自己破産をすると銀行口座は凍結される!? 口座凍結前にやるべきことも解説!

自己破産をすると銀行口座が凍結される可能性がある

自己破産に限らず債務整理をすると、銀行口座が凍結される可能性があります。

ただし、すべての銀行口座が凍結されるわけではなく、借金をしている銀行の口座のみが凍結されます。

口座が凍結されると、お金の引き出しができなくなります。一部の銀行では、入金もできなくなるので注意が必要です。

銀行が口座凍結をする理由は、残っている預金から少しでも借金の返済に充てたいからです。自己破産をされると借金の回収ができなくなるため、残っている借金と預金を相殺します。

たとえば、三菱UFJ銀行に預金が30万円あり、三菱UFJ銀行カードローンバンクイックで200万円の返済額が残っているとします。

三菱UFJ銀行が口座凍結をした場合、預金をカードローンの借金と相殺できるため、あなたは30万円を失います。

なお、自己破産の手続きをした後に振り込まれた給料やボーナスも差し押さえの対象になるのか、不安になる方もいるかもしれません。以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

参考⇒自己破産をすると給料も没収される?債務整理と給与、ボーナスについて解説

口座凍結が行われるタイミングは、銀行に受任通知が届いた時

では、口座凍結はいつから行われるのでしょうか?

弁護士に依頼をした場合、口座凍結が行われるタイミングは、銀行に受任通知が届いた時です。

受任通知とは、弁護士が依頼者の代理人になったことを債権者に連絡する書類です。

弁護士に依頼をして郵送で受任通知が届く期間は2〜5日ほど。依頼をした後、すぐに口座凍結されるので注意してください。

口座凍結は受任通知が届いてから1〜3か月前後

受任通知を受け取った銀行は、銀行口座を凍結して、借金と預金の相殺を行います。

ただし、相殺されるのは受任通知を受け取った時点で口座に入っているお金のみ。したがって、受任通知を受け取った後に振り込まれたお金については相殺できません。

口座凍結される期間は金融機関により異なりますが、概ね1〜3か月ほどです。銀行は口座凍結の期間内に、あなたが返済できなかった借金を保証会社から代わりに支払ってもらいます。

これらの手続きが終了次第、銀行は債権者ではなくなるので、口座凍結が解除されます。

なお、自己破産した場合の流れについては以下の記事も参考にしてみてください。

参考⇒自己破産の流れ~弁護士に依頼してから裁判所が決定を下すまでの期間と流れ

自己破産しても他の銀行の新規口座開設はできる

自己破産の手続き中や完了後も、借金をしていない他の銀行であれば新たに口座開設ができます。

もちろん、審査もないのでご安心ください。そのため、メインに使っている銀行口座が凍結されそうな場合は、早めに別の銀行で新しい口座を開設しておきましょう。

口座凍結される前にやるべきこと3つを解説!

自己破産の手続きが開始されると、借金をしている銀行口座からお金を引き出せなくなります。お金を引き出せなくなると、日常生活に都合が悪くなったり、自己破産の手続き上不利になったりするので注意しなければなりません。

そこで、口座凍結される前に以下の3つのことを済ませておいてください。

口座凍結される前にやるべきこと3つ
  1. 凍結される口座からお金を引き出す
  2. 給与や年金の振込先口座の変更をする
  3. 公共料金やクレジットカード会社の引き落とし先口座の変更手続きをする

やるべき順番に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.凍結される口座からお金を引き出す

凍結される予定の口座に、当面の生活費や自己破産の手続き費用を入れたままにしていた場合、お金を引き出せなくなる恐れがあります。

そのため、必ず最初に口座の残金を引き出しておきましょう。そうすることで、預金を借金と相殺されなくなります。

2.給与や年金の振込先口座の変更をする

口座凍結中に振り込まれた給与や年金は相殺できません。

第七十一条 破産債権者は、次に掲げる場合には、相殺をすることができない。

四 破産手続開始の申立てがあった後に破産者に対して債務を負担した場合であって、その負担の当時、破産手続開始の申立てがあったことを知っていたとき。

出典:破産法第71条4項|e-Gov

口座凍結時に振り込まれた給与や年金を引き出すためには、銀行の窓口で預金の払い戻しを依頼する手間がかかります。

金融機関によっては、入金さえできなくなるので、給与や年金を受け取れない事態になりかねません。口座の変更はなるべく早く行いましょう。

ただ、会社から振込先の口座を指定されている場合は、やや手続きが面倒になります。

まずは、窓口で振込先口座の変更ができないか相談をしてみるしかありません。

3.公共料金やクレジットカード会社の引き落とし先口座の変更手続きをする

公共料金やクレジットカード会社からの引き落とし先を、凍結予定の銀行口座にしている方も多いかと思います。その場合は、必ず自己破産をする前に引き落とし先口座を変更するか支払方法を変えましょう。

注意しなければならないのは、口座に残金が残っている状態で、クレジットカード会社に支払いをしてしまったケースです。

第二百五十二条 裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。

三 特定の債権者に対する債務について、当該債権者に特別の利益を与える目的又は他の債権者を害する目的で、担保の供与又は債務の消滅に関する行為であって、債務者の義務に属せず、又はその方法若しくは時期が債務者の義務に属しないものをしたこと。

出典:破産法第71条4項|e-Gov

この場合、カード会社に対して優先的に返済を行ったと捉えられ、破産管財人による調査が避けられなくなります。

その結果、同時廃止ではなく、少額管財での手続きを採らざるを得なくなります。

少額管財での手続きは、以下のように費用・手続きともに負担を強いられるので注意しなければなりません。

予納金 手続きの手間
同時廃止 0円 簡略化される
少額管財 20万円※ 破産管財人との打ち合わせに参加しなければならない

※東京地裁の場合

また、引き落とし先の口座変更手続きをしても、反映までに時間がかかる可能性があります。口座の残高を0にしておけば、銀行口座から引き落としされることがないので安心です。

財産隠しと疑われる行為は避けなければならない!

自己破産の手続きをする際、裁判所に対して預金通帳の写しを提出しなければなりません。

一部の通帳を提出せずに口座の預貯金を隠した場合、財産隠しに当たるため、借金の免責が認められなくなる恐れがあります。

口座凍結されない銀行の通帳も調査対象に含まれます。そのため、何度も入出金を繰り返したり入出金額が多すぎたりすれば、財産隠しを疑われかねません。

財産隠しを疑われた場合、少額管財事件として扱われるため、破産管財人に20万円前後の報酬を支払う必要があります。

裁判所に疑われるような行為は避けてください。

まとめ:銀行口座が凍結される前に口座の変更はしておこう

銀行から借金がある場合、自己破産の手続きをすると銀行口座が凍結されます。銀行口座が凍結されると、預金は返済額と相殺されるので注意してください。

したがって、口座が凍結される前にお金を引き出し、使用する口座も変更しておく必要があります。

自己破産をする場合は、まず弁護士にご相談ください。銀行口座の変更方法や口座凍結される前の注意点などについてご説明できます。

借金額が多すぎて悩んでいる場合は、自分の力で解決しようとしても難しいのが現状です。

1人で抱え込んでいても、精神的な負担や経済状況が改善することはありません。今すぐに一度弁護士へ相談するのをおすすめします。

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