
「借金は10年間放置するとなくなるの?」
「放っておけば時効になる?時効の条件について詳しく知りたい!」
あなたはこんな疑問を持っていませんか?多額の借金を抱え、いつ返済が終わるのかもわからない状況に追い込まれると、逃げ出したくなってしまうのはよくわかります。
しかし、時効の条件を満たすのは非常に難しいため、逃げていてもまず解決する見込みはありません。
この記事では、借金を放置しようと考えているあなたに向けて、以下の情報について解説します。
- 借金の時効消滅の条件
- 借金を放置するリスク
- 放置せず解決する方法
この記事を読まなければ、ずっと借金から解放されず辛い思いをすることになるでしょう。ぜひ最後までご覧ください!

アヴァンス法務事務所では、全国から債務整理案件を受託しており、累計23万件以上の実績がございます。
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Contents
借金は10年間放置してもなくならない
借金を放置してもなくなる望みは薄いです。借金は一定期間で時効を迎えますが、時効消滅の条件がそもそも厳しいため、放置して解決するのは現実的とは言えません。
まずは時効消滅の条件について見ていきましょう。
1. 時効消滅の条件
借金の時効が成立するには、以下の条件を満たさなければなりません。
- 返済期日から5年・10年が経過
- 時効の中断がなかった
詳しい期日についてですが、借金の時効について知ったときから5年、または時効を適用できるようになった時点から10年となります。
2. 実際に時効消滅は難しい
借金はおよそ10年間で時効を迎えます。しかし、実際には「時効の中断」を行われるとカウントがリセットされるため、現実的に時効消滅が起こる可能性は低いでしょう。
以下は時効中断の条件をまとめたものです。
- 債務者が借金の存在を認めた
- 債権者が借金の存在を認めた
- 債権者が債務者に対して法的措置を取った
債権者は、借金の滞納が続くと差し押さえのために法的措置を取ることがほとんどなので、時効消滅は難しいでしょう。
3. 夜逃げでも踏み倒せない
居住地や戸籍を変えるなどの方法で、債権者と連絡を取れなくすれば良いと考える人もいると思いますが、それも現実的ではありません。
なぜなら、債務者がいなかったとしても、裁判を起こすことは可能だからです。
前述の通り、裁判を起こされると永遠に時効消滅は訪れないため、時効で借金を解決させるのは難しいと考えて良いでしょう。
借金を放置する3つのリスク
借金の時効消滅は難しい上に、放置することによって次のようなリスクも生じます。
- 督促によって借金がバレる
- ブラックリストに載る
- 財産が差し押さえられる
それぞれのリスクについて、詳しく見ていきましょう。
1. 督促によって借金がバレる
借金を放置すると、高確率で借金バレしてしまいます。なぜなら、借金を滞納したことで、債権者から電話やハガキで督促を受けるからです。
最初は自宅に郵便物が届くだけですが、放置を続けると、職場にも督促状が届く可能性があります。
もし借金があることを知られれば、恥をかくだけでなく、周囲の人からの信用を失ってしまうでしょう。
2. ブラックリストに載る
借金を放置すると、ブラックリストに載る可能性もあるので要注意です。
借金を61日以上滞納したり、クレジットカードの強制解約を受けたりすると、ブラックリストに登録されてしまいます。もしブラックリスト入りすれば、5年間は新たな借入ができなくなりますし、クレジットカードも使えなくなってしまうでしょう。
信用情報に傷が付くのは非常に大きなデメリットですので、放置している借金があるなら、早めに対処したほうが賢明です。
3. 財産が差し押さえられる
借金を放置すると、最終的に差し押さえを受ける可能性もあります。
債権者は滞納が続くと裁判を起こします。その後、裁判所からも支払いを求める書類が届きますが、それもことごとく無視していると強制執行が行われてしまうのです。
差し押さえになっても、ある程度の現金や給与などは処分の対象になりません。しかし、家や車、一定以上の価値がある家財は没収されてしまうため、裁判所からの書類は絶対無視しないようにしてください。
借金を放置せず解決する3つの方法
借金を放置するのはリスクが大きいですが、かといって、すぐに返済できるわけでもありませんよね。
もし返済が厳しければ、以下のような手段を講じてみましょう。
- 身内に相談する
- おまとめを利用する
- 弁護士や司法書士に相談する
もう少し具体的に解説します。
1. 身内に相談する
自力返済が難しい場合、まずは家族や友人に相談してみましょう。
身内に相談してもらって少しでも立て替えてもらえば、その分利息がなくなるため、最終的な返済負担は減らせます。ただし、金の切れ目は縁の切れ目。
身内とはいえ、お金を借りるときは「借用書」を書き、いつまでに返済するか伝えるようにしましょう。
2. おまとめを利用する
多重債務を抱えているなら、おまとめを利用しましょう。
カードローン会社の中には、おまとめ専用ローンを用意している場合があり、複数社からの借金をひとつにまとめることが可能です。借金をまとめれば、返済管理がやりやすくなりますし、金利が下がることもありますよ。
おまとめローンにも審査があるため、必ず成功するわけではありませんが、3社以上からの借入があるなら検討してみましょう。
3. 弁護士や司法書士に相談する
どうしても返済が続けられそうにないなら、弁護士や司法書士に相談しましょう。
きちんと専門家に相談すれば、あなたの借金額や収入、家族構成などに応じて、適切な解決策を提案してくれます。もし自力返済が困難で債務整理することになったとしても、そのまま手続きを依頼できるため、スムーズに借金問題を解決できますよ。
無料相談を受け付けている法律事務所・法務事務所もたくさんありますから、まずは気軽に相談してみてください。
借金は放置せず解決できる!3つの債務整理手続き
どうしても自力返済が難しい場合、債務整理という手段もあります。
そもそも「債務整理」とは、借金を合法的に解決する手段の総称で、大きく分けると以下の3種類です。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれどのような手続きか、順に見ていきましょう。
1. 任意整理
任意整理は、債権者と交渉して利息を免除してもらう手続きです。あまり大きな借金には対応できませんが、カードローンやリボ払いなど、金利の高い借金に適しています。
減額度合いはもっとも小さいですが、その分債務整理する借金を選べる、手間や費用がかからないなど、利点も多いです。デメリットを抑えつつ借金解決するなら、最適な方法だと言えるでしょう。
任意整理については「任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 個人再生
個人再生は、裁判所に申し立てて借金の大部分を減額してもらう手続きです。
減額される度合いは、具体的には次のようになっています。
借金額 | 弁済額 |
100万円未満 | すべての債務 |
100万〜500万円 | 100万円 |
500万〜1,500万円 | 借金額の5分の1 |
1,500万〜3,000万円 | 300万円 |
3,000万〜5,000万円 | 借金額の10分の1 |
任意整理よりも多額の借金に対応できる反面、住宅ローン以外の借金はすべて精算しなければなりませんし、手間も費用もかかります。基本的には、多額の借金を抱えてしまった人向けになるでしょう。
個人再生については「個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 自己破産
自己破産は、裁判所から免責を受けてすべての借金を免除してもらう手続きです。
他の手続きと違い、返済義務が一切残らないため、返済能力がない人でも借金を解決できます。しかし、返済不能と認められなかったり、免責不許可事由に抵触したりすると、破産は認められません。
免責不許可となる主な原因は、次の通りです。
- 財産隠しをした
- 偏波弁済を行っていた
- 借金の理由がギャンブルや投資
自己破産については「旦那の借金で債務整理をするとどうなる?マイホームは処分される?」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
借金を借金で返済する「自転車操業」はやってはいけない
債務整理したくないからといって、自転車操業は絶対にやめてください。
自転車操業をしても、借金の返済が進むどころか、さらに状況が悪化してしまう可能性が高いです。たとえば、カードローンで借入したり、クレジットカードを現金化したりすると、余計に返済を泥沼化させてしまうでしょう。
借金を自力で返済できないなら、早めに弁護士や司法書士に相談して、適切な手続きを選ぶことが重要になります。
借金は10年間放置しても時効にならない!別の解決方法を考えよう
借金を10年間放置しても、時効になる望みは薄いでしょう。なぜなら、債権者から裁判を起こされると、その時点で時効のカウントがストップしてしまうからです。
借金を放置したことで周囲に借金がバレて信頼を失ったり、ブラックリストに載ったりするリスクまで考えられます。
借金は放置せず、以下の方法で解決できないか検討してください。
- 身内に相談する
- おまとめを利用する
- 弁護士や司法書士に相談する
借金を放置すると、大変なことになってしまいます。
自力でどうにもならない場合は、一刻も早く弁護士・司法書士に相談して、債務整理手続きを開始しましょう。