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日本弁護士連合会や日本司法書士会連合会って?
日弁連・日本司法書士会連合会って債務整理と関係あるの?
テレビニュースなどでも名前をよく見かける、日本弁護士連合会や日本司法書士会連合会。
「いったいどんな組織なの?」と気になっている方も多いんじゃないでしょうか。
債務整理を検討し始めてから法律関係のニュースが気になるようになったという方も多いかもしれませんね。
今回は債務整理と関連しそうなところで、日弁連・日本司法書士会連合会について解説してみます。
日弁連・日本司法書士会連合会ってなに?
日弁連や、日本司法書士会連合会などは法律家が所属している、「職業組合」のような組織です。
弁護士は日弁連(日本弁護士連合会)に、司法書士は日本司法書士会連合会に所属しています。
弁護士も司法書士も同じく「法律家」と、よばれる人たちですがメインで扱う業務が違います。
なのでそれぞれの業務範囲守るため、日弁連や日本司法書士連合会のような団体を作って対抗しているというのが実情のようです。
(業界的には「仕事を取り合っているから仲が悪い」なんて言われているようですが・・・)。
法律家が所属する組織や仕事の範囲に関する問題なので、一般人にはあまり関係のない話です。
ですが、弁護士や司法書士のような、「先生」も自分たちの仕事を守るためにがんばってるんだなあなんて考えるとちょっと親近感がわきますよね。
債務整理と日弁連・日本司法書士会連合会の関係
債務整理との関連では、「金額の大きい案件を司法書士が扱うことがOKなのか?」ということが問題になることが多いです。
法律上、司法書士が扱うことのできる法律代理や文書作成は、「簡易裁判所で行うもののみ」とされているためです。
簡易裁判所で扱うことができるのは、「1件あたりの金額が140万円を超えない案件」のみとされています。
債務整理に関して言えば、たとえば消費者金融からの、1件の借り入れが200万円あるといったようなケースでは、司法書士に対しては裁判所での手続きを依頼することができません
(司法書士に書類は作成してもらい、指示をしてもらいながら手続きは自分でやることになります)
債務整理を依頼するときに弁護士を選ぶか、司法書士を選ぶかは大切な問題です。
債務整理は本来は弁護士が独占していた業務を、司法書士も扱えるようになったという経緯があるので、弁護士の方が信頼感があるという考え方もあります。
しかし、司法書士が債務整理を扱うようになったことで社会で、大きくクローズアップされるようになったという側面もあります。
日本弁護士連合会で債務整理を行う弁護士を紹介してもらえる?
日弁連では弁護士の紹介を行っています。
ですが、あくまで弁護士登録を行っている弁護士を、紹介してくれるだけですので法テラス同様、日弁連が債務整理の相談にのってくれるわけではありません。
担当してくれる法律事務所は紹介してくれますが、そこから先は担当事務所とのやりとりです。
どの弁護士が当たるのかは依頼してみないとわかりません。
費用に関しても日本弁護士連合会で一定に定められているわけではなく、各弁護士に委ねられています。
また、債務整理案件を得意とする弁護士を紹介してくれるとは限りません。
弁護士費用やその他の規定については、「債務整理事件処理の規律を定める規程」の概要で解説されていますのでご参考ください。
実際に債務整理を依頼するときにはサービスの内容や料金を、無料相談等しっかりと相談した上で「ここなら信頼できそう!」というところを選ぶようにするのが大切です。
(債務整理はその人の状況に応じてベストの選択は変わります。弁護士だから、あるいは司法書士だから、という理由では選ばない方が賢明です)