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特定調停で借金問題を解決した体験談
債務整理には弁護士や司法書士に依頼をして行う、任意整理や個人再生、自己破産。
そして自分で手続きを行う特定調停があります。
今回は自分で特定調停を行い、借金の減額に成功した北村さんの体験談を紹介します。
法律事務所に依頼するのではなく、自分で借金問題を解決したい!という方は参考にしてみてください。
自分で特定調停手続きを行い借金問題を解決!
債務整理に至った経緯を教えてください。
10年くらい前ですが、特定調停をしました。
借金はアコムとレイクとプロミスの3社から合計130万円くらいありました。
20歳~21歳にかけて生活費の為に借り入れたものです。
当時は消費者金融やカードローン大手の会社のCMがよくやっていました。
借りるのもとても簡単で1時間くらいで審査も難なく通りました。
元金だけで4万円くらい払っていたと思います。
当時は昼間の正社員の他に夜も10日くらい働いていたので苦にはならなかったのですが、25歳の頃にしんどくなってきたのです。
友達に相談したところ、特定調停という債務整理の方法を教えてもらいました。
特定調停は簡易裁判所で手続きをします。
受付で債務整理がしたいと相談すると、すごく事務的に、記入する用紙や準備する物について教えてくれました。
債務整理というものは、そんなに珍しい手続きではないのかな…と、拍子抜けしました。
準備するものは、5000円くらいの収入印紙(簡易裁判所内に売っています)と、ハンコと通帳と給料明細、本人確認書類ですべて、記入したら1日目は終了です。
その後、1週間くらいで呼び出しされて、簡易裁判所内で裁判官3人の前で事情聴取のような事をされました。
内容は、なぜ借金をしたのか、使い方は何だったのかは全く関係なくて、収入からみて無駄な部分があり、削ったら借金に充てられるのではないのか。
このように、思っていたよりも厳しい内容のものです。
特定調停の場合は、家賃や光熱費、携帯代などが引き落としされている通帳や、給料明細などを事前に提出しています。
これを削減したら借金に回せる、あれを減らせば借金が減らせるなど、細かく突っ込まれますので、事前に質問を想定して答えを準備しておくと良いですよ。
例えば車を売れば借金が減らせるよね。
このような質問には、病気の身内がいて病院の送り迎えが必要だから手放せない。など言い訳をしっかりと用意しておくのです。
弁護士や司法書士に頼む任意整理や個人再生、自己破産と違ってお金がほとんどかからない、特定調停で一番重要なのは演技力です。
『私困っているの。払わないとは言ってないわ、でも今の生活では元金まで支払できないの』という、状況を演出する事です。
女優や俳優になるイメージです。
無事に特定調停が終われば、借金は利息分として、払ってきたお金が元金に充てられるるし元金も減額してもらえるので、借金は大幅に減ります。
私も130万円が一気に34万まで減ったうえ無利子になり、その後1年ちょっとで返済しました。
ただ、特定調停をしてから、5年間はカードローンなどのローンは一切通らなかったので、3年後、車を買う時にちょっと困りました。
とはいえ、やってよかった特定調停です。
債務整理には任意整理、自己破産、個人再生など、いろいろな種類がありますが、特定調停は費用を抑えて出来るので自分でできる人にはおすすめです。
債務整理は自分でも出来るけどリスクが大きすぎる
北村さんのケースは、自分で特定調停を行って、上手く行った良い事例です。
しかし、特定調停を自分で行って思い描いていた通りに成功する事ができる人は多くはありません。
ずばり、基本的には特定調停は行うべきではありません。
特定調停は自分で行う為、費用が抑えられるメリットもありますが、非常に専門知識と忍耐を必要とします。
また、法律に疎い一般の人が、金融のプロフェッショナルである消費者金融や銀行を相手として戦うのは現実的ではありません。
多くの場合で不利な条件で話がまとまるケースが大半です。
弁護士や司法書士に支払う費用を考えても結果的には法律事務所に、依頼をした方がメリットが大きい場合がほとんどでしょう。
まずは1人で悩むのではなく、法律事務所に無料相談をしてみて現在の借金状況を確認し、最善の解決策をアドバイスしてもらうことをおすすめします。