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債務整理を早くしたい方必見!最短で手続きを終わらせる為にすべき3つのこと
できることなら早く借金問題を片づけて精神的にも楽になりたい。
現在、借金問題に悩む人がこのように思うのは誰でも同じですし、当然の感情でしょう。
しかし、債務整理には、様々な手続きが必要となります。
提出書類の準備や交渉など、どの程度、時間がかかるのか分かりませんよね。
一般的には3か月~半年くらいかかると言われていますが、借金の状況や過払い金の有無によってもかかる期間は違ってきます。
債務整理の手続きをなるべく早く終了させるためには、何かやっておくべきことなどあるのでしょうか?
今回の記事では、最短で手続きを終了させるために重要なポイントを解説します。
また、重要な事なので結論から先にお伝えします。
現在、借金問題に悩んでいて1日でも早く問題を解決したいのであれば今すぐ専門家に相談することをおすすめします。
借金問題は時間がたてばたつだけ事態は深刻化していき、取れる対応策も減っていきますし手続きも複雑になります。
まだ早期の段階であれば、借金問題を解決するのはそれほど難しい話ではありません。
問題は、借金はある程度返済が厳しくなると思っている以上に雪だるま式に増え続けてしまうこと。
そして、最後は闇金に手を出して家族をも巻き込み全てを失って破滅するのが最も多いパターンです。
『給料が出ても返済や支払いで消えてしまい、結局カードでしのいだりまたお金を借りてしまう。』
『利息を支払うのが精一杯で、元金が全く減らない状態が1年以上続いている。』
このような状態まで状況が悪化している方は、既に黄色信号が点滅している危険な状態です。
1人で悩むのではなく、手遅れになる前に今すぐに法律事務所に相談をして下さい。
それでは解説をしていきます。
債務整理のスケジュール
まず、一般的な債務整理の手続きのスケジュールは以下のようになっています。
任意整理が完了するまでののスケジュール
任意整理をおこなう場合には、まず過払い金の有無を調査します。
過払い金が発生している場合には、返還してもらうように消費者金融やクレジットカードと個別に交渉を開始します。
調査した結果、過払い金が発生していない場合は利息金や遅延損害金のカット、長期分割払いというような内容で交渉をおこないます。
複数の貸金業者から借り入れをしている場合には、それぞれとの交渉を同時進行でおこなわなくてはいけません。
貸金業者の対応によって、交渉にかかる時間も変わってくるでしょう。
訴訟を起こすとなるとさらに時間がかかってしまうため、裁判に発展させる前に和解に至る必要があります。
任意整理で重要なのは、何よりも“交渉力”です。
この段階であれば、借金問題は比較的簡単に解決することができます。
いずれにしても、時間が鍵になってくることは間違いありません。
1人で悩み続けるのではなく、専門家に相談することをおすすめします。
個人再生が完了するまでのスケジュール
個人再生の手続きで肝となるのは「個人再生委員による財産調査や書類のチェック」でしょう。
東京地裁の場合、個人再生委員は必ず選任されるようになっているのですが、その他の地裁では状況によっては個人再生委員の選任なく手続きが完了することも。
個人再生委員が選任されると、委員の調査時間などを取る必要があるだけではなく、裁判の日程を組む場合にもスケジュール調査委が難しくなります。
その結果、手続き完了までの期間が長くなってしまう可能性が高いでしょう。
どこの地裁で申し立てをするかと言うのも個人再生に関してはポイントの1つですね。
自己破産が完了するまでのスケジュール
自己破産は免責許可(借金の帳消し)が決定するまでに、半年~1年ほどかかることが多くなっています。
まず、裁判官との面談の準備や提出書類の作成といった手続きをおこなうための事前準備が必要となります。
これらは専門知識を必要とする作業ですから、弁護士や司法書士に依頼した方がスムーズに進むでしょう。
高額の資産を所持してる場合には、これの調査や処分といった作業が発生するため、免責許可決定までの期間はさらに長くなってしまいます。
まとまった貯金があったり、家や車を持っている場合には時間がかかってしまうため要注意です。
債務整理の手続きを早く進めるためのポイント
債務整理の手続きを早く完了させるためにできることは何でしょうか。
絶対に押さえておきたいポイントは以下の3つです。
1つ目は「必ず専門家に依頼する」ということです。スケジュールを見ればわかるように、債務整理の手続きには専門知識が必要となります。
素人が自分で手続きをしようと思うと、債務整理の手続き方法を勉強するところから始めなくてはいけませんね。
さらに、提出書類などを1つ1つ作成するのにも時間がかかります。
とくに、任意整理の場合、貸金業者の担当者と直接交渉をおこないますので、債務者側に知識がないと思われると交渉が難航したり、債務者の不利な条件で和解となってしまう可能性もあります。
債務整理の手続きをスムーズに完了させるためには、絶対に借金問題に慣れた弁護士などに相談・依頼するようにしましょう。
2つ目が「借入先を少なくしておくこと」です。
複数の借入先がある場合には、先に完済できるものがあれば完済してしまいましょう。
任意整理はもちろんですが、個人再生や自己破産でも多重債務となると手続きに時間がかかってしまいます。
借入先が少なければ少ないほど、借金の状況を把握するのも簡単ですし、手続きや交渉にかかる手間が省けます。
3つ目は「取引口座をゼロにして、新しい口座の準備をする」ということ。
債務整理をするには、その時点での借入残高を確定させなくてはいけません。
そのため、手続きを開始した段階で借り入れも返済もストップさせる必要があります。
口座引き落としなどで勝手に借金の引き落としがされないように、取引口座の残高はゼロにしてしまいましょう。
また、銀行カードローンなどを利用している場合、その銀行の口座を持っていると、債務整理の手続きを開始してから一定期間、口座を凍結されてしまうようです。
今後の生活や支払いに影響が出ないように新しい口座を開設して、給与などの受取口座や公共料金などの支払い方法の変更手続きを済ませておきましょう。
この点は、担当する弁護士が実際に注意しておくべきこと、やっておく事を教えてくれます。
今、全てを覚えておく必要はありません。今すぐ行動することが非常に重要なのです。
債務整理が長引いてしまうケース
最後に、借金の状況以外で債務整理が長引いてしまうケースにも触れておきましょう。
こちらの態度次第で、貸金業者や裁判官の心象もまったく変わってきますので、債務整理をする上での心構えとしてよく覚えておいてください。
貸金業者や裁判官も人間です。そもそも借金を返す気があまりないように受け取れる態度は、相手方としても心象が悪く、協力的な対応を望めません。
借金を滞納しているのに何の連絡もない、何度電話しても出ない、といったように返済時の態度が悪かった場合、返済できないのも自業自得だと思われてしまいまうでしょう。
返済が難しい場合や債務整理する場合には、相手方に誠意が伝わるような対応を心がけてください。
また、専門家に依頼していればあまり心配のないことですが、任意整理などで非常識な条件を突きつけるのも交渉が難航する原因となります。
任意整理では借金元金そのものの減額などはできませんので、あまり無理な条件を突きつけないようにしましょう。
最後に、これは弁護士側が困ってしまうケースですが、自分の借金なのにどこからいくら借りているのかを全く把握していないというような場合です。
債務整理の相談を受けても、どこで借り入れをしているのか分からないとなると、借金の調査に非常に時間がかかります。
相談するのであれば、利用明細書や契約書などを用意し、借入先の情報が分かるようにしておきましょう。
債務整理を早く終わらせる方法まとめ
できることなら、借金問題は今すぐにでも解決をして楽になりたいのは誰もが同じでしょう。
しかし、債務整理は数か月から1年もの長い期間を要する手続きです。
債務整理を少しでもスムーズに進めたいのであれば、今すぐにでも弁護士や認定司法書士に相談をするべきなのは間違いありません。
ただし、弁護士に依頼したからと言って安心してしまってはいけません。
自分でも協力的な姿勢をとり、一緒に借金問題を解決するのだという気持ちで手続きに臨んでください。
そもそも、借りたお金はきちんと返すのが本来のあるべき姿。
どんな理由があるにせよ、返済できない以上は貸金業者や裁判官へも誠意のある対応を心がけましょう。
こちらの態度次第で、相手方の心象も変わります。
余計なトラブルを生み、手続きに時間がかかってしまわないように注意してください。
いずれにしても、借金問題は時間との勝負。
1人で悩むのではなく、1日も早く専門家に相談を行う事が非常に重要です。