主に3つ
  • 任意整理はメリットが少ない
  • 勤務先にバレやすい
  • 偏頗弁済が生じることもある

借金を放置するのは非常にリスクが高いです。

遅延損害金が膨らんでしまいますし、督促を受けて精神的に追い込まれてしまうでしょう。

自力で返済が難しいとわかった時点で、早急に弁護士・司法書士に相談して手続きを進めてください。

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