
「未成年なのに借金があってつらい…」
「毎月の返済金額をなんとかできないかな?」
「10代だから親に相談すると怒られそうで怖い!」
こんなお悩みを抱えていませんか?
未成年者はまだ若いので、やり直しをする時間は充分にあります。
逆に言えば、10代での借金を適切に対応しなかったがために、30〜40代になっても利息を返し続ける悲惨な生活を送っている方も。
未成年者の借金は早い段階であれば、債務整理で合法的に解決できるでしょう。
今回の記事では、未成年者の方が債務整理をする際のポイントと注意点について解説します。
- 未成年者の借金と債務整理について
- 債務整理の際の3つの注意点
- 10代の債務整理の流れ
なお、
- アルバイト代や仕送りをもらっても、結局お金が足りずにカードでその場を凌いでしまう
- 現在の収入から考えて、もっと給料がいい仕事に手を出さないと返済は厳しそう
- 借金を解決するためにリスクがある仕事をしようと考えている
このような状態の方は、既に黄色信号が点滅している危険な状態です。
1人で悩み続けずに、手遅れになる前に今すぐ専門家に相談しましょう。
それでは解説していきます。
Contents
未成年者が借金で債務整理を考えるときの3つの注意点
あなたがもし未成年者でクレジットカードの返済や借金に困っているのであれば、債務整理で解決できます。
しかし、たとえ10代であっても、債務整理には一定のデメリットが存在することを把握しましょう。
大学入学を機にクレジットカードを持つという人は少なくありません。
クレジットカードがあれば手元にお金が無くても手軽に高額な商品を購入できます。
ついつい調子に乗って使いすぎてしまうこともあるでしょう。
実際に、最近ではクレジットカードが原因で借金問題に悩む10代の方が増えています。
クレジットカードも借金と同じで借りたお金は返さなければなりません。
「若いときは苦労するべき」という考え方もありますが、できれば債務整理は避ける方向で検討しましょう。
こちらでは、未成年が借金の債務整理を考えたときの3つの注意点を解説します。
- まずは親に相談を
- 債務整理には親の同意が必要
- 成人した後に困る可能性がある
それでは、それぞれ詳しく解説していきますね。
①まずは親に相談を
もしも未成年で債務整理を考えるような状況になったら、まずは両親や保護者に借金のことを相談してください。
未成年がクレジットカードやローンの契約をする際には親の同意が必要なので、ちゃんと説明すれば状況を理解してくれるでしょう。
学生が使えるクレジットカード枠であれば、社会人が抱える借金と比較してそこまで多額の借金になってはいないはず。
債務整理を考えなければならないと思いきや、他にも解決できる可能性が残されています。
「甘えるな!」と言われてしまうかもしれませんが、10代の失敗であれば親が無利子や出世払いで立て替えてくれるかもしれません。
相談する前から怒られることを恐れて事態を悪化させるより、手遅れになる前にまずは両親へ相談しましょう。
②債務整理には親の同意が必要
10代で債務整理を考えている方は、「親に知られたら怒られるから、できれば内緒にしたい」と思うかもしれません。
しかし、10代が債務整理をする場合、必然的に「未成年による債務整理」になります。
もしも任意整理という和解契約を結ぶ際には、法定代理人である親の承諾が必要です。
「できれば借金を親から隠したい」と思っても、債務整理をする場合は絶対に相談しなければならないことを肝に銘じてください。
③成人した後に困る可能性がある
債務整理に共通するデメリットとして「ブラックリストに載ること」が挙げられます。
金融事故を起こしてブラックリスト扱いになると、最低でも5年は記録が残るでしょう。
その間は
- 新規のクレジットカード作成
- ローンの申込み
- 信用情報機関に照会するサービスの申込み
の際に大きなマイナスとなるでしょう。
10代で債務整理をする人は、大学生や社会人になりたての18歳か19歳の場合が多い傾向にあります。
5年間ブラックリストに載るということは、もしもあなたが大学生ならば大学卒業から就職する頃までブラックリストから外れられないということです。
社会人になると、場合によっては「仕事でクレジットカードの契約が必要」という場面があります。
債務整理をしてしまうとさまざまな契約・申込みに制約を受けることになるので、できる限り債務整理をしない方向で解決しましょう。
いずれにしても、1日も早く専門家に相談することが重要です。
ブラックリストについては下記ページで詳しく解説をしているので、気になる方は参考にしてください。
未成年者の債務整理の流れ
10代が債務整理を考える場合、まずは両親や保護者に相談しましょう。
その後は弁護士や司法書士に相談して、今後の対応について話し合いを進めてください。
- まずは保護者に相談する
- 両親がダメなら専門家に相談
債務整理を進める手順についてそれぞれ簡単に解説します。
①まずは保護者に相談する
債務整理を考える時でも、まずは両親ないし保護者に相談してください。
保護者に相談すれば債務整理をせずに済む可能性や、金額の大きさによっては弁護士を探してくれる可能性もあります。
場合によっては両親の知り合いに弁護士がいたり、知人から紹介してもらえたり。
その後の流れも比較的スムーズに運ぶ可能性が高いでしょう。
②保護者がダメなら専門家に相談
保護者に相談した結果、債務整理しか方法が残されていないのであれば、弁護士や司法書士などの専門家に相談してください。
その際には、無料相談で不安を取り除いておくことをおすすめします。
「債務整理を専門家に依頼せず自力で進める」という選択肢もありますが、知識がない中、1人で債務整理をするのはハードルが高いでしょう。
もしもあなたが10代の学生であれば、学業に注力したいはず。
債務整理に無駄な時間と労力をかけることなく、迅速かつ確実に債務整理を進めるためには迷わず専門家に頼りましょう。
未成年者の借金が無効になるケース
未成年者による借金は、親による契約取り消しができれば借金返済義務が生じません。
しかし、クレジットカードなど親が同意している借金についてはその対象とならず、未成年者も返済義務が発生します。
返済しきれない借金は、債務整理で解決しましょう。
そもそも、借金は未成年者だけではできません。
なぜなら未成年者は単独で契約を結ぶことができず、親の承諾が必要だからです。
万一、未成年者が親の承諾なしに契約を結んだ場合、親の取り消しによって借金の契約自体が無効になります。
借金が無効である以上、返済義務も生じません。
借りたお金についても、現存する範囲を返還するだけで済みます。
未成年者でも借金の返済義務が生じる3つのケース
未成年者が借りたお金について返済義務が生じるケースは3つあります。
- 「親が同意している」または「事後に親が承認した」
- 未成年者が既婚者である
- 借金をする際に未成年者ではないと詐称した
第1に「親が同意した」場合です。
たとえば、申込みに親の同意を得る必要があるクレジットカードは条件に該当するため、契約の取り消しができません。
第2に「未成年者が既婚者である」場合です。
満20歳未満であっても、既婚者の場合は成人したものとみなされます。
つまり、既婚者の場合は「未成年者による借金」ではないため、取り消しはできません。
第3に「借金をする際に未成年者ではないと詐称した」場合です。
申込み時に契約の相手方に自分の年齢等を偽り、「成人による契約である」と騙した場合は保護の対象になりません。
未成年者の借金と債務整理まとめ
未成年者であっても債務整理は可能ですが、大人が債務整理をする場合と比較して気をつけるべきポイントが多いため注意しましょう。
10代が債務整理をする場合のポイントをまとめると、以下の通りです。
- まずは保護者に相談する
- 将来のことを考え、可能な限り任意整理は避ける
- どうしても厳しいときは専門家に相談して任意整理を
まずはご両親に今後の対応について相談してください。
10代が債務整理をしなければならない場合は、大人以上に専門家の助力が必要です。
先延ばしにして取り返しのつかないことになる前に相談して、借金問題の早期解決に繋げてください。
まずは1日でも早く、借金問題の解決に向けて行動することが重要です。