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セゾンカードの借金は債務整理や過払い金請求できる?
永久不滅ポイントなど、TVCMでもおなじみのクレジットカード「セゾンカード」
古くからあるクレジットカードなだけに、利用者も多く種類も豊富となっています。
クレジットカードは便利な反面、しっかりと利用明細書などを管理していないと、請求額が高額になってしまう可能性も高いですよね。
最近ではリボ払いなどが浸透してきたこともあってか、クレジットカードの返済に悩む人も少なくありません。
セゾンカードを使い過ぎた事が理由で返せなくなった借金は、債務整理をする事ができるのでしょうか。
結論からいうと、セゾンカードを対象に債務整理をする事は可能です。
しかし、正しい方法で手続きをしないと債務整理後の生活に大きな影響をおよぼす可能性もあります。
今回は、セゾンを相手に債務整理をする正しい方法について解説をしていきます。
また、『セゾンへの返済の為に、他の消費者金融からお金を借りている。』
『複数社からお金を借りていて返済をするとお金が足りず、月末になるとまた借りてしまう。』
このような状態まで状況が悪化している方は、手遅れになる前に今すぐに法律事務所に相談をして下さい。
それでは解説をしていきます。
【クレジットカード大手クレディセゾン】セゾンカードについて
セゾンカードは、1951年に設立されたクレディセゾンが発行するクレジットカードです。
カード会員数は2,600万人以上。
ショッピング取引高も4兆4千億円を超え、多くの人に日常的に利用されています。
カードの種類も非常に多く、代表的なものでセゾンカードインターナショナル、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード、ウォルマートカード。
三井ショッピングパークカード、PARCOカードなど、コラボカードを含めると、その数は80枚近くにも及びます。
キャッシングやポイントサービスなども充実しており、非常に人気の高いクレジットカードです。
会社の歴史が長いため、昔から愛用しているという人も多く、その分過払い金請求や債務整理についての対応件数も多いようですね。
セゾンカードで過払い金は発生している?
クレディセゾンは貸金業法が改正される以前に、利息制限法を超える金利でキャッシングサービスを展開していました。
そのため、以下の2種類のクレジットカードでは過払い金が発生している可能性があります。
両カードは、2007年に金利を18.0%まで引き下げています。
そのため、2007年以前に、このカードでキャッシングを利用していた人は、過払い金が発生していると考えられるでしょう。
ただし、セゾンカードの場合には、金利の引き下げをおこなう際に、新規の借り入れだけではなく既存の借入残高にも引き下げ後の金利を適用しています。
そのため、過払い金が発生していたとしても、ほかの貸金業者やクレジットカード会社と比較すると、金額が少ない可能性もあるでしょう。
また、過払い金はキャッシング金利が対象となっているため、ショッピング枠のみを利用していた場合、金利の設定が利息制限法を超えていたとしても、過払い金は発生しません。
ちなみに、過払い金には消滅時効というものがあります。
最終取引日(最後に借り入れや返済をした日)から10年たつと、過払い金が発生していたとしても時効となってしまい、返還してもらうことができません。
セゾンカードの場合、金利の引き下げは2007年7月14日、UCカードは2007年6月11日。
すでに時効を迎えてしまっている可能性もありますので、最終取引日がいつか、チェックしてみましょう。
いずれにしても、借金問題は1日でも早く対応をすることが本当に重要です。
後回しにしても、利息や遅延損害金は増え、取れる対応策も減っていきます。
1人で悩むのではなく、1日も早く専門家に相談することをおすすめします。
セゾンカードの債務整理をする時のポイント
カード会員数が多いこともあり、債務整理の対応も担当部署がスムーズにおこなってくれるようです。
過払い金請求以外の3つの手続きについて、それぞれ見てみましょう。
任意整理
クレディセゾンの担当者と直接、交渉をおこないます。
こちらは法的な強制力のない手続きではありますが、利息金や遅延損害金のカットにも応じてもらえるケースが多くなっています。
さらに、借金元本が高額な場合には3年~5年程度の長期分割も承諾してもらうことができるなど、柔軟な対応で和解を交わすことができるようです。
個人再生
裁判所へ再生計画を提出し、これが認められれば借金を大幅に減額したうえで、3年間の分割払いで返済していくことができます。
任意整理のような直接交渉ではないため、クレディセゾンとのやり取りはほぼ発生しません。
手続きも、必要書類などをきちんと揃えれば、問題なく終了させることができます。
自己破産
裁判所に破産申し立てをして、免責許可となれば借金の返済がすべて帳消しになります。
個人再生同様に、とくにクレディセゾンとのやり取りは発生しません。
クレディセゾンでの借金についても、問題なく債務整理できることが分かりましたね。
ただし、直接交渉による任意整理はもちろんですが、個人再生、自己破産も専門的な知識を必要とします。
スムーズに進めるためには弁護士などの専門家に依頼した方がいいでしょう。
クレディセゾンでの債務整理、気を付けることは?
クレディセゾンでの借金を債務整理する際に、気を付けるべき点はなんでしょうか。
とくに、過払い金請求をおこなう場合には、ショッピング枠の利用残高に中止する必要があります。
過払い金請求は、それ自体は債務整理には当たらないため、信用情報にも影響がない手続きとなっています。
しかし、ショッピング枠の利用残高が残っている状態で過払い金請求をすると、返還されるはずの過払い金は利用残高に充当されることになります。
これで利用残高がゼロにならない場合には、債務整理扱いとなって、信用情報に登録されてしまいます。
無駄に信用情報を汚してしまう可能性があります。
過払い金請求の前には、クレディセゾンが発行するすべてのクレジットカードの利用残高をゼロにしておくようにしましょう。
また、債務整理全般に言えることですが、債務整理をした後は、クレジットカードなどを利用できなくなってしまいます。
そのため、公共料金や家賃の支払いなどをクレジットカード払いにしている人は、債務整理の手続きを開始する前に支払い方法の変更をしておくと、払い忘れなどの心配がありません。
クレディセゾンのクレジットカードと債務整理まとめ
クレディセゾンのクレジットカードで作ってしまった借金に関しても、債務整理で解決することができます。
2007年以前からの利用者の場合には、過払い金が発生している可能性も十分にあり得るでしょう。
とくに、過払い金に関する手続きは消滅時効の10年を迎える前に、早めに開始するようにしてください。
クレジットカードの場合、様々な支払いに利用していることが予想されます。
この2点に注意して、債務整理の手続きを進めるといいでしょう。
いずれにしても、借金問題は時間との勝負で遅くなれば状況は悪くなるだけ。
1人で悩むのではなく、まずは弁護士や司法書士に相談を行い借金問題解決の第一歩を踏み出しましょう。