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債務整理を行うと利息や遅延損害金等の金利が減るの?
『こんなに苦労してお金を返しているのに、返したお金のうちほとんどが、利息や遅延損害金の返済で元本がぜんぜん減らない・・・」
毎月、借金の返済をしているのに、元金がなかなか減らない人は非常に多いです。
元本が減らない限り、どれだけ頑張ってお金を支払っても借金は1円も減っていきません。
これでは消費者金融や銀行など債権者のために、毎月せっせとお金を運んでいるようなものです。
『元金が減らないからこそ消費者金融やカード会社、銀行が莫大な利益をあげていられる。』という現実もあります。
毎月の返済額のほとんどが、利息や遅延損害金の支払いに消えていってしまっているという人は、少しでも早く債務整理を行うのが賢明です。
今回は、債務整理をするとどのくらい利息や遅延損害金が減るのか具体的に解説をしていきます。
また、『もう何ヶ月も借金を放置していて残高がいくらなのかもよく分からない。』
『督促電話やハガキを無視し続けている。』
このような方は、既に黄色信号が点滅している非常に危険な状態です。
手遅れになる前に、1日でも早く専門家に相談をしてください。
それでは解説をしていきます。参考にしてください。
債務整理には大きく分けて3つの方法がある
債務整理には大きく分けて4つの手続きがあります。
裁判所を通さない手続きである「任意整理」と、裁判所での話し合いによる「特定調停」・「個人再生」・「自己破産」の3つです。
また、近年よくテレビで見る機会が多くなった過払い金請求も債務整理の一つです。
それぞれの手続きについては、以下で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
任意整理の特徴とメリット・デメリット
特定調停って何?実際の流れやメリット・デメリットについて
自己破産とは?意外と知らないメリットやデメリットって?
個人再生のメリットやデメリットは?
『現在の収入から考えて、利息が減っても借金返済のめどがまったくたたない。』という状況の場合には、個人再生や自己破産を選択する必要があります。
逆に利息や遅延損害金の支払いさえなければ、借金の返済をしていくことが可能である場合には、任意整理を選択するケースが多いです。
任意整理は持ち家や車などの財産を売却する必要もなく、家族や職場にもばれにくいというメリットもあることから、もっとも利用数が多い債務整理の方法となっています。
過払い金がある場合は、過払い金請求を行う事で借金と相殺をし元金も同時に減らすことが可能です。
基本的に、債務整理の手続きを専門家に依頼すると、利息や遅延損害金の交渉と同時に過払い金請求も行ってくれるので、二度手間にはなりません。
過払い金については過払い金ってどんな手続き?請求可能な期間と注意点で解説しています。
法律事務所は、無料シミュレーションサイトの利用が便利です。
任意整理で遅延損害金や利息はどうなる?
任意整理では、弁護士や司法書士が、アイフルやアコム、プロミスなど消費者金融や、銀行など、債権者側との話し合いを行います。
その結果、利息や遅延損害金の支払いを免除してもらうという形で交渉がまとまるケースが多いです。
クレジットカードの支払いやカードローン等、消費者金融や銀行、個人間の借入など、税金以外のどんな借金でも対象となります。
『債権者側はそんなこと認めるの?』と疑問に思う方もおられるかもしれませんが、債権者の立場からすると、任意整理の交渉を拒否して、債務者に個人再生や自己破産をされる事が一番怖いのです。
お金を貸した側の立場になって考えると、自己破産されると貸したお金の元本部分も返ってこなくなる可能性が非常に高くなります。
『元本についてはきっちり返しますから、利息と遅延損害金は免除してください』という交渉に応じることは、貸した側にとっても非常にメリットがあるのです。
任意整理が完了した後は、元本部分だけを数年間にわたって、無理のない金額を分割で支払いをしていく例が多いです。
実際に、金利や遅延損害金が減ると返済は相当楽になります。
20%前後というと数字ではあま実感できませんが、100万円借りている人は年間で20万円弱の無駄なお金を業者に払っていることになります。
また、借入の期間によっては利息制限法に抵触しているいわゆるグレーゾーン金利で借入しているケースが多いのも見過ごしてはならないポイントです。
過払い金請求を行い、その分を金利や遅延損害金の補填に充てる事も可能です。
実際に、『任意整理と同時に過払い金返還請求をしたところ多額の過払い金が発生していて、借金を減らすどころか逆にお金が戻ってきた。』
このような事例も珍しくはありません。
債務整理を行うと利息や遅延損害金等の関係まとめ
いかがでしたでしょうか。
『毎月頑張って返済しているのに、借金がなかなか減らない』と悩んでいる方は、まずは専門家に相談を行ってください。
弁護士や認定司法書士といった専門家に現状を伝えると、金利や遅延損害金を差し引いた返済額をシミュレーションしてくれます。
長年、消費者金融から借り入れをしている方の場合、過払い金が発生している可能性が高いので引き直し計算も同時に行ってくれます。
いずれにしても、重要な事は、借金がどれくらい減るのかを自分一人で考える前に、一日でも早くプロに相談をする事です。
『借金問題はスピードが命。』
こうして悩んでいる間にも利息や遅延損害金は発生し続けています。また、悩んでいても状況が好転する事は絶対にありません。
1人で悩み続けるのではなく、まずは借金問題解決に向けて第一歩を踏み出す事が非常に重要です。