「リボ払いの正しい返済方法を知りたい!
「リボ払い返済が終わらない…どう返済したら良い?」
あなたはこんなふうに悩んでいませんか?
リボ払いは手数料が高く、返済状況によっては利息ばかり取られてなかなか返済が終わりません。
したがって、収支を見直したり繰越返済したりして、返済に充てられる額を増やす必要があるでしょう。
この記事では、リボ払いの返済が終わらず悩んでいるあなたに向けて、以下の情報について解説します。
- リボ払いが終わらない理由
- リボ払いを終わらせる方法
- 任意整理について
あなたに合った解決方法が見つかりますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
リボ払いが終わらない3つの理由
リボ払いは返済額を一定にできるため、一見便利な方法です。
しかし、手数料の仕組みを知っていないと利息ばかり支払って残高が減らず、返済が長期化してしまう恐れがあります。
リボ払いの返済が長期化してしまう理由は、次の3つです。
- 金利が高い
- 利用額がわかりにくい
- 借金の意識がない
それぞれ詳しく解説します。
1. 金利が高い
リボ払いの返済がなかなか終わらない原因は、金利の高さです。
リボ払いの金利は一般的に18.0%前後。利息制限法の上限利息が20.0%であることを考えると、かなりの高金利であることがわかるでしょう。
もし金利18.0%のリボ払いで50万円分借入したとすると、毎月の返済額ごとの返済期間は次のようになります。
毎月の返済額 | 返済期間 | 支払利息 | 総支払額 |
1万円 | 92ヶ月(7年8ヶ月) | 416,431円 | 916,431円 |
2万円 | 32ヶ月(2年8ヶ月) | 128,933円 | 628,933円 |
3万円 | 20ヶ月(1年8ヶ月) | 78,388円 | 578,388円 |
例えば、50万円の借金に対して毎月1万円しか返済しない場合、支払額はなんと倍近くの90万円まで膨れ上がってしまいます。
リボ払いは返済額が少ないと利息ばかり支払うことになり、なかなか元金が減りません。
2. 利用額がわかりにくい
リボ払いは返済額が一定のため、利用額がわかりにくいです。
分割払いの場合、借入額が増えると毎月の返済額も大きくなるため、利用額をある程度把握できます。しかし、リボ払いはどれだけ借入しても支払額が一定で、いくら利用しているのかわかりません。
その結果、まだ借入できると錯覚を起こしてしまうのです。最近ではリボ払いの危険性も少しずつ認知されてきましたが、それでもリボ払いを繰り返し、借金残高が膨れ上がってしまう人はたくさんいます。
リボ払いは返済額が少なくて便利に思えますが、いくら借入しているのかわかりづらいという落とし穴があります。
3. 借金の意識がない
リボ払いは借金の意識が起こりづらいのもデメリットです。
カードローン等の借入であれば、まだ借金の意識はあると思います。しかし、クレジットカードは普段から決済手段として使っている分、どうしても借金の意識が拭えない人も多いでしょう。
クレジットカードは一括払いなら問題ありませんが、リボ払いをするならしっかり借金をしているという意識を持って利用することが大切です。
リボ払いを終わらせるための3つの返済方法
リボ払いを放置していると、利息を支払い続けることになってしまいます。
リボ払いが終わらないと悩んでいる人は、今すぐ返済状況の見直しを行いましょう。具体的な見直し方は次の3つです。
- 収支を見直す
- 繰上返済する
- カードローンでお金を借りる
それぞれわかりやすく解説します。
1. 収支を見直す
リボ払いの返済が終わらない原因は、返済に充てられる額が少ないことです。まずは収支を見直して、少しでも毎月の返済額を増やしていきましょう。
リボ払いは毎月の返済額が少ないと支払いが長期化してしまいますが、多めに返済することで支払い期間をずっと短くすることができます。
とはいえ、収支を見直す具体的なやり方がわからないと思いますので、まずは次の2点を実践してみてください。
- 収支管理アプリを導入する
- 固定費から減らしていく
まずは収支管理アプリを導入してみましょう。
家計簿を付けるのは大変ですが、アプリならクレジットカードや銀行口座を登録しておくだけで、毎月勝手に収支がわかります。特に、マネーフォワード MEは使いやすくておすすめのアプリです。
アプリで毎月の支出がわかったら、次は固定費を少しでも減らしましょう。
例えば、携帯を格安SIMにしたり保険を解約したり、他には乗っていない車を売却してしまうという手もあります。仮に毎月10,000円固定費を減らせば、年間で12万円も多く返済に充てられます。
2. 繰上返済する
リボ払いは積極的に繰上返済することが大切です。
繰上返済とは、毎月の支払額よりも多めに返済することで、元金を早めに減らして総支払額を抑えることができます。
50万円をリボ払いで支払っている場合、毎月の返済額が1万円なら返済に7年以上かかってしまいます。しかし、返済額を3万円まで高めることで、返済期間を1年8ヶ月まで短縮することが可能です。
繰越返済のタイミングに悩む人も多いですが、大切なのは元本を減らすことなので、お金に余裕ができた側からどんどん返済していきましょう。
3. カードローンでお金を借りる
あまりおすすめできませんが、カードローンでお金を借りるのも手です。
日常的にリボ払いを利用している場合、支払いが重なって借金の残高がわかりにくくなっていることも多いでしょう。一度リボ払い分をカードローンで支払うことで、返済残高がわかりやすくなりますよ。
カードローンの金利は、およそ15〜18%前後であまりリボ払いと変わりません。
しかし、リボ払いよりは返済状況が掴みやすくなることと、借金の意識が生まれるというのがポイントになります。とはいえ、カードローンを複数社借入してしまうと返済できなくなる恐れがあるため注意です。
どうしても返済が苦しいなら、後述する任意整理を検討した方が良いでしょう。
リボ払いの残高を減らすには「任意整理」が最適!
どうしてもリボ払いが終わらないなら、任意整理を検討しましょう。
債務者を救済する制度の総称を「債務整理」と呼んでおり、任意整理はその中のひとつです。リボ払いの支払いであれば、他の方法(個人再生や自己破産)よりデメリットの小さい任意整理で解決できるケースも多いです。
この項では、任意整理の概要や手続きの流れ、リスクについて解説します。
1. 任意整理とは
任意整理は、借金の利息を免除してもらう手続きです。
リボ払いの返済が終わらない理由は、利息が大きいことにあります。任意整理で利息をなくしてもらうだけで、返済はずっと楽になるでしょう。
なお、債務整理は免除してもらう借金を選べます。例えば、自動車ローンを任意整理すると自動車は引き上げられてしまうのですが、任意整理であれば自動車ローンだけ支払い続けることも可能です。
ただし利息しか免除されないため、手続き後も返済を続ける必要がある点には注意しましょう。
任意整理については「任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 任意整理の流れ
任意整理の流れを簡潔に説明すると、次の3ステップです。
- 専門家に依頼する
- 受任通知を送付して借金額を計算する
- 債権者と交渉する
まずは弁護士や司法書士に相談しましょう。
任意整理手続きは自力でできないわけではありませんが、手続きは大変ですし、法律の素人が債権者と交渉することは難しいです。専門家に依頼すれば、面倒な手続きはすべて任せられますよ。
専門家に相談したら、債権者に受任通知が送付されます。
受任通知は、任意整理を開始することを債権者に知らせるための書類で、これが送付された時点で督促もストップします。あとは、借金額を計算して債権者との交渉に移ります。
債権者と交渉して毎月の返済期間や返済額を決めたら、あとは計画書に沿って返済を進めていきましょう。
3. 任意整理を行う際の4つの注意点
任意整理は利息が免除されますが、当然リスクもあります。特に注意すべきなのは次の4点です。
- 新しく借入できなくなる
- クレジットカードが使えなくなる
- 商品が引き上げられることがある
- 債権者が応じない場合がある
それぞれ詳しく解説します。
新しく借入できなくなる
任意整理を始めとした債務整理を行うと、信用情報に事故情報が登録されます。信用情報に傷が付くと、新規で借入するのは非常に難しいでしょう。
事故情報とは過去にお金で問題を起こしたと示すようなもので、金融機関からすればこういった人にお金を貸すのはリスクが高いからです。
消費者金融などのカードローンはもちろん、自動車ローンや住宅ローンなども基本的には組むことができません。
クレジットカードが使えなくなる
信用ブラックになると、クレジットカードも使えません。
クレジットカードをメインの決済手段としている人も多いですが、支払いを立て替えているためこれも借金と同じこと。踏み倒されるリスクを避けるため、どのカード会社も審査に通してくれないでしょう。
すでに使っているクレジットカードも、更新の際に信用情報が照会されると解約されてしまう可能性が高いです。
なお、クレジットカードが使えなくなったら代わりにデビットカードがおすすめです。
デビットカードは、使ったらすぐ銀行口座から引き落とされるカードで、クレジットカードとあまり変わらない感覚で使用できますよ。もちろん、信用ブラックでも問題なく作成できます。
商品が引き上げられることがある
リボ払いを任意整理すると、商品が引き上げられることがあります。
なぜなら、カード会社の規約には「返済が完了するまで商品の所有名義はカード会社に帰属する」と記載されているからです。とはいえ、少額の商品であればわざわざ引き上げられることはまずないと考えて良いでしょう。
クレジットカードでブランド物のカバンや時計などを購入している人は、任意整理すると失ってしまう可能性があります。
債権者が応じない場合がある
任意整理を行うには、債権者からの同意が必要です。
すなわち、債権者が同意してくれないと任意整理は成立しません。実際には、借金額の半分以上の債権者に反対されると、任意整理が認められないことになります。
債権者からすれば、任意整理になっても元本だけは取り戻せるため、自己破産されるよりはマシだと考えて応じてくれるケースも多いです。
中には任意整理に応じないスタンスを取っている金融機関(フクホー等)もありますが、その場合も弁護士が教えてくれます。
したがって、専門家に相談するならそこまで問題にならないでしょう。
リボ払いを放置するとなかなか返済が終わらない!今すぐ返済方法を見直そう
リボ払いは毎月の返済額が一定になるため、便利に見えるかもしれません。
しかし実際には、毎月の返済額が利息ばかりに充てられてなかなか返済が終わらず、頭を悩ませる人が多いです。カードローン等と違い、返済状況がわかりにくいのも一種の落とし穴になっています。
現在リボ払いで借金を抱えている人は、今すぐ次の方法で返済状況を見直しましょう。
- 収支を見直す
- 繰上返済する
- カードローンでお金を借りる
もし返済を見直しても解決が難しい場合、任意整理という解決方法もあります。
借金を放置すると状況はさらに悪化してしまいます。リボ払いの返済が辛くて悩んでいるなら、1日も早く弁護士・司法書士に相談してください。