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キャバクラ三昧の果てに借金1000万円・・・。債務整理で人生をやり直した体験談
今回は横浜市に在住の冨浦さんです。
冨浦さんは、人間関係がうまくいかず転職を何度も繰り替えします。
そして思うように出世もできず、お酒やキャバクラなどに走ってしまうようになるのです。
営業の外回りに出てもキャバクラに行って仕事をしない。。
そんな日常を繰り返していると、実質クビを宣告され自主退職をせざるを得ない状況に。
40歳を過ぎて無職となってしまうのです。
借金は1000万円以上にものぼります。
収入がないのに膨大な借金だけ残ったどうしようもない状況に債務整理に踏み切ります。
冨浦さんはどのようにして債務整理をしたのでしょうか。
それでは冨浦さんよろしくお願いします。
横浜市の法律事務所で1000万円以上の借金を債務整理した体験談
当年で45歳になる横浜在住、独身でロートルの中年男性です。
新卒から20年弱サラリーマンを続け、うだつが上がらず出世出来ない悔しさで、キャバクラ通いをし多大な借金を抱え40歳の時に債務整理に踏み切りました。
今ではささやかながらフリーランスの翻訳家・ライターとして独立し、クラウドワークスを中心に活動して細々食えております。
何度も転職を繰り返しており、大学卒業 > 大手警備(商品企画・経理・IR)> MBA留学 > 大手監査法人系財務コンサルティング会社(M&Aアドバイザー)> 準大手国内証券会社(M&Aアドバイザー)> 大手文房具メーカー(経営事務)> 大手ITメーカー(半SE・半営業)> 脱サラ・というか脱落、と転々しております。
履歴書の表面上は良い感じですが、人間関係がダメで出世出来ず転職・転社を繰り返し、最後ビジネスマンをついに脱落した、という情けない半生です。
20代まで、具体的には2社目の監査法人勤務までは留学などもし成功していたのですが、その頃から毎日徹夜の投資銀行業務でストレスからノイローゼ気味になっていました。
監査法人系だから数字に細かくてストレスを感じるのだろう、とこじつけて銀行系子会社の証券会社に転職しました。
しかし銀行出身のプロパーや子会社プロパーと、中途入社では大変な身分差があったのです。
しまったと思いましたが、取り返しがつかず段々とアル中気味になって行きます。
悪循環の日々で仕事もクビに
その後リクルーターや大手保険会社のツテで、30代の間は比較的良い待遇で転職を繰り返します。
しかしすでにバーンアウトしており仕事もうまく行かず、挙句最後の営業マン時代には外回りに行くと昼キャパに行って帰ってこない、という「消える営業マン」化して勧告で(扱いは自主退職ながら)実質上クビになりました。
職を失い、且つもう40の坂が見えており、人生真っ暗です。
さて、キャバクラというのは高いもので、最後から二つ目の文房具メーカーマン時代からクレジットカードで飲んだり、返済のためにキャッシングをして無理に口座に入れて利息の付く100万円超ぐらいの借金(のリボルビング・リファイナンス)に常につきまとわれていました。
その後、IT会社で退職する時点では1,100万円で、給料のほとんどが利息と元本の返済に消えるような状態でした。
内訳としては、消費者金融X1(シンキ), 銀行系X2(三菱UFJ, みずほ)、その他クレジットカードのキャッシングで、経費決済用のコーポ―レートカードまでも使い込んでいる始末でした。
失職もして、もうお先真っ暗で外国に夜逃げするか自殺しかないという状態でした。
債務整理ができることを知り弁護士に相談をすることに
親に相談すると「法的債務整理」がある、ということでそれにかけました。
法律事務所の大手を巡り、話を聞きましたが何となくビジネスっぽく、ふところの厚そうな町の債務専門弁護士事務所に手続きを依頼しました。
債権者に通知をしてもらい、一旦請求の嵐は止まります。
さて、債務整理には大きく「自己破産」(財産も返して全てチャラ)と「民事再生」(利息をストップして1/5まで減らし数年で返済。主に家がある人が利用)があります。
どちらでも似たようなものですが、私の場合放蕩で借金をしていたため前者の場合「免責不許可理由」に当たります。
それでも反省の念をしめせば大抵免責になるのですが、当該事務所が後者をむしろ得意にしていたこともあり、そのような要件のない後者を選択しました。
なかなか手続きを進めてもらえない状況になってしまう
自己破産の場合、私のように失職中の方が返済能力皆無ということで通り易いのですが、民事再生の場合は些少ながらある程度返すことになるため、便宜上少なくてもいいから定収がある体を見せなくてはなりません。
そこで「何でもいいから」と職を探して駆け回りましたが、もう年でサラリーマンのオフィスワーク以外何もスキルが無いので、派遣の事務やバイトすら通りません。
これは困ったと思った所、誰でも五体満足なら雇ってもらえる「警備員」に基本給15万円ほどの最低賃金で電鉄系の警備子会社にオファーを貰い目途が付きました。
情けないですが、1年なりやり過ごすまでの辛抱です。
職があると理由を付けて、債権者が文句を言わなければそれで終わりで時間の問題です。
若い同僚の警備員に気が利かないなどと、先輩面をされていびられながら商業施設を歩き回って半年ほど過ごしました。
しかし、いつまでたってもその弁護士事務所が「忙しい」と言って書類の準備すらしません。
自己破産手続きをすることに
そこで切れて警備員もやめ、自己破産に切り替え自分で手続きをしました。
管財人は最初反省を促すため嫌味な感じでしたが、職務上一度はしかめっつらをする。
実は良い方で、何故借金に至ったかの問いに、出世出来ず転職地獄で酒に溺れた~以後反省して辞めますと真摯に文章を書くと一切異見を述べず、横浜地裁で私・管財人・裁判官の3人でOKがおりました。
真っ青な顔をした人が並んで宣告を待っていたのを覚えています。
もし借金のある方にアドバイスがあるとしたら、免責不許可事由があっても真摯ならまず通る。
そういう救済制度であるのでグズグズせずすぐ踏み切ること、その後借金など一切しないこと、というありきたりのものです。
金融事故としてブラックリストに載るためその後はしたくても出来ませんが、私は今はクレジットカードは一枚も持っておりませんしそもそも作れません。