「40代で多額の借金を抱えている…」
「借金を解決する方法はない?普通の生活を取り戻したい…」
あなたはこのような悩みを抱えていませんか?
住宅ローンや子供の教育費などにより、40代にして多額の借金を抱えてしまう人は少なくないでしょう。
結論、借金は早めに債務整理で解決するのが最善の選択肢です。
この記事では、40代で借金を抱えて苦しんでいるあなたに向けて、以下の内容について解説します。
- 40代の借金解決方法
- 債務整理するときの5つのポイント
- 再び借金を負わないための注意点
絶望的な額の借金でも、必ず解決方法はあります。諦めず、この記事を最後まで読んで解決に乗り出してください!
Contents
40歳の借金は債務整理での解決がおすすめ
繰り返しになりますが、40代の借金は債務整理で解決するのがおすすめです。
40代の主な借金原因は、住宅ローンや教育費、介護費などで、すでに借金額が膨れ上がっているケースも多いでしょう。それに、ローンや教育費を支払いながら借金を返済するのは、簡単なことではありません。
今回は債務整理での解決を前提に、手続き方法やデメリットについて詳しく解説します。
(1)債務整理とは
債務整理とは、借金返済できなくなった債務者を救済する制度です。
具体的には借金の減額・免除や返済期間の見直しができるため、どれだけ借金に追われていても解決できる見込みがあります。
特に、借金額が多額の場合は、早めに債務整理を行いましょう。借金を放置すると遅延損害金が膨らみますし、督促によって精神的に追い詰められてしまうからです。
次は、具体的な手続き方法について解説します。
(2)3つの手続き方法
債務整理には、主に以下の3つの方法があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれ借金の免除範囲・デメリットが異なります。詳しい内容について、順に見ていきましょう。
①任意整理
任意整理は、借金の利息を免除して返済期間の見直しを行う手続きです。
金利の高額なカードローン等では、毎月の支払額の半分以上が利息に充てられていることは少なくありません。
例えば、50万円の借金(金利17.8%)を毎月12,000円ずつ返済する場合、利息だけで毎月7,000円以上持っていかれてしまいます。
このように、利息のインパクトは非常に大きいです。比較的少額の借金であれば、任意整理で利息を免除することで、返済がかなり楽になるでしょう。
任意整理については、下記ページで詳しく解説しています。
参考⇒ 任意整理のメリットとデメリット?債務整理で1番多い手続きの注意点
②個人再生
個人再生は、借金の大部分を免除して残りを3年間で支払う手続きです。
任意整理と違って元本部分を減額できますから、より多額の借金にも対応できます。例えば、500万円の借金を個人再生すると、100万円ほどまで減らすことができます。
ただし、返済期間は原則3年間。途中で繰越し返済を行い、早めに完済することはできない点に注意しましょう。
個人再生については、下記ページで詳しく解説しています。
参考⇒ 個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある
③自己破産
自己破産は、借金の全てが免除される手続きです。
借金がすべてなくなるわけですから、当然デメリットも大きく、場合によっては差し押さえや資格制限を受けることがあります。
また、借金の原因がギャンブルや遊興費の場合は「免責不許可事由」となり、免責を受けられない可能性があります。
ただ、実際には裁量免責が認められるケースがほとんどですから、自己破産手続きに協力的な姿勢を見せていれば、そこまで心配する必要はありません。
自己破産については、下記ページで詳しく解説しています。
参考⇒ 自己破産はメリットしかない?家族や子供、仕事にデメリットはないの?
(3)デメリット
債務整理は借金を減らしてもらう行為ですから、当然デメリットがあります。
最たるデメリットは、信用情報に「事故情報」が登録されることです。俗に言うブラックリストですね。
ブラックリストに載ることで、実際には次のような弊害が生じます。
- 借入やローンが難しくなる
- クレジットカードが使えなくなる
債務整理すると、新たにお金を借りることは難しくなります。
事故情報とは、いわば過去に「過去に金融事故歴がある」と示すようなもの。あなたが債権者なら、過去に借金を踏み倒した人にお金を貸すことはないですよね。
クレジットカードも本質的にはお金を貸すものですから、同じように使えなくなる可能性が高いでしょう。
40歳が借金を債務整理する際の5つのポイント
40代の方が借金を債務整理する際は、以下の5点について知っておきましょう。
- 家や車を残すこともできる
- 車も家と同様に残すことができる
- 学資保険や生命保険は解約される場合がある
- 職場にバレることは基本的にない
- 子供の将来には直接影響しない
それぞれ詳しく解説します。
(1)債務整理しても家を残すことができる
家を残したいなら、任意整理や個人再生を選びましょう。
任意整理なら、債務整理の対象を選べます。よって、住宅ローンや自動車ローンだけ残し、他を債務整理で解決することも可能です。
借金額が大きく、任意整理を行っても返済し切れない場合は、住宅ローン特則付き個人再生で解決可能です。
住宅ローンは高額の借金であることがほとんどですが、個人再生で借金を圧縮すれば、完済までたどり着けるでしょう。仮に返済できなくなっても、住宅ローン特則によって家を失わずにローンの返済負担を軽減してもらうことができます。
以下は、住宅ローン特則の内容をまとめたものです。
- 滞納によって失った期限の利益を回復できる
- 返済期間を延長する(分割回数を増やす)ことができる(最大10年延長)
- 一定期間の元金据え置き(利息分のみの支払い)
- ボーナス払いの解除やボーナス払い額の変更
- すでに申し立てられた競売の停止
- そのほか債権者が同意してくれた対応
住宅ローン特則では返済が免除されることはありませんが、それでも返済負担を軽くすることができるでしょう。
(2)車も家と同様に残すことができる
債務整理の際に、自動車ローンが残っている場合は要注意です。
自動車ローンの債権者が信販会社である場合、これを債務整理すると、自動車がローン会社に引き上げられてしまいます。
気になるなら、車検証に記載されている所有者名義を確認してください。もし名義が販売会社名になっている場合、所有権留保されているため、債務整理するとその車は失うことになります。
個人再生や自己破産は債務整理対象を選べないため、車を残したいなら任意整理を選びましょう。
なお、20万円以下の財産は自己破産の差し押さえ対象になりません。
車に長年乗っていて価値が下がっている場合、差し押さえられないこともあるため、自己破産を検討しているならぜひ査定に出してみましょう。
(3)学資保険や生命保険は解約される場合がある
学資保険や生命保険は、債務整理時に解約される可能性があります。
なぜなら、これらの保険には「解約返戻金」があるからです。20万円以上の解約返戻金は貯金と同じ扱いになりますから、裁判所に申告し、解約して債権者に配当しなければいけません。
なお、差し押さえを回避する方法には次のようなものがあります。
- 契約者貸付を利用して解約返戻金の額を減らす
- 解約返戻金相当額を自由財産から積み立てる
- 保険金の受取人(配偶者)に介入権を行使してもらう
詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事⇒ 債務整理と保険?自己破産をしたときの解約返戻金と新規加入について
(4)職場にバレることは基本的にない
基本的に、債務整理しても職場にバレることはありません。
個人再生や自己破産をすると「官報」に氏名等が記載されます。ただし、一般人で官報を確認している人はほとんどおらず、そこからバレることはまずないでしょう。
それよりも注意したいのが資格制限です。
自己破産を行うと、免責が下りるまでの間「破産者」となり、以下の職業は資格制限を受けることになります。
- 弁護士や司法書士、宅建主任者などの士業
- 公安委員会委員など、上級の公務員
- 商工会議所の会員
- 会社の取締役や執行役員、監査役
- 古物商の免許がいる質屋
- 証券会社員、警備員や保険会社の生命保険募集人
- その他の職業
資格制限は一時的なものですし、資格の再取得も不要です。
しかし、職務に影響が及んでしまう可能性もありますから、自己破産を行うなら事前に職場に相談しておきましょう。
なお、自己破産を理由に解雇するのは不当解雇に該当します。ただ、就業規定に自己破産を解雇事由とする旨が記載されている場合、この限りではありません。
特に、金融機関や警備会社に勤めている場合は、確認しておくことをおすすめします。
(5)子供の将来には直接影響しない
親が自己破産しても、基本的に子供に影響はありません。
なぜなら、自己破産はあくまで本人の問題だからです。
将来、子供が進学や就職をするときに親の自己破産歴が見られることはないですし、そもそも破産がバレる可能性自体低いでしょう。
影響があるとすれば、子供が奨学金を借りるときに保証人になれないことです。
機関保証を使えば、保証人がいなくても奨学金の貸与は受けられますが、この制度を利用すると保証料を取られてしまうため返済面で不利になります。
奨学金に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事⇒ 奨学金の保証人になれないのはどんな人?保証人なしで奨学金を借りる方法について解説!
借金を負った際にやってはいけないこと
借金を借金で返済する「自転車操業」は絶対にやってはいけません。
確かに、債務整理のデメリットは大きいです。しかし、それを避けようとして自転車操業をしても多重債務に陥り、結局は破綻してしまうでしょう。
それなら、早めに債務整理を行う方が賢明です。
債務整理を行っても、事故情報が登録されるのは完済から5〜10年間。つまり、早めに債務整理を行って完済すれば、事故情報が解除されるのは早くなります。何より、借金がなくなれば精神的に楽になりますよ。
自力で返済できない借金は、一刻も早く弁護士・司法書士に相談してください。
まとめ
40代の借金は債務整理で解決するのがおすすめです。
40代の方が借金を負ってしまう理由は、住宅ローンや教育費、介護など、本人の努力だけで解決するのは難しい問題ばかり。債務整理しないとどうにもならないケースも多いでしょう。
最後に、債務整理のポイントについておさらいします。
- 家や車を残すこともできる
- 車も家と同様に残すことができる
- 学資保険や生命保険は解約される場合がある
- 職場にバレることは基本的にない
- 子供の将来には直接影響しない
債務整理には確かにデメリットもあります。
しかし、借金を滞納し続けると遅延損害金は膨らみ、督促によって精神的にも追い詰められてしまいます。
返済の見込みがない借金がある場合は、早めに弁護士・司法書士に相談してください!