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借金の手軽さから不必要なお金まで借入して借金地獄に!借金6社を自分で債務整理した体験談
今回は北海道日高市にお住まいの榎並さんです。
榎並さんは個人経営者です。
事業費として初めて借金50万円をしますが、意外と手軽に借り入れできたことから、必要経費以外のお金もどんどん借りてしまうようになりました。
あれよあれよと借金は膨らみ、私用で使う借金も含めトータル200万円ほどにのぼりました。
毎月の返済額も増えて生活を圧迫させていき、苦しい生活を余儀なくされていきました。
生活レベルをかなり落とすことになっていた為、罪悪感はありつつも思い切って債務整理を決断したのでした。
ご自身で債務整理を行った榎並さんですが、実際にはどのような手続きを行ったのでしょうか?
北海道日高市で借金200万円を自分で債務整理をした体験談
借金はある意味とても身近な存在です。
借金をしようと思えば、手軽にすることが出来てしまいます。
私は北海道の日高市で個人経営を営んでいる男ですが、35歳の頃に経営に行き詰まり、事業費名目で消費者金融に相談したのが始まりでした。
その時の消費者金融の担当者は、大変親身に相談に乗ってくれ、最終的に50万円の事業資金を借りる事ができました。
そのおかげで、何とか経営を立て直す事が出来ましたが、50万円という大金があまりにもあっけない程簡単に手元に入った事に味をしめてしまったのです。
さらに別の消費者金融会社から、今度は日々の生活の中でそれほど緊急性がないような経費(例えばレジャー費・遊興費などの目的)の借金を重ねる事になってしまいました。
簡単に借り入れできたことから不要に借金をしてしまった
今にして考えてみれば、必要性の薄いほとんど無駄遣いだったわけです。
しかし一旦借金の手軽さと便利さを味わってみると、どうにも自分の欲望が止まらなくなってしまったのです。
38歳を迎える頃には(借金をし始めてから約3年ほど経過しています)、最終的には当時の収入の中で借金ができる、限界ギリギリの(いわゆる年収の3分の1となる総量規制のライン)、200万円まで借金してしまいました。
実際には5社からの借金で、A社:50万円、B社:30万円、C社:30万円、D社:30万円、E社:10万円でした。
(これら5社に加えて最初の事業資金名目の50万円で、総額200万円の借金です)
こうなりますと、普段の生活に占める借金返済の額がかなり大きくなり、返済を続けるのが困難になりました。
悪化していく生活レベルに債務整理を決断
そして食費のような必要最低限、日常生活を送る上で重要なお金を大きく削る事になってしまい、短期間のうちに目に見えて生活レベルが落ちていくことに気づきました。
生活レベルをいくら落としても、削る事ができる金額には限界があるので、さらに返済も滞るようになりました。
そうして段々首が回らなくなり、そのせいでさらに生活レベルが落ちて返済が滞るというまさに絵に描いたような悪循環に陥り、抜け出せなくなってしまいました。
こうなると、現実問題として生活そのものがままならない状態になったのです。
大変な罪悪感はありましたが、39歳の時に思い切って債務整理することを決意しました。
当時付き合いのあった消費者金融会社と、それぞれ個別に対応する事になりました。
個別の対応といいましても、私の住んでいる北海道の地方都市ではすでに消費者金融の支店はありません。
個々に債務整理を行うが電話対応がほとんど
街の所々に各社のATMが設置してあるだけなので、収入の現状確認や今後の返済計画といった債務整理の実際のやり取りは、ほとんど電話で行うこととなりました。
電話でのやり取りをまとめた文書が後日郵送されてくるので、その文書に署名をする事で、最終的な合意とするという手順を踏みました。
債務整理にあたって、面と向かって相手とやり取りするわけではないので、そういう意味でのプレッシャーは若干ながら小さかったと言えるかもしれません。
当時の借金総額はおおよそ200万円程度でしたが、相手側としても返済日の度に返済を延滞されるよりは、元本だけでも確実に回収した方が得策と考えたようでした。
最終的にはすべての会社が、債務整理として「元本のみの返済」を承諾してくれました。
つまり私の場合、自己破産の一歩手前の債務整理で何とか話が落ち着いた、という事がいえるかもしれません。
債務整理を行ったおかげで毎月の返済は半分に減額
もともと200万円ほどあった借金ですから、返済時には利子だけでも毎月合計で5~6万円程度になります。
それが無くなり元本のみの返済になるというのは、現実的にも非常に大きな変化です。
実際には毎月の返済額は、「元本返済額:5000円×6社」と、おおよそ半分程度に減りました。
そして毎月の返済額が約半分に減った事で、基本的な生活レベルをある程度まで回復させることが出来ました。
さらに何よりも大きいのは、「毎月の返済」に頭を悩ませイライラする事が減ったことです。
これは本当に大きな変化で、返済期日である毎月月末が近づくたびに、イライラ(ビクビク)しなくても良いというのは、精神衛生上たいへんな変化でした。
それだけでも債務整理を実行した意味があったと、自分の中では思います。
40歳を超えた今でも、30代で作った借金の返済をしなければならないというのは、とても大きな負担であります。
しかし、自分のあり方について大きく反省するきっかけとなったのもまた事実です。
返済が厳しく悩んでいるなら一度けじめをつけてみては
PCやスマホといったネット環境が、ライフラインの一部として完全に社会の中で機能している現代において、借金に対する心理的なハードルが一般的にも低くなっていると言えるかもしれません。
少なくとも、私にとってはそうでした。
しかし安易に借金に手を出すと、一度回り始めた歯車は、中々止まるものではないような気がします。
そして、一度回転し始めた歯車が止まる頃には、月々の返済額だけでも大きく生活を圧迫してしまいます。
そのことが心を病ませる大きな原因にも成り得るので、どうしても借金の返済が難しくなったら、いっそのこと債務整理してしまうのも、自己防衛の手段の1つと言えるかもしれません。
もちろん、そうなってしまった自分の至らなさやだらしのなさは、大きく反省する必要がありますが。
現実問題としていくら反省しても、毎月の借金返済は待ってはくれないので、債務整理という形でどこかでハッキリとケジメをつけるのも、選択肢の1つかと思います。