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ショップスタッフはお金がかかる!自分のお店のブランドを買い過ぎて債務整理した体験談
今回は埼玉県新座市に在住の今井さんです。
今井さんは若い頃はアパレル勤務でした。
昔ながらのノルマが厳しかったようで、毎月自分で10万ほどの洋服を自店から購入しなければいけない状態でした。
給料の半分以上も洋服代に使わなくてはいけなかった為、生活が苦しくなりました。
その為消費者金融などから多数借り入れをしてしまったのです。
家賃も払えず追い出され、友人宅へ上がり込んでいた時です。
職場や友人宅にまで取り立ての人が来るようになってしまったのです。
友人に家も出ようとしたときに、その友人から自己破産をしてみたらどうかとアドバイスを受けました。
友人の知り合いに弁護士がいた為、その方に相談することになり今回の債務整理の話になります。
それでは今井さんの体験談についてお聞きしましょう。
新座市の法律事務所で500万円以上の借金を債務整理した体験談
私が債務整理、自己破産に追い込まれたのは20歳になってすぐ位の時です。
その頃は家を出て一人暮らしをしていました。
アパレルの販売員をやっていました。
今では死語ですが当時はハウスマヌカンと言われる職種でした。
中学を卒業して美容院で働きながら美容師の見習いをしていたのですが、仕事が厳しくて続きませんでした。
それから行きついたのがアパレルの販売でした。
洋服が大好きで見た目も派手だったので、結構職種としては向いていたと思います。
でも、今は分かりませんが当時は自分で商品を買うノルマがあって、毎月10万円以上は買わなきゃならなかったと思います。
一応社員割引がきくので自分の好きな服だけ買えるならまだいいのです。
しかし女なのにメンズまで買わなきゃならないこともあって、一人暮らしのワンルームのアパートの部屋が洋服で溢れていました。
今ならばきっとメルカリとかで売って、儲けるという事もできたでしょうね。
でも当時はフリマとかそういった発想もなかったので毎月毎月、洋服だけがどんどん増えて、真逆に所持金はどんどん減って行きました。
それでも洋服が大好きで、販売の仕事も向いていると思っていたので続けたい思いは強かったです。
自分の給料だけで支払えなくなると、クレジットカード払いで購入するようになりました。
現金じゃなくても買えるので、安心してノルマを果たすことが出来るようになり一時は「あー何とかなった」と思って過ごしていたと思います。
でも、収入が増えるわけでもないわけですから、そんな生活が普通に続けられるはずはなかったのです。
暫くすると家賃が払えなくなってしまいました。
カードローンに手を出すことに
うちは母子家庭なのですが、中学を出た位から母とは疎遠になっていたので頼る事も出来ず、友達の所に世話になることになりました。
その子はキャバクラで働いていたので、結構広い部屋に住んでいて助かりました。
友達も借金をしていた時、いくつかのカードローンを利用したという話を聞きました。
ちょっと怖いなと思いましたが、とりあえず前のアパートの家賃の支払いが残っていたので、それだけでもと思い利用しました。
あまりに簡単に借り入れが出来たのでびっくりでした。
それからは、段々お金の感覚が狂ってしまったと思います。
どんどん借金はふくらみ合計500万位にはなっていたと思います。
借金がバレて仕事も続けられなくなる
返せないわけですから、友達の家はもちろん職場にもローン会社の人が請求しに訪れるようになり、借金がバレて仕事も続けられなくなりました。
居候させてもらっていた友達にも悪いので、出て行く旨を伝えると自己破産を勧められました。
友達の周りには、結構している人がいるということでした。
お客さんの弁護士の人も、紹介してくれるということで本当にありがたかったです。
友達と3人で話を聞いてもらいました。
今は私は仕事もクビになってしまって無職で収入がないし、借金を抱えた状態ではおそらく同じ様な接客業は、無理かもしれないという話になりました。
そのため、経験を生かした仕事には多分つけないという話になりました。
友達は、稼げるから同じところで働かないかと誘ってくれましたが、私はお酒が全然飲めないし、男性と話すのも苦手なので無理と断りました。
弁護士からは自己破産しかないと宣告
だから、中卒の私がアルバイトで稼げる月収は20万円未満で、到底500万円の借金を簡単に返せるはずもないという結論に達しました。
車とか宝石とか換金出来るものがあると自己破産は出来ないということでした。
でも車も宝石も持っていなかったし、洋服も女性も新品は残っていなくて財産にはならないということでした。
その後はトントン拍子で手続きが進みました。
もう本当に毎日生きている気がしていなかったので、返済しなくても良いとなった日の開放感は、不幸にも鳥かごに入れられていた雀が開放されて外に飛び立った時のような感覚だったと思います。
もちろん、滞納していた家賃とか税金は払って行かなければなりません。
ですが消費者ローンから借りた分は、一切払わなくてよくなったわけです。
つまり500万近くの借金がチャラになったということです。
こんなの許されるのかと最初思いましたが、弁護士の人の話だと法律上問題ないということでした。
自己破産をしてからの人生は
その後は破産者として生きてきたわけですが、特に何の問題もありませんでした。
全てを失ってから何となく親への感謝の気持ちも芽生えてきて、絶縁していた母に会いに行き和解しました。
今は結婚していますが、過去に借金で自己破産したことは旦那に話ていません。
今では借金をするようなタイプではないので、おそらく言っても信じられないくらいだと思います。
財産を隠したり不正がなく自己破産になってしまった場合は、周りに迷惑をかけるよりはよっぽど正しい選択だと私は思います。
10年位すればまたクレジットカードを作ることも出来るので、一生破産者として生きるとかそんな大げさなことでもないのでその点も安心です。
借金をしないのが一番良いのですが、もしも私のようにいつのまにか借金地獄に陥っていたなんて人は、自己破産という選択肢も考えてみてもいいと思います。