「転職先の職場でETCカードを持つように言われ困っている」
「ドライバーなので、ETCカードがないと死活問題」
「親に長距離を走る際のETCカードを作ってほしいと頼まれている」

こんな悩みはありませんか?

この記事を読んでいるあなたは、自己破産したことが職場や親にもバレずに、なんとかETCカードを使える方法を探して苦悩しているかもしれません。

もしくは、これから自己破産したとき、ETCカードが利用不可能にならないか心配しているかもしれませんね。

そんなあなたに朗報です!自己破産してもETCカードを作れる方法はありますので、ご安心ください。

この記事では、以下の内容について詳しくまとめています。

この記事でわかること
  • 自己破産後も審査なしで作れるETCカード
  • 個人事業主なら作れる法人ETCカードとETCコーポレートカードについて
  • ETCカードを使える債務整理の方法

この記事を読めば、自己破産後もETCカードを作れる方法がわかります。

申し込み方法や費用まで解説しているので、ぜひ最後までお読みください!

Contents

高速道路走行の必需品!ETCカードの利用率は93.5%

ETCカードは仕事で車を運転する人はもちろん、プライベートでも必需品と言えます。

令和3年6月の国土交通省の調査「道路:ETC利用案内:ETCの利用状況」によると、ETCの利用率は93.5%、利用台数は725万台となっています。

首都圏の高速道路のゲートも、多くはETC専用。ETCカードがないとかなり不便な上に、割引などの適用もされないため出費もかさむでしょう。

【審査なしでOK】自己破産後でも作れる!2種類のETCカード

自己破産後でも作れる、審査なしでOKのETCカード2種類についてご紹介します。

ETCパーソナルカード

もし、クレジット付きETCカードが使えなくなっても心配無用です。審査なしでも利用できる「ETCパーソナルカード」があるからです。

ETCパーソナルカードは、高速道路の支払いにだけ利用できるETCカード。クレジットカード機能が付いていないため、信用情報に事故情報が載っていても関係なく発行可能です。

申し込み時に、2~8万円のデポジット(保証金)を預けることで、毎月口座から引き落としされるシステムのため、クレジットカードのような審査がないのです。

デポジットとして納める金額は月額平均額の4倍なので、最低2万円かかります。

平成28年から、平均利用月額5,000円未満の場合はデポジットが4万円から2万円に大幅値下げされたので、申し込みのハードルがかなり低くなったと言えます。

注意点として、デポジット額の80%以上の利用で一時的に利用停止になるので、余裕を持って設定しておくと良いでしょう。

年会費1,257円(税込)
デポジット(平均利用月額による)2~8万円 

申し込み方法は、以下の流れになります。

ETCパーソナルカードの申し込み方法
  1. ETCパソカ申込書作成の申込者情報に必要事項を入力
  2. 申込書を事務局に郵送
  3. デポジットを振り込む
  4. カードが郵送で到着

仕事や生活上どうしてもETCカードが必要な場合、ETCパーソナルカードの利用で問題は解決します。

審査がなく、自己破産後でも問題なく作れるのが最大のメリットでしょう。

家族会員ETCカード

既にETCカードを持っている家族の家族会員ETCカードなら、審査なしで作成可能です。

クレジットカードは申込者の信用情報を参考に審査されますが、家族カードは本会員の信用情報を参考に審査がされるからです。

家族である本会員の信用情報に問題がなければ、ETCカードは滞りなく作成できるでしょう。ただし、カード会社によっては家族カードを申し込みできない場合もあることは覚えておきましょう。

個人事業主なら作れる!法人ETCカードとETCコーポレートカード

少し変化球ですが、トラックの運転手や個人タクシーを経営している個人事業主・会社代表であれば、法人ETCカード・ETCコーポレートカードを利用するという方法もあります。

法人ETCカード

法人ETCカードはクレジット機能がないETC専用カードで、高速情報協同組合が独自の審査を通じて発行します。使い方に合わせて、以下の2種類のカードが選べるのが特徴です。

どちらを選ぶべきかは、住んでいる地域や時間帯、利用頻度などによって変わります。

東京・大阪近郊の高速道路の利用がメインの場合平日朝夕割引の対象になる場合
出資金10,000円10,000円
カード手数料550円550円
年間手数料550円550円
事務手数料5%(走行料金に対して)8%(走行距離に対して)

申し込み方法と必要書類は、以下の通りです。

法人ETCカードの申し込み方法
  1. 入力フォームに必要事項を入力
  2. 書類が届いたら、必要書類を準備して返送
  3. 出資金を振り込み確認後、カードが郵送で到着
法人ETCカード必要書類
  1. 車検証
  2. セットアップ証明書
  3. 代表者の運転免許証
  4. 個人の場合:所得税確定申告書(開業届で可)、法人の場合:履歴事項全部証明書(6カ月以内)

ETCコーポレートカード

ETCコーポレートカードは、東/中/西日本高速道路株式会社が発行する、料金後払いのカードです。

カード手数料629円
年間手数料629円

マイレージ割引は適用されず、車両限定になっているので、注意が必要です。
法人ETCカード・ETCコーポレートカードとも、高速情報協同組合 のホームページで資料請求や申し込みができます。

債務整理を考えている人にとっては、ETCパーソナルカードのデポジット費用を捻出するのが苦しいという場合もあるでしょう。個人事業主や会社代表の方は、検討してみてください。

自己破産するとクレジット付きETCカードは使えなくなる?

ここまでクレジットカード機能のないETCカードについてご紹介してきましたが、自己破産するとクレジット付きETCカードは使えなくなるのでしょうか?

自己破産するとクレジット付きETCカードは使えなくなる

自己破産すると、今持っているクレジットカードはすべて強制的に解約されます。

したがって、当然ながらETCカードも使えず、基本的に新規のカードを作ることもできません。

しかし、債務整理の方法によっては、使える可能性もあるのです。

ETCカードは、通常クレジット会社が発行します。そのため、クレジットカード会社を相手に債務整理をする場合は、ETCカードが使えません。

逆に言えば、クレジットカード会社を債務整理の対象から外して「任意整理」を行えば、ETCカードを使える可能性は残されます。

参考⇒ 債務整理後にクレジットカードは作れる?作れない期間と家族名義のカードについて解説

任意整理ならETCカードを使える可能性もある

前述の通り、「任意整理」という方法なら、ETCカードを使える可能性があるのです。債務整理=自己破産というわけではありません。

債務整理には、主に以下の3つの手続きがあります。

債務整理の手続き
  • 自己破産
  • 個人再生
  • 任意整理

任意整理とは、弁護士や認定司法書士が消費者金融やクレジットカード会社と支払い条件や緩和を交渉し、和解することです。

任意整理については、下記のページで詳しく解説しています。

参考⇒ 任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点

自分の借金がどの方法で解決するかわからない、債務整理と言えば自己破産だと思っていたという方は、まずは弁護士などの専門家に相談してみると良いでしょう。

どの法律事務所を選んだら良いのかわからないという方は、匿名で利用できる無料シュミレーションサイトが便利です。

自己破産と任意整理では、対象になる債務の範囲も違います。

任意整理は自由度が高いので、手続きするカード会社や消費者金融を自分で選択できるのです。

クレジット付きETCカードをどうしても利用したい場合、ETCを発行しているカード会社を任意整理の手続きから外すことも可能です。

手続きの対象から外したカードが、すぐに使えなくなることはありません。

ETCを発行しているクレジットカード会社へきちんと毎月返済しているのであれば、当面は使える可能性が高いでしょう。

任意整理後にETCカードが使えるかはカード会社の判断次第

しかし、任意整理後にETCカードが使えるかどうかは、結局カード会社の判断次第になります。

債務整理をすると、個人情報機関にその旨の記録がされます。俗に言う「ブラックリスト」のことですね。

信用情報のうち滞納などの事故情報が記録されるので、新たにカードを作ったりお金を借り入れたりすることはできないと考えていいでしょう。クレジット会社は、定期的に顧客の信用情報をチェックしているからです。

そのため、ETCを発行しているクレジットカード会社も、いずれ任意整理をした事実を知ることになります。カード更新のタイミングで、継続利用を拒否されることは十分あり得ます。

ただ、任意整理の事実を知ったからといって、ETCカードが使えなくなるとも限りません。問題はカード会社が任意整理の情報を知って、どういった判断をするかです。

あくまでも、クレジットカード会社の判断次第であることを覚えておきましょう。

ブラックリストについては、下記のページで詳しく解説しています。

参考⇒ 債務整理とブラックリスト登録期間~個人情報は何年間載るの?

まとめ

自己破産しても、ETCパーソナルカードや法人ETCカード・ETCコーポレートカードなど、クレジット機能のないカードを作成することは可能です。

自己破産の場合クレジット付きETCカードは使えなくなりますが、任意整理ならカード会社を手続きの対象から外すことでETCカードを使える可能性もあるので、覚えておきましょう。

自己破産後にETCカードを作る方法
  • 審査なしのETCパーソナルカードを作る
  • 家族会員ETCカードを作る
  • 個人事業主なら法人ETCカード、ETCコーポレートカードを作る

いずれにせよ、「自己破産や任意整理をして、ETCカードが使えなくなったら困る」と借金問題を後回しにするのが一番よくありません。

早い段階で対応していたら任意整理が可能だったのに、放置した結果自己破産しか選択肢がなくなったというケースもたくさんあります。

借金問題は1人で悩むより、専門家に相談するのが解決に向けての近道です。

毎月の返済が負担で精神的にもストレス過多になっている、今のままでは生活の目途も立たないと困っているなら、迷わず法律事務所に相談してみることをおすすめします。

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