20代で自己破産はできる?自己破産が人生に与える4つの影響、借金の解決方法を解説

「20代で自己破産するとマズい?」
「今後の人生にどんな影響がある?」
「なんとかして借金を解決する方法はある?」

あなたはこんな疑問を抱いていませんか?

最近では気軽にお金を借りられるようになった反面、お金を借りることに慣れてしまって破綻する人も少なくありません。

結論、20代なら自己破産しても比較的デメリットは少ないです。

しかし、当記事では自己破産以外の解決方法も紹介していますので、焦らずこの記事を最後まで読んでみてください。

それでは、借金の解決方法について順に解説していきます。

Contents

20代で自己破産はできる?仕組みについて詳しく解説

自己破産に年齢制限はないため、20代でも手続きは可能です。

自己破産は、借金が返せなくなった債務者を救済する手段。手続きには以下の2つの要件を満たす必要があります。

自己破産の要件
  • 支払不能状態であること
  • 借金の理由や経緯に問題がないこと

例えば、実家暮らしの場合、支払可能とみなされ認められない可能性があります。

また、借金の原因がギャンブルや遊興費であった場合、免責が降りないケースもあることを知っておきましょう(ただし、実際にはほとんどのケースで免責が認められていますが)。

なお、自己破産者のうち20代の割合は7.35%となっており、想像以上に破産してしまう方は多いようです(参考:日本弁護士連合会)。

後述しますが、自己破産の影響は少なくありません。

まずは親や親戚などの身内をあたり、それでも誰かに助けてもらうのが難しい場合の手段として考えておきましょう。

20代の自己破産が人生に与える4つの影響

自己破産をすると、主に次のような影響が生じます。

自己破産が人生に与える影響
  • クレジットカードが使えなくなる
  • 借入やローンが難しくなる
  • 財産の差し押さえを受ける
  • 一部の職業は資格制限を受ける

それぞれ順番に解説します。

(1)クレジットカードが使えなくなる

自己破産のデメリット1つ目は、クレジットカードが使えなくなること。

自己破産等の債務整理手続きを行うと、信用情報に「事故情報」が登録され、いわゆるブラックリスト入りの状態になります。

この状態になると、カードの発行や更新は非常に難しくなってしまうのです。

実際には100%できなくなるわけではなく、アメックスなど比較的柔軟に判断してくれるカードであれば作成できる可能性もありますが、基本的には使えなくなるものと考えておきましょう。

(2)借入やローンが難しくなる

自己破産のデメリット2つ目は、借入やローンが難しくなること。

前述の事故情報が登録されると、借入も難しくなります。

特に、結婚して家や車のローンを組もうと考えている場合、それが難しくなってしまうため、パートナーには必ず相談する必要があるでしょう。

(3)財産の差し押さえを受ける

自己破産のデメリット3つ目は、差し押さえを受けること。

自己破産を行うと、20万円を超える財産は基本的に差し押さえられてしまいます。

ただし、あくまで自己破産は救済のための手段。

99万円以下の現金や、生活・仕事に必要な財産等は残すことができますので、自己破産したせいで生活できなくなることはありません。

(4)一部の職業は資格制限を受ける

自己破産のデメリット4つ目は、資格制限を受けること。

自己破産の手続き中は「破産者」となり、以下のような職業は一時的に制限を受ける可能性があります。

資格制限を受ける職業
  • 弁護士や司法書士、宅建主任者などの士業
  • 公安委員会委員など、上級の公務員
  • 商工会議所の会員
  • 会社の取締役や執行役員、監査役
  • 古物商の免許がいる質屋
  • 証券会社員、警備員や保険会社の生命保険募集人
  • その他の職業

ですが、免責がもらえれば資格制限はなくなりますし、資格を再取得する必要もありません。

しかし、手続き期間中は仕事ができなくなる可能性もあるため、働いている会社に必ず相談しましょう。

20代なら自己破産の影響は少ないことが多い

20代であれば、自己破産のデメリットは比較的小さいと言えます。

前述の通り、自己破産すると差し押さえを受けたり、事故情報が登録されたりするデメリットがあります。

しかし、若い人が資産価値の高い財産(マイホームや車など)を持っていることは少ないですし、事故情報は10年ほどで消去されるため、人生に与える影響が少ないのです。

また、自己破産時の保有資産が少ないと「同時廃止」という手続き方法になり、費用も安く抑えられます。

自己破産以外の債務整理方法も考えてみる

債務整理には、自己破産以外にも主に以下の方法があります。

自己破産以外の債務整理方法
  • 任意整理
  • 個人再生

これらは自己破産よりもデメリットが小さく済みます。

事故情報が登録される点は同じですが、より短い期間で消去されますし、差し押さえや資格制限もありません。

それぞれの債務整理方法について、もう少し詳しく解説します。

(1)任意整理

任意整理は、借金の利息部分の免除、返済期間の見直しを行う手続きです。

カードローン等で借入している場合、毎月の返済額の半分以上が利息で持っていかれているというケースも非常に多いです。

よって、任意整理で利息をなくすだけでも返済は非常に楽になります。

任意整理については、下記ページで詳しく解説しています。

参考⇒任意整理のメリットとデメリット?債務整理で1番多い手続きの注意点

(2)個人再生

個人再生は、元本部分の一部を減額し、残りを3年間で返済する手続きです。

任意整理と違って元本まで減額できるため、より大きな借金にも対応できます。

ただし、繰越返済ができなかったり、整理対象となる債務を選べなかったりするデメリットもあるため注意しましょう。

個人再生については、下記ページで詳しく解説しています。

参考⇒ 個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある

債務整理の際は弁護士・司法書士に相談しよう

債務整理を行う際は、必ず弁護士・司法書士に相談しましょう。

なぜなら、法律の素人が債務整理の手続きを進めるのは難しく、時間がかかって状況が悪化してしまう可能性があるからです。

また、自己破産を検討する状況にある人が、慣れない法律を自分で調べて、自分で自己破産を完遂させるのは至難の業でしょう。

一方、専門家に依頼すれば、手続きや交渉は一任できるため、あとは指示通りに進めるだけで大丈夫です。

また、弁護士費用が払えない場合でも、分割払いや後払いに対応してくれる法律事務所はたくさんあります。相談も無料でできるため、まずは早めに相談してみましょう。

まとめ

最後に、自己破産が人生に与える影響をおさらいしましょう。

自己破産が人生に与える影響
  • クレジットカードが使えなくなる
  • 借入やローンが難しくなる
  • 財産の差し押さえを受ける
  • 一部の職業は資格制限を受ける

上記の通り、自己破産のデメリットは小さくありません。

しかし、20代のうちなら処分される財産も少ないですし、事故情報も早めに消去されるため、比較的デメリットは小さいと言えます。

借金を放置していると、状況はどんどん悪化してしまいます。

自力で返済できず、親や親戚にも助けてもらえそうにないなら、早めに弁護士・司法書士に相談して債務整理を行いましょう。

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