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不安定なアルバイト生活から借金苦に陥り債務整理した体験談
江戸川区在住の富永さん。
ギャンブル好きが災いし、キャッシング続きの毎日。
高時給のアルバイトに勤めて何とか生計を立てるも、毎月返済に追われ将来も真っ暗。
精神的にも辛い日々を送る富永さんは債務整理を決意しました。
法律事務所へ相談し、任意整理をすることになります。
手続き後はどのように生活が変わったのでしょうか。
それでは富永さん、お話をお願いいたします。
江戸川区の法律事務所で200万円以上の借金を債務整理した体験談
東京都江戸川区在住の富永と申します。
私は3年前(2017年4月)に債務整理を行って、自分の将来を初めて見つめることができるようになりました。
債務整理に対してマイナスイメージをお持ちの方は多いかと思います。
『恥ずかしい』『情けない』『ブラックリストに載るのが嫌だ!』『怖い人が家に来ない?』等々…。
そんな方々に私の体験談をお話いたします。
借金をするようになったきっかけ
きっかけはずばり『ギャンブル』です。
というよりも、私の場合はクレジットカードを作ったこと自体が良くなかったんでしょう。
学生時代から、友人知人肉親から生活費や遊び目的で借金をすることが多くありました。
バイト先の後輩から1万円を借りてパチンコに行き、全部なくなって親に泣きつきそのお金でまたパチンコ。
当時の私はまだお金の大切さも、稼ぐことの難しさもよくわかっていませんでした。
困った顔してお願いすればお金を誰かが貸してくれると思っていたのです。
ですが積もり積もった借金に負い目を感じることもあり、他人にお金を借りるぐらいなら、キャッシングで借りた方がいいんじゃないのかという結論に達したのが始まりです。
そこで、最初に作ったクレジットカードを作りました。
初めてのキャッシングのことはよく覚えています。
コンビニのATMで自分のお金のように引き出せることの感動。
ギャンブル依存症だった当時の私は、そのお金でパチンコ、スロット三昧の日々。
負けては借りて、借りては負けての繰り返し。
気が付けば、三社からの借り入れでキャッシングとクレジットの借り入れ総額は200万円程になっていました。
督促状の毎日に将来も見えず債務整理を決意
生活するのには借金をする必要がありました。
仕事の給料はほとんどが、返済に消えていました。
一括返済や分割返済なんてとてもできませんから、当然のようにリボ払い。
当時、アルバイトで生計を立てていたので、月の給料は20万円前後。
月の返済はおよそ12万円。
家賃や生活費を引くと一切手元には残りません。
だからまた借りるしかなかったんです。
カードの限度額はすべていっぱいになり、生活を維持することで精一杯。
国民保険税や住民税を払うことができず、督促状に『差し押さえ』の文字が書かれていても、どうすることもできませんでした。
遊びに使うことも、貯金もできず、将来がどんどん暗くなっていく。
返し続けていればいつか無くなると信じて生活をしていましたが、アルバイト先の人間関係のもつれでストレスが増え、長年勤めた勤務先を辞めることを考え始めました。
ですが、辞めるといってもそう簡単ではありません。
それなりに時給の高い勤務先に勤めていましたから、そこを辞めても同じ額のお給料を貰えなければ借金が返せなくなってしまうんです。
求人サイトを見ても、元の仕事より時給の高い仕事はそうはありません。
月給にすると20万円は最低でも欲しかったのです。
仕事は辞めたいけれど、辞められない。
給料が入らなければ借金が返せないのです。
借金が返せなければ、新しい借り入れもできず生活もできません。
そんなループに苦しむ毎日でした。
そんな時、「債務整理」という言葉を耳にしました。
はじめのうち、借金のことで弁護士さんに相談するのは何か後ろめたいことのようなことのように感じました。
自分で抱えた負債を投げ出してしまうことはよくないことだ、という気持ちがあったのです。
しかしネットなどで債務整理や自己破産・口コミなどを色々調べてみると、債務整理をすること自体は悪いことではないのだということがわかってきました。
様々な情報を調べているうちに債務整理を行えば、自分の将来にも希望が見いだせるのではないのかと思うようになりました。
両親にも相談して了承を得たのち、都内の弁護士事務所に電話をしたのです。
実際に法律事務所へ相談を始める
はじめは、自分の経済状況の説明をさせていただきました。
アポイントメントの電話の際に借り入れについての書類(返済残高が記載されているもの)を持参するようにと言われました。
弁護士事務所に到着してから、現在の収入と支出などの計算を行いながら用意された書類に記入していきます。
書類には上記の残高を記入する欄以外にも、生活費、家賃等、自分の生活での出費を記入する項目がありました。
一通り記入が終わったところで、今度は弁護士さんに具体的な生活状況の説明をさせていただきました。
どうして借金をしてしまったのか、借金でどの程度苦労しているのか等の事柄を細かくお話ししました。
ちなみに担当の弁護士さんは高圧的でも威圧的な雰囲気もなく、大変優しい雰囲気で親身に対応をしてくださりました。
弁護士事務所なんて初めて足を踏み入れたので、もっと怖いイメージだったのですがお話をしているうちに「どうにかなるのかもしれない」という安心感が湧いてきました。
債務整理をするにあたり今後もたらす変化とは
支出に関するお話がある程度済んだところで、「債務整理」というものの具体的な説明をしていただきました。
債務整理のパターンはいくつかあり、私が行った債務整理は「任意整理」というものです。
一通りの相談が終わったところで、債務整理を行った場合、今後はどのような生活になるのか説明を受けました。
ざっとした内容を以下にまとめてみました。
1.3社分の借入金額がまとまる。
利息や延滞遅延金などを含めない、元金のみの合算金額となります。
私の場合、3社分の元金合計金額で170万円程度となりました。
2.上記1の金額を弁護士事務所に支払う
もちろん分割です。
イメージとしては、多重債務をまとめて弁護士事務所が支払ってくれている形となります。
分割金額については相談をしていただき、月々25,000~50,000円の間で支払いを行うこととなりました。
3.ブラックリストに載る
「債務整理(任意整理)を行った」という情報が個人の信用情報に5年間掲載されることになります。
その間、新しいクレジットカードを作ることはできなくなります。
ここまでの説明を受け、今後の弁護士事務所への報酬の支払いや月々の返済(上記項目2を参照)についての確認をします。
合意ができれば、弁護士事務所から各信販会社に債務整理の交渉を行っていただけることになります。
お金のことですので、事細かに説明をしていただきました。
自分が感じた疑問に対する回答
細かな疑問や質問にも丁寧にお答えいただきました。
・信販会社から債務整理についての申し出を断られるのではないのか?
⇒金額が小さく、延滞も一度もしていなかった為、問題ないとのこと。
・月々の返済が間に合わなかった場合はどうなるのか?
⇒支払い責任に対する確認として半年間、報酬料金を含む一定金額(私の場合は25,000円)を期日までに入金し、継続して支払いが可能かどうかを確認するとのこと。
・過払い金は発生しないのか?
⇒借り入れした金額の中にはグレーゾーン金利に該当する利息が存在しなかったため、過払い金による減額は発生しない。
私が実際に質問したのは上記の内容です。
債務整理に対しての理解⇒今後の返済計画⇒手続きの合意と確認、誓約書へのサインを行い、私は弁護士さんに債務整理をお願いいたしました。
手続きの最後、弁護士さんから「カードを出してください」と言われます。
後生大事にしていた三枚のクレジットカードを弁護士さんに手渡しました。
カードを受け取った弁護士さんはハサミを取り出し、私に質問しました。
「よろしいですね?」
私は、頷いて、『お願いします』と答えました。
三枚のカードそれぞれ真っ二つにした弁護士さんは、最後におっしゃいました。
「もう、余計な借金はしないようにしてくださいね」
債務整理をしてからどのくらい減額できたのか
私の場合、グレーゾーン金利に含まれる借金が無かったため、債務整理にあるような大きな額の減額はありませんでした。
しかし、3社を別々に支払っていた時に比べると月々の返済額は大きく減りました。
しかも利息も増えることがないため、減額されたのとあまり変わらない感覚です。
金額の変動は以下の通りです。
<3社個別の場合>
200万円(リボ払いで利息が発生していた)
<合算して現在支払い中の金額の総額>
170万円(利息なし)
現在ではコツコツと支払いを続けて、遂に80万円まで減りました。
債務整理後の生活や心境の変化
上にも書きましたが、月々の返済額が減ったことにより、仕事を変えることが出来ました。
また、あれだけのめりこんでいたギャンブルもしなくなりました。
借金をすることの怖さを知ったことで、お金の大切さを身に染みて痛感しました。
ブラックリストには載っているので、大きな買い物や旅行などは難しいです。
しかしその分、小さいながらも貯金をすることが出来る余裕ができてきました。
何より、生活をする上でお金の不安なく生活できるのは、とてもすっきりとした気持ちです。
ずっと長い間、薄暗く前の見えない日々を送っていましたから。
今は将来の計画などを考える余裕もでき、未来が楽しみです。
同じような状況下の方へのアドバイス
一人で悩んでどうしようもないなら、相談だけでも行ってみるべきだと思います。
債務整理のパターンは他にもあるので、何か解決策を見出していただけるはずです。
お金のことで苦労することは誰にでもあるかと思いますが、その解決手段として、債務整理は決して悪いことではありません。
自分の未来を拓く方法の一つです。