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介護費用がきっかけで借金地獄・・・。債務整理で人生のやり直しに成功した東京都目黒区男性の体験談
今回は目黒区に在住の佐多さんです。
一度転職を経験し、給料があがったものの、お母様の体調が思わしくなく介護施設費用が必要となります。
更に、会社の業績悪化に伴い吸収合併され、給料も手取りがだいぶ減ってしまいます。
それがきっかけで初めて消費者金融からお金を借りることに。
しかしお金を手にしたことをいいことに他の目的にお金を使ってしまったのです。
そうしているうちに多重債務となった借金が膨れ上がり、返済も厳しい状況に。
そんな状況の時にたまたま弁護士事務所で勤める大学の先輩に出くわします。
思い切って現状について相談したことをきっかけに債務整理をすることになります。
それでは佐多さんよろしくお願いいたします。
目黒区の法律事務所90万円以上の借金を債務整理した体験談
私は目黒区に住む43歳の男性です。
37歳の時に転職をして、収入が増えたため家賃の高いマンションを借り、車も買い替えました。
私は独身なので、自分の好きなようにお金を使えたのです。
そういうこともあって海外旅行をしたり、新しい趣味を始めたりもしていました。
しかしその後困ったことが起こりました。
実家の母が介護が必要な状態になったのです。
私は長男でもあり、いくらか支援をすることになりました。
しかし母をそこそこの介護施設に入れたこともあり、このお金は予想外に大きなものとなりました。
それだけならまだよかったのですが、今度は勤めていた会社の業績が悪化し、同業の他社と合併することになったのです。
リストラの対象からは外れましたが、今までに比べると手取りの額が下がってしまいました。
母にもお金が必要ですし、今のマンションの家賃、そして車の維持費も確保しなければなりません。
仕方ないので、取りあえずお金を借りることにしました。
これだったら、ボーナスが出た時に返済できるだろうと思い、銀行のカードローンを申し込みました。
一度借金をすると抜け出せなくなる怖さ
これが人生で初めての借金でした。
しかし借金をすると、どうしても他の目的に使いたくなるものです。
最初に借りたのは10万円程度でしたが、その後30万円、さらに50万円となりました。
それでもまだ大丈夫だと楽観していましたが、流石に返済が難しくなり、今度は消費者金融から借りることにしました。
いわゆる多重債務状態です。
偶然弁護士に相談できるきっかけが
自分でもどうしようかと思っていた矢先、大学時代の先輩に街中で偶然出会いました。
この先輩は弁護士事務所に勤めているため、その時に思い切って借金の話をしてみました。
すると、多重債務なら債務整理をした方がよくないかといわれ、名刺を渡されて一度来ているように言われたのです。
債務整理など、自分には無縁だと思っていただけに、正直な話かなり悩みました。
しかし最早多重債務者となってしまった以上、何らかの対策を打たなければなりません。
その後ネットで債務整理について色々調べ、有休を取って先輩の事務所へ行きました。
そこはベテランの弁護士さんもいたのですが、先輩が気を利かせてくれて、話を聞いてもらえることになりました。
そこで私は持参した借入の契約書や取引明細を見せ、詳しく話をしてみました。
すると先輩は、今どのくらい収入があるかを尋ねたので、今度はこちらも持参した給与明細を見せました。
先輩はしばらくそれに目を通していましたが、これなら任意整理でいいかもしれないと言ってくれました。
つまり銀行と交渉して借金額を圧縮し、残りを分割で払うやり方です。
さらにそれ以外の方法では、特定調停と個人再生、自己破産があると教えてもくれました。
しかし特定調停は裁判所に通わなければならないし、収入や車があるなら自己破産は難しいらしいのです。
さらに個人再生は手続きが複雑で、特に住宅ローンのある人ならお勧めだとも聞かされました。
プロのアドバイスを元に任意整理をすることに
賃貸マンション住まいの私は、住宅ローンには無縁です。
結局任意整理に落ち着き、手続きをしてもらいました。
私はその時39歳で、90万くらい借金があったのですが、それを85万円にしてもらい返済を始めました。
返済額は母への送金、必要経費を除いてぎりぎり3万円で、2年ちょっとで返すことになりました。
最初は3万円は楽勝だと思っていても、実際に返して行くようになると厳しいものです。
この3万円が自由になるのなら、好きなことができるのにと考えたこともありました。
また任意整理を始めるとなると、クレジットカードも使えなくなります。
それまでクレジットカードで済ませていたプロバイダ料金の支払いも、口座引き落としの手続きをすませました。
そしてネットショッピング用にデビットカードを申し込みました。
任意整理後の自身の生活は
任意整理の場合は5年間異動情報、つまりブラックがつくということでしたので、次にカードを持てるのは早くても5年後になります。
何かを購入した時は、必然的にデビットカードのチャージをしておくか、現金払いかのどちらかになります。
当然ながら現金払いが増えて行き、その分お金が減るのが速いように感じられました。
ただクレジットカードの請求が来なくなったのは助かりました。
そして予定通りに2年ちょっとで返済が終わりました。
しかしこれは返済が終わっただけで、ブラックが消えるのはもう少し先の話です。
その後母も亡くなり、これで送金も終わりました。
さらにその後、例の先輩から勧められてもう一度転職をしました。
本当はもう少し待ってからと考えていたのですが、年齢と仕事内容に比べて報酬が安いといわれ、別の会社を紹介してくれたのです。
そこに勤めてからもう2年になります。
もうブラックも消える頃で、そろそろクレジットカードを申し込もうとしたのですが、未だに思案中です。
現金での支払いに慣れたせいもあります。
この点でも自分は成長したなと思います。
借金をするということは、当然返済義務を伴います。
返済できない金額を借りた場合は、当然自分に跳ね返って来ます。
仕事をしていれば、お金を借りるのはたやすいことではあります。
しかし責任をもってそれを返せるかどうか、まずそれを考えてから申し込んでも遅くはありません。
そして、目的以外のことには絶対に使わないようにしましょう。