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会社の借金を債務整理した体験談
会社を経営していたり自営業の方で、事業資金の為に借り入れをして返済が困難になる方は多いです。
今回は両親が経営する会社の借金を支払い続け、返済が難しくなり自己破産をする事になった大野さんの体験談を紹介します。
債務整理はする前よりも、した後の方が重要です。
今回のケースでは、債務整理をする事で人生をやり直す事に成功したよい事例です。
借金問題を何となく放置してしまっている方、事業資金で作った返済の目途がたたない方は参考にしてみてください。
事業資金を債務整理することで人生をやり直すことに成功した体験談
自己破産や債務整理は自分とは無縁の言葉だと思っていました。
両親の経営していた会社の運営が難しくなり、その資金繰りのために事業資金として借金を抱えることになりました。
当時、会社員でしたが手取りは15万円ほどに対してサラ金・クレジットカード会社に総額250万円の借金がありました。
月の支払いは両親名義の分も返済していたので、収入とほぼ同じ。
給料日に支払いを済ませると手持ちのお金が1万円以下、そんな生活が続いていました。
実家暮らしをしていたのですが、そんな生活が5年ほど続きました。
30歳になった時、この生活がいつまで続くのか強い不安を覚えました。
都会に出て、もっと条件の良い仕事に就きたくてもアパートの初期費用も払えない。
そもそも自分の収入がなければ両親は生活すら出来ない。そんな状況でした。
「法律事務所に相談してみよう」
なぜそう思ったのか、きっかけは覚えていません。
数年後、母が亡くなり、その保険金で父だけでも何とか生活できる目処が立ったこともありました。
私も借金の返済さえなければ、新しい職に就きまともに暮らしていくことが出来る、そう考えたのです。
ネットで検索して地元とはちょっと離れた場所の法律事務所に相談に行きました。
「今日以降は、債権者との折衝はこちらが行います。返済もストップすることになるので安心して大丈夫ですよ。」
先生のその言葉を聞いて、心の底から安心したのを今でも覚えています。
その月、初めて給料日に口座残高が10万円以上残りました。
手続きや書類を揃えるのに2カ月くらいかかったと思います。
裁判所に行き、免責の通知を頂いて、私の借金は完全に無くなりました。
自己破産をしてから2年かけて一人暮らしの費用をためました。
私は10年間は、クレジットカードも自動車ローンも組む事ができません。
また、お金を返すことが出来ずにご迷惑をかけてしまった相手もいます。
それでも、「今月はお金が足りるだろうか」という不安から解放された喜びは、とても強いです。
今も、給料日になると一瞬「アコムには1万円・・・プロミスには3万円だったっけな・・・?」と考えてしまいます。
その度に「もう返さなくて良いんだった」と安堵します。
人生をやり直すための「自己破産」の選択は間違っていなかったと思います。
先生、本当にありがとうございました。
会社や個人事業主の借金も債務整理をする事は可能。いち早い解決を!
会社の事業資金にお金を貸して、自らも最終的に自己破産を選択する。
今回は両親の会社でしたが、自営業の方や会社を経営されている方が事業資金の為に、個人でも借金をして返済が出来ずに債務整理をするケースは多くあります。
「人生をやり直すための「自己破産」の選択は間違っていなかったと思います。」
大野さんのこの言葉が印象的だったのですが、本当にその通りと言って間違いないでしょう。
自己破産はあくまでも最終手段であり、人生の再スタートをきる為の方法です。
早い段階で対策をすることで自己破産を選択せず、任意整理や個人再生で借金問題を解決する事も可能です。
債務整理はする前よりもした後の生活の方が重要なのは間違いがありません。
今すでに借金を抱えていて、返済が厳しかったり返済の見込みがない方は、今すぐに弁護士や司法書士に相談を行いましょう。
借金問題は、手遅れになる前の行動が非常に重要です。