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フクホーの借金は債務整理をする事ができる?フクホーの債務整理8つの注意点

「フクホーは」は、関西では有名な大阪の老舗の街金(中小の消費者金融)です。

「ブラック情報」があっても借りられるという噂が有名ですが、「レディースキャッシング」のサービスがあるなど、「消費者金融は怖そう」と感じている女性への融資にも積極的です。

そんなフクホーですが、借りやすさ故、返済に困る人が多いのも現実。

今回は、フクホーの借金を債務整理する際に知っておきたい8つの注意点について解説をしていきます。

また、『給料が出ても返済でほぼ終わってしまい、生活が苦しい状態が1年以上続いている。』

『給料が出ても支払いや返済をするとお金が足りず、カードでその場をしのいだり月末になるとまた借りてしまう。』

このような状況まで状態が悪化している方は、既に黄色信号が点滅している危険な状態です。

1人で悩んで手遅れになる前に、今すぐに法律事務所に相談を行ってください。

それでは解説をしていきます。

「フクホー」について

「審査が甘い」、「ブラックでも融資可能」といった噂が有名なためか、「フクホーはヤミ金」といった情報をネットで見かけることもあります。

しかし、「フクホー」は登録された正規の貸金業者です。

「フクホー」の登録番号は、「大阪府知事(04)第12736号」です。

「老舗」というわりに、更新回数が少ないのでは?と思った方もいるかもしれません。

フクホーは元々、近畿財務局登録の貸金業者でした。

複数の都道府県に営業所を設けるときには、本店を管轄する財務局の登録となります。

しかし、貸金業者に対する規制が強化されたことで、他県の支店を閉鎖し現在では大阪の本店のみで営業しています。

そのため、登録が近畿財務局から大阪府知事に変わっています。

登録変更の際には、登録番号は振り直しになるため、(04)という数字になっています。

貸金業の登録は3年に1度更新する必要があるので、(04)は、既に3回更新していることになります。

「フクホー」の借金は債務整理できるのか?

「フクホー」については、ネット上で非常に多くの情報があります。

良い情報も悪い情報もあるので、評価に困るところですが、それだけ利用者が多いということでしょう。

ハッキリいえることは、「フクホー」は貸金業者なので、貸金業法等の法令を遵守して営業する義務があるということです。

当然、個人再生や自己破産といった法的処理を無視するとは思えません。

しかし、任意整理については、「応じるか否かは債権者の自由」です。

ところで、フクホーの借金は10万円前後の小口であることが少なくありません。

「フクホー」に限らず、10万円前後の小口の借金は任意整理が難しいこともあります。

詳しくは、下で別に触れているので参考にしてください。

万が一、違法な取立てをされたときは

「フクホーは登録業者だから安心」といっても「やはり不安だ」という方もいると思います。

結論からいえば、フクホーは真っ当な会社ですので、不当な取り立てをされることはありません。

「フクホー」が「ミナミの街金」であることも不安を煽っているのかもしれません。

万が一、「フクホー」から「違法な取立て」・「強引な取立て」をされたときには、下記の窓口や弁護士・司法書士に相談すると良いでしょう。

参考⇒大阪府商工労働部中小企業支援室金融課

なお、大阪府知事登録の貸金業者の行政処分の状況については、「大阪府のホームページ」で確認することができます。

尚、「フクホー」に対する行政処分は確認できませんでした。

繰り返しますが、フクホーはしっかりと認可を得ている正規の貸金業者です。

いずれにしても、借金問題は時間との勝負。時間がたてばたつだけ取れる対応策は減っていきます。

1人で悩むのではなく、今すぐ専門家に相談をし、借金問題解決の第一歩を踏み出すことをおすすめします。

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「フクホー」を債務整理する際の注意点

冒頭でも触れたように、「フクホー」に借金を申し込む方は、「大手の審査に落ちた」という方が多いようです。

大手の審査に落ちるということは「信用枠に余裕がない」ことを意味します。

「フクホー」の融資は「10万円前後」の小口融資から始まることが一般的です(下でも触れますが「99,000円可決」が有名です)。

したがって、「フクホー」への返済が行き詰まったときには、すでに「深刻な状態」に陥っている可能性があります。

できるだけ早く弁護士・司法書士に相談することをお勧めします。

「延滞する前」に債務整理するのがベスト

借金の問題は、「深刻化する前」、「多額に膨らむ前」に解決するのがベストです。

「延滞」、「自転車操業(返済のための借金)」がはじまれば、借金の問題は一気に深刻化します。

「フクホーに関する「厳しい口コミ」の多くは、延滞時(と審査)の対応にかかるものがほとんどです。

たとえば、「延滞した債務者と連絡がとれない」ときに「勤務先に連絡」することは、貸金業法でも「正当な理由がある」として認められる余地があります。

「フクホー」は延滞に特に厳しい?

「フクホー」は「ブラック情報」のある人でも融資してくれる貸金業者として有名ですが、「延滞ブラック」には非常に厳しい貸金業者といえます

「フクホー」のホームページにも、「他社のご返済が現在延滞中や過去のお借入れを放置されている方は契約できないとの注意書きがあります。

当然、「自社延滞」にも厳しいことが予想されます。

特に、フクホーは「電話がつながりづらい」ことで有名なので、「絶対に延滞しない」ことが大切でしょう。

フクホーは大阪の本店しか営業所がないので、同時に受けられる電話の本数上限は決して多くないと思われます。

仮に「こちらは電話をかけていても」つながらなければ、「延滞した債務者と連絡がとれない」と評価されかねません。

「電話をかけてもつながらない」のは確かに困るのですが、「延滞しなければ」電話をかける必要もありません。

なお、「フクホー」が滞納者に対して、訴訟を提起する際には、「契約時の合意管轄に基づいて」大阪の裁判所(大阪簡易裁判所・大阪地方裁判所)に訴訟提起します。

大手消費者金融であれば、全国に支店があるので、自分の居住地に「移送」を認めてもらえる可能性があります。

しかし、「フクホー」は、「大阪」にしか営業所(本店)がないので、移送も難しいでしょう。

大阪以外の地域に住んでいる方は、重度の延滞にならないよう特に注意すべきです。

「フクホー」の借金は借金の「一部」にすぎない

「フクホー」からの借金は、「99,000円」であることが少なくありません。

収入や借入状況が厳しい顧客からの申込みに対しては、申込額にかかわらず「99,000円可決」をすることが多いためです。

「キリのよい10万円」ではなく、「99,000円」なのは、利息制限法の上限利率との関係です。

10万円の契約であれば年18%が上限となりますが、99,000円の契約であれば「上限は年20%」になります。

いかにも「ナニワの貸金業者」といったところでしょう。

返済実績ができると融資上限額を10万円ずつ増額することも可能なようです(ただし、総量規制の限度額まで)。

仮に、「フクホー」からの借金が「99,000+遅延損害金分」であるならば、借金全体の一部に過ぎないことが多いでしょう。

つまり、「フクホー」だけを債務整理しても問題が解決しない場合が少なくありません。

「フクホーは怖そうだから、フクホーだけ何とかしたい」と考える方もいるかもしれませんが、「他社借入(多重債務)」があるケースでは、「1社」だけを債務整理しても、問題の根本解決にならないことが少なくありません。

繰り返しとなりますが、借金問題は1人で悩んでいても状況が好転することは絶対にありません。

1人で悩み続けるのではなく、今すぐ専門家に相談することをおすすめします。

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「少額の借金」だからこそ任意整理が難しいこともある

「少額」の借金は、任意整理が難しいこともあります。

「99,000円を年20%・36回払い」で借りたときの毎月の返済額は、約3,700円です。

「利息を免除」して3年(36回)で分割払いする任意整理をしたとしても、毎月の支払額は2,750円なので、1,000円ほどしか変わりません。

仮に、「30万円を17.52%・年36回」で借りた場合でも、「10,774円が8,334円に減るだけ」です。

返済期間をさらに延ばすのは、「振込手数料の負担」を考えると、少額の借金ではあまり現実的な交渉方法ではないこともあります。

「振込手数料」が割高になるからです。

たとえば、99,000円を60回の分割で返済すれば、毎回1,650円になりますが、振込手数料が270円(キャッシュカードで他行宛振込みの場合)かかります。

60回では16,200円になります。現金振込みを利用すれば手数料はさらに高くなります。

ところで、「フクホー」からの借金が50万円を超えるようなケースは、遅延損害金の加算が含まれているケースも多いと思います。

特に、「フクホー」から借金する人は、既に「多重債務」の状態にあることが多く、「返済額の少ないフクホー」から滞納されていることもあり得るでしょう。

ネット上では、「フクホーは任意整理に応じてくれない」というような債務整理の体験談を目にすることがあります。

任意整理は、「交渉に応じるかどうかは自由」なので、「債権者の心証が悪い」ときには、弁護士・司法書士に依頼しても成功しないこともあるのです。

任意整理については下記ページで詳しく解説をしています。

参考⇒任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点

任意整理できなければ「個人再生」

任意整理に応じてもらえないときには、「個人再生」を利用します。

「個人再生」は、裁判所の手続きなので、「フクホー」でも応じるしかありません。

しかし、個人再生は、すべての借金を対象とする必要があるので、「フクホー」だけを個人再生することはできません。

個人再生では、法律が定める計算方法にしたがって「借金が減額」されます。

この「減額された借金」を原則3年で分割返済します。

「借金の減額」はすべての借金(共益債権・非免責債権となるものは除きます)に等しく行われます。

アコムから50万円、三井住友銀行から50万円、楽天カードから20万円、フクホーから99,000円借りている人が、個人再生した場合で説明します。

借金の総額は、4社合計で、1,299,000円です。

個人再生を利用すれば、特に高価な財産や多額の預貯金がない限り「100万円(77%)」まで減額されます。

このケースでは、「フクホー」の借金は、76,230円(77%)に減額されます。

36回の分割払いにすると1回あたり「2,120円」と少額なので、「3ヶ月に1回の返済とする」等の返済計画を定めることも可能です。

詳しくは、弁護士と相談してください。

なお、個人再生には、「小規模個人再生」と「給与所得者等再生」の2つの方法があります。

個人再生の申立ての9割以上が「小規模個人再生」で行われています。

しかし、「小規模個人再生」では、「債権者の反対」があると再生計画が認可されません。

「フクホーの借金が最も多い」というケースでは、「フクホー」に反対されると再生計画が認可されない可能性もあります。

特に、「フクホー」のおまとめローンを個人再生するケース(債権者が「フクホー」のみ)では、注意が必要かもしれません。

個人再生については下記ページで詳しく解説をしています。

参考⇒個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある

「債権者に反対されるとき」には給与所得者等再生も使える

債権者から反対される可能性が高く「小規模個人再生」が利用できないケースでは、「給与所得者等再生」を利用することも考えられます。
「給与所得者等再生」は、再生計画の認可に債権者の同意が不要な手続きです。

「フクホー」は「毎月の安定収入がなければ契約できない」ので、「フクホー」から借金できれば、「給与所得者等再生」を利用できます。

なお、「フクホー」では、「自営業主、会社役員、現在お仕事をされていない方(※フクホーホームページから引用)」は、契約できません。

しかし、「給与所得者等再生」は、「小規模個人再生」よりも併催額が「かなり高額」となる可能性が高いので注意が必要です。

年収と借金の額によっては、「借金がまったく減額されない」ケースもあります。

それでも「おまとめローンの利息(200万円借りた場合は年15%)」は免除されるので、効果がないわけではありません。

いずれの個人再生を申し立てるかについての判断は、法律知識のない方には難しいので、弁護士とよく相談の上決定することが大切です。

「フクホーを1円も返済していない」ときは自己破産できない

個人再生でも返済できないケースでは、「自己破産」ですべても借金を清算するほかありません。

しかし、「フクホー」から「99,000円借りたまま全く返していない」ケースでは、自己破産できないことがあります。

自己破産前に「返すあてもなくした借金を返済していないとき」には、「詐欺罪」に問われることや、自己破産しても「免責されない」可能性があります。

特に「フクホー」の借金がある人は、「債務整理すると借金できない」ことをよく知っている方が多いと思います。

そのため、「債務整理する前にちょっと借りておこう」となりがちです。

自己破産に限らず「債務整理直前の借金」は「絶対にNG!」です

自己破産については下記ページで詳しく解説をしています。

参考⇒自己破産はメリットしかない?家族や子供、仕事にデメリットはないの?

7年以内の再度の自己破産・個人再生には注意が必要

「フクホー」から借金のある人には、過去に「自己破産」、「個人再生」をした方もいるでしょう。

再度の自己破産や、「個人再生」には、手続き上の不利益が生じることがあるので注意が必要です。

免責確定・再生計画認可から7年以内の再度の「自己破産」、「個人再生」では、「給与所得者等再生」が利用できず、免責されない可能性があります。

免責については、「裁量免責」の可能性はありますが、必ず「管財事件」となるので、「20万円以上の予納金」が必要となります。

「フクホー」の借金は延滞前に解決しましょう

ネット上には様々な口コミや体験談のある「フクホー」ですが、債務整理は可能です。

評判が多いということは、それだけ利用者いるということもできます。

「フクホー」から借金に限らず、借金は「延滞前」に解決できることがベストです。

特に、「フクホー」から借金のある方は、「多重債務の方」、「借金癖のある方」が少なくないと思われます。

返済の行き詰まった借金は、放置するほど深刻になります。

延滞がひどくなれば、債務整理も難しくなります。

借金問題は早期の解決が鉄則なのは言うまでもありません。

早期の段階であれば、まだ比較的簡単に問題解決できたのに後回しにしたり放置した結果、取り返しがつかない状態になってしまった方は非常に多いです。

1人で悩むのではなく、今すぐ専門家に相談してください。

債務整理ならアヴァンス法務事務所

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