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Contents
- 1 100万円以下の借金と債務整理
- 2 「借金100万円」はボーダーライン
- 3 複数の金融機関から借金がある人は要注意
- 4 借金100万円(50万円×2社)の利息はどれくらいか?
- 5 100万円以下の借金はすぐに債務整理する必要があるか?
- 6 追加の借入が多い人は要注意
- 7 借金が100万円を超えると資金繰りが厳しくなる
- 8 100万円以下の借金は繰り上げ返済で完済がベスト
- 9 借金が減らなければ永遠に利息を支払い続けることになる
- 10 100万円以下の借金を債務整理する方法
- 11 100万円以下の借金では、自己破産は難しい
- 12 100万円以下の借金では、個人再生のメリットがない
- 13 特定調停にはデメリットもある
- 14 100万円以下の借金の債務整理は任意整理が基本
- 15 弁護士・司法書士にかかる費用も心配いらない
- 16 借金は100万円を超える前に解決しましょう
100万円以下の借金と債務整理
「借金の返済が苦しくなってきたけど、100万円を超えていないからまだ大丈夫・・・かな?」
最初は5万円、10万円のお金を借りたつもりなのに気がついたら100万円近くになってしまった方は非常に多いです。
日本人の平均年収は、400万円強といわれますので、100万円の借金は年収の1/4に相当します。
少なくとも「ちょっとした借金」とはいえません。
また、本文でもお話するように、借金が50万円を超える人は、複数の金融機関から借金していることも少なくありません。
借入先が増えるほど、借金は膨らみやすくなります。
さらに、金融機関からの借金には利息を支払う必要があります。
借金を膨らませてしまう方には、毎月いくらほどの利息を払っているかご存じでしょうか?
借金がさらに膨らめば、利息の負担も当然重くなります。
結論、借金は返済が厳しいなと思ったら雪だるま式に増えていって最終的には手遅れになるものです。
この記事では、100万円までの借金にかかる利息と100万円以下の借金を債務整理する方法について説明します。
また、『給料が入っても返済でほとんど消えてしまい、カードでその場をしのいだり月末にはお金を借りてしまう。』
『現在の収入では借金完済は不可能だと、頭では分かっているけど放置してしまっている。』
このような状態まで状況が悪化している方は、既に黄色信号が点滅している状態です。
手遅れになる前に今すぐに法律事務所に相談をしてください。
それでは解説をしていきます。
「借金100万円」はボーダーライン
借金「100万円」は、借金の程度の1つの目安ともいえます。借金が100万円を超えていれば、危険水域に近づきつつあるといえるでしょう。
たとえば、アコムや楽天カードといった「貸金業者からの借金」が「100万円を超えている方」は、借金申込み時に「収入証明書」を提出しなければなりません。
貸金業法が定めている総量規制との関係で、次の場合には、貸金業者に申込時の収入調査が義務づけられているからです。
1つの貸金業者からの借入が50万円を超えるとき
貸金業者からの借金総額が100万円を超えているとき
法律の上でも「借金100万円」は1つの基準となっています。
複数の金融機関から借金がある人は要注意
自分の収入についてあれこれ詮索されることは誰でもイヤなものです。
また、貸金業者に借入を申し込む人の多くは、「できるだけ早く借りたい」と考えています。
そのため、貸金業者から借金をするほとんどの方が、収入を自己申告するだけで良い「限度額50万円」で契約しています。
以上の事情を前提にすれば、「借金100万円以下」の方でも、「借金が50万円を超えていれば」、複数の金融機関から借金している方が多いと思われます。
返済相手が増えるほど「返済日の管理」が難しくなります。
借金の延滞は、ちょっとしたことがきっかけで「慢性化」しがちです。
延滞が慢性化すれば、破綻まで時間はかかりません。
債務整理の実務では、「多重債務(複数社からの借入)は破綻の始まり」というのが一般的な認識です。
100万円以下の借金であれば、まだ2社程度からの借入で済んでいますが、100万円を超える借金となれば、借入先も3社4社と必ず増えていきます。
下でもお話するように、借入件数が増えるほど、資金繰りは行き詰まりやすくなるので注意が必要です。
借金100万円(50万円×2社)の利息はどれくらいか?
金融機関から借金をすれば「利息」を必ず支払います。
たとえば、アイフル(ノンバンク系消費者金融)、アコム(銀行系消費者金融)、バンクイック(三菱東京UFJ銀行カードローン)から、それぞれ50万円借りた場合で比較してみましょう。
アイフル | アコム | バンクイック | |
---|---|---|---|
利率(実質年率) | 18% | 18% | 14.6% |
最低返済額 | 13,000円 | 15,000円 | 10,000円 |
返済回数 | 58回 | 47回 | 78回 |
支払利息総額 | 251,057円 | 198,327円 | 275,050円 |
上の表のとおり、「最低返済額での返済」で比較すると、銀行カードローンが最も多く利息を支払うことになります。
銀行カードローンは、消費者金融よりも利率は低くても「返済期間が長い」ため、支払う利息総額が多くなります。
下のグラフは、「バンクイックで50万円借りて、毎月1万円ずつ返済」したときに、「返済分」と「利息分」に充当される割合を示したものです(赤線は残っている借金の額です)。
棒グラフのうちの「青い部分」が「利息」の支払いに充てられる額です。初回の返済であれば、「1万円のうち6,083円が利息」です。
なお、アイフルでは13,000円のうち7,500円が利息、アコムでは15,000円のうち7,500円が利息です。
アコムで50万円、バンクイックで50万円借りたのであれば、毎月の返済額は合計25,000円で、そのうち利息に充当される金額は13,583円になります。利息は決して安くありません。
参考
アコムと債務整理~自己破産や任意整理、過払い金請求で借金は減らせる?
アイフルと債務整理~自己破産や任意整理、過払い金請求で借金は減らせる?
バンクイックの借金を債務整理する方法~銀行口座とアコムに要注意!
いずれにしても、専門家に返済は可能なのか。もしくは債務整理をすることで解決をした方が良いのか相談をするのが1番の方法です。
100万円以下の借金はすぐに債務整理する必要があるか?
100万円以下の借金は、確かに債務整理しなくても完済できることが多いでしょう。
しかし、「まだ100万円以下だから大丈夫」と油断していると、気づいたときには借金が膨らみ返済に行き詰まっていたことにもなりかねません。
追加の借入が多い人は要注意
カードローンは、「極度額方式」の契約が一般的です。
つまり、「極度額(借入上限額)以内」であれば、何度でも借金できるのです。
借金を膨らませてしまう人のほとんどは、「何度も追加で借入」をしています。
上で説明したように、借金の額が減らなければ利息の支払いも減りません。
したがって、「返してまた借りて」を何年も繰り返せば、利息の支払いだけで40万、50万になることもあり得るのです。
また、延滞したときの遅延損害金も残っている借金の額に応じて高くなります。
追加の借金が多い(=何年経っても借金が減っていない)人ほど、返済できない事態に陥りやすいのです。
借金が100万円を超えると資金繰りが厳しくなる
借金が100万円を超えれば、今後の資金繰りも厳しくなります。
新規に借金をしたくても「収入証明書」を提出しなければならなくなります。
また、借入件数(借りている金融機関の数)が増えるほど、審査も厳しくなります。
「希望額を借りられなかった」ということもあるでしょう。
「希望額には足りない」ということでさらに新規の借金を申し込めば、さらに審査は厳しくなります。
審査落ちが続けば「申込みブラック」とよばれる状況になり、「正規の貸金業者から借りられない」ということにもなりかねません。
100万円以下の借金は繰り上げ返済で完済がベスト
100万円以下の借金をいち早く完済するためには、積極的に「繰り上げ返済」をすることです。
バンクイックから50万円借りたケースで説明してみましょう。
毎月1万円の返済では、78回(6年6ヶ月)の返済となります。仮に1年間(12回:12万円)返済しても、まだ約45万円借金が残っています。
1年間で7万円の利息を払っているということです。まだ返済が66回残っています。
1年経ったところで、毎月の返済額を15,000円に増やしてみると、38回の返済で完済できます。
返済額を月に5,000円増やせれば、2年以上早く借金を完済できます。
支払う利息の額も1万円ずつ返済したときよりも、約10万円も少なくなります。
借金が減らなければ永遠に利息を支払い続けることになる
100万円以下の借金は、必ずしも「すぐに債務整理」する必要はないかもしれません。
しかし、「借金を完済できる人」は、必ず「借金を確実に減らして」います。
借入から数年経っても「借金が減っていない」という方は、債務整理を検討してもよいかもしれません。
たとえば、「1年(12万円)返済してまた12万円借りる」ということを、3年繰り返せば、利息だけで既に約20万円支払っています。
これだけの利息を支払っていれば、債務整理に応じてもらえる可能性は高いといえるでしょう。
借金は「延滞前」に法律事務所に相談をすることで解決してしまうのがベストです。
100万円以下の借金を債務整理する方法
債務整理には、「任意整理」、「特定調停」、「個人再生」、「自己破産」の4つの方法があります。
100万円以下の借金を債務整理する場合には、どの方法がよいのでしょうか?
100万円以下の借金では、自己破産は難しい
自己破産は、すべての借金を帳消しにする裁判所の手続きです。
最終的な債務整理の方法といえます。自己破産するためには、「支払不能」とよばれる状態にある必要があります。
「支払不能」というのは、簡単にいえば「借金を完済できないことが明らかな状態」のことです。
病気や年齢等の事情で働けない方であれば、100万円の借金でも自己破産できる可能性はあります。
しかし、「平均的な収入」があれば、100万円以下の借金で、自己破産することは難しいでしょう。
自己破産については下記ページで詳しく解説をしています。
参考⇒自己破産はメリットしかない?家族や子供、仕事にデメリットはないの?
100万円以下の借金では、個人再生のメリットがない
「個人再生」は、自己破産の次に強力な債務整理の手続きです。
たとえば、200万円の借金は個人再生を利用すると100万円まで減額してもらえる可能性があります。
しかし、100万円以下の借金の場合には、「全額を返済する」のが個人再生のルールです。
個人再生は手続きも複雑で、費用も下で説明する特定調停や任意整理よりも多くかかります。
したがって、100万円以下の借金を個人再生するメリットはないといえます。
個人再生については下記ページで詳しく解説をしています。
参考⇒個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある
特定調停にはデメリットもある
特定調停は、裁判所で行われる債務整理の手続きのうち、「最も簡単で安い」ものです。
しかし、特定調停では、下で説明する任意整理よりも返済額が多くなることが一般的です。
また、特定調停がまとまると裁判と同様の効果が生じます。
そのため、特定調停成立後の返済を延滞すれば、「給料の差押え」等の強制執行をされてしまいます。
特定調停を利用する方は「弁護士費用を節約したい」という方が多いと思いますが、特定調停は、デメリットもある手続きであることに注意が必要です。
特定調停については下記ページで詳しく解説をしています。
参考⇒特定調停って何?実際の流れやメリット・デメリットについて
100万円以下の借金の債務整理は任意整理が基本
100万円以下の借金の債務整理は、任意整理するのが最も一般的です。
任意整理では、利息の支払を免除してもらい、残った借金を分割で返済します。
実務の上では3年程度で分割返済することが一般的ですが、金融機関が同意すれば5年の分割にすることも可能です。
たとえば50万円の借金を5年の分割で返済すれば、毎月8,400円の返済となります。
上で用いたアコムとバンクイックのケースであれば、毎月の返済額は25,000円から16,800円まで減らすことができます。
任意整理については下記ページで詳しく解説をしています。
参考⇒任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点
弁護士・司法書士にかかる費用も心配いらない
任意整理は、弁護士・司法書士に依頼して行うのが一般的です。
「弁護士や司法書士に頼めるお金なんてない」と思う方もいるかもしれません。
しかし、いまでは多くの弁護士・司法書士が報酬の分割払いに対応しています。
弁護士・司法書士に任意整理を依頼すると、金融機関との交渉中は、借金の返済が停止されます。
その間に、弁護士・司法書士の費用を分割で支払うので、「借金の返済と弁護士・司法書士費用が2重になる」ということはありません。
借金は100万円を超える前に解決しましょう
ここまでお話してきたように、借金の問題は100万円を境に大きく状況が変わる可能性があります。
借入から確実に返済している(借金が減っている)方であれば、債務整理しなくても十分に完済できるでしょう。
しかし、何年も借金が減っていない方は注意が必要です。
借金を減らせない方にとっては、「まだ100万円以下」ではなく、「もうじき100万円」という危険水域だと言えます。
「完済が厳しい」と感じているときには、できるだけ早く弁護士・司法書士に相談してください。
任意整理は、金融機関との私的な交渉です。延滞がない(少ない)早期の段階の方が、有利な条件も引き出しやすくなります。
いまでは債務整理に関する相談は無料で受けられるところが増えています。
繰り返しますが、借金問題は手遅れになる前に1日でも早く行動をすることが鉄則です。
自分や家族の大切な人生を失ってしまわない為にも、今すぐ行動することをおすすめします。