「ブラックリストに載ると結婚に影響はある?」
「結婚前に債務整理しないほうがいい?借金をどうしようか悩む…」
あなたはこんな疑問や悩みを抱えていませんか?
債務整理で借金を解決したいと思っていても、ブラックリスト入りすることで結婚生活に影響がないかはとても気になりますよね。
そこでこの記事では、ブラックリストと結婚について以下の内容をまとめました。
- ブラックリストに載る条件
- ブラックリストが結婚に与える影響
- 債務整理をするときのポイント
最後まで読めば借金を解決する方法がわかりますので、ぜひ参考にしてください!
Contents
ブラックリストに載ってしまう条件
まず前提として、ブラックリストというものが存在しないことは知っておきましょう。
正しくは個人の信用情報機関に「事故情報」が登録されることなのですが、一般的にはブラックリストで認知されているため、この記事でも便宜上そう表記することにします。
ブラックリスト入りしてしまう条件は、主に以下の通りです。
- カード等の支払いを延滞したとき
- 債務整理を行ったとき
クレジットカード等の支払いを長期間(一般的には61日以上)延滞すると、事故情報が登録されます。
債務整理とは債務者を救済する仕組みのことで、借金の減額や免除ができる代償として信用情報に傷がついてしまいます。
次は、ブラックリストが結婚にどのような影響を与えるのか、順に見ていきましょう。
ブラックリスト入りしていて結婚はできる!
結論から言うと、ブラックリストに載っていても結婚自体は可能です。
信用情報に傷がついていることが原因で婚姻を制限されることはなく、法的な理由により婚姻が取り消される心配もありません。
ただし、ブラックリストに載っていることによって、結婚後の生活に大きな影響を与える可能性はあるでしょう。例えば、住宅ローンが組めなくなることは、家族計画に重大な影響を及ぼします。
結婚後のトラブルを避けるためにも、信用情報に傷がついていることは、必ず婚約相手に相談するようにしましょう。
それでは、ブラックリストが結婚に与える影響についても解説していきます。
ブラックリスト入りの個人信用状況が結婚に与える影響
ブラックリストに載ることで、対象者は以下のような悪影響を被ります。
- クレジットカードにおける不便、不自由
- 住宅・車などのローンが非常に通りにくくなる
- 賃貸契約が難しくなることもある
どれも非常に大きなデメリットなので、必ず理解しておきましょう。
(1)クレジットカードにおける不便、不自由
ブラックリストが結婚に与える影響1つ目は、クレジットカードの利用が不自由になること。
信用情報に傷がつくと、基本的にクレジットカードの新規発行はできなくなります。現在使っているカードはしばらく使えるかも知れませんが、更新時期が来たら解約されてしまう可能性も高いです。
クレジットカードが使えず不便になる前に、必ずデビットカードを作成しておきましょう。
デビットカードは使ったらすぐに銀行口座から引き落とされる形式で、クレジットカードと違ってブラックリストでも問題なく作ることができます。
会社によっては航空券代や各種携帯代金、海外の高速道路通行料など、デビットカードでは支払えないサービスもあるにはありますが、ほとんどのケースではクレジットカードの代わりとして使えます。
(2)住宅・車などのローンが非常に通りにくくなる
ブラックリストが結婚に与える影響2つ目は、ローンが通りにくくなること。
結婚したら、家や車を買おうと考えている人も多いと思います。しかし、信用情報に傷がついている状態での借入は非常に難しく、基本的にローンは組めないものと考えておいたほうが良いでしょう。
もちろん、銀行からの事業融資も非常に難しくなります。
(3)賃貸契約が難しくなることもある
ブラックリストが結婚に与える影響3つ目は、賃貸契約にも影響があること。
賃貸契約時に、家賃保証会社が信用情報機関を通す場合は審査に通らない可能性があります。ただ、こちらは審査の通りやすい物件を選ぶことで契約できるので、どこにも住めなくなってしまうというわけではありません。
また、ジモティーやウチコミなどの大家さんが直接募集しているサービスを使い、保証会社不要の物件から探すという手もあります。
債務整理と賃貸について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
参考⇒債務整理後も賃貸契約は可能! 保証会社の審査に落ちた場合の対策も解説
結婚前にブラックリスト入りする前に知っておきたい債務整理の3つのポイント
紹介した通り、ブラックリスト入りすることで様々な影響を受けます。
ただ、では債務整理しないほうがいいかというと、それはケースバイケースです。借金は放置するとどんどん事態が悪化するので、場合によっては早めに債務整理したほうが良いケースもあります。
本項では、これから結婚する人が知っておきたい債務整理のポイントをまとめました。
- 債務整理には3つの方法がある
- 苗字を変えても事故情報は消えない
- 配偶者の信用情報には影響がない
ぜひ、債務整理を判断するときの参考にしてください。
①債務整理には主に3つの方法がある
まず、債務整理には主に以下の3つの方法があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれ借金を免除される範囲が異なります。
例えば、任意整理は将来の利息がすべて免除されますが、個人再生だと元本の一部、自己破産ではそのすべてが免除されます。
最適な方法は借金額や収入次第で変わり、個人での判断は難しいので、債務整理の手続き時は必ず弁護士・司法書士に相談してください。
なお、それぞれの債務整理方法については以下の記事で詳しく解説しています。
参考⇒任意整理のメリットとデメリット?債務整理で1番多い手続きの注意点
参考⇒個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある
参考⇒自己破産はメリットしかない?家族や子供、仕事にデメリットはないの?
②苗字を変えても事故情報は消えない
次に気をつけたいのが、苗字を変えても債務整理の事実は消せないことです。
クレジットカードの契約や借入の審査では、過去の情報もさかのぼって調査されます。
金融機関は調査のプロです。過去の債務整理を隠すことは難しいですし、無理に隠そうとすると余計に信用を失ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
③配偶者の信用情報には影響がない
ブラックリストに載っていても、配偶者の信用情報には影響がありません。
つまり、クレジットカードの契約や借入、賃貸契約などができない場合は、配偶者名義で行うほうが通る可能性は高いでしょう。ただし、多額の借入の場合は、配偶者自身にある程度の収入が求められます。
いずれにせよ、借入等が厳しい場合は、一度配偶者の方に相談してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ブラックリストに載っていても、結婚することは可能です。
しかし、カードが使えなくなったりローンが組めなくなったりするなど、生活に少なからず影響があるので、デメリットについては必ず事前に把握しておきましょう。
最後に、結婚と債務整理のポイントについておさらいします。
- 債務整理には3つの方法がある
- 苗字を変えても事故情報は消えない
- 配偶者の信用情報には影響がない
返済できない借金があるなら、債務整理を検討しましょう。
ブラックリスト入りを恐れて借金を放置してしまうと、さらに事態が悪化して取り返しにつかないことになってしまう可能性もあります。
自分や周りの人の力でどうにもならないときは、今すぐ弁護士・司法書士に相談して債務整理の手続きを始めてください。