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債務整理後の返済期間はどれくらい?
『債務整理をした後、残りの借金返済期間はどれくらい続くのだろう。』
『どのくらいの金額を返済したら債務整理が終わるのだろう。』
このように、債務整理をした後に減った借金をどのくらいの期間かけて、返済していけば良いのか不安な方も多いのではないでしょうか。
債務整理は手続きをする事で、借金はほぼ確実に減額できますし手続きによっては0にする事ができます。
しかし、返済スケジュールをしっかりと把握しておかないと、せっかく債務整理をしても、またまた返済が難しくなるという事態にも陥りかねません。
この記事を読んでおく事で、債務整理後のおおまかな返済期間を知る事ができます。
今回は債務整理後の返済期間について、詳しく解説をしていきます。
また、『2社以上から借入をしていて、借金を借金で返すような自転車操業状態が続いている。』
『給料が出ても返済や支払いで多くが消えてしまい、月末になるとまたお金を借りたりカードでその場をしのいでいる。』
このような状態まで状況が悪化している方は、黄色信号が点滅している危険な状態です。
1人で悩み続けて手遅れになる前に、今すぐに法律事務所に相談をして下さい。
それでは解説をしていきます。
返済期間で注意しなければならないのは任意整理
債務整理の中でも一番多くの人が選択する任意整理。
任意整理では、すべての借金が免除されるわけではありません。
基本的には、任意整理は利息や遅延損害金の支払いを免除してもらい、支払いスケジュールを組み直す手続き。
任意整理によって残りの借金を何回の分割で支払っていくのかは、交渉の上で重大なポイントです。
特定調停では、調停委員の裁量で分割回数は大きく異なりますし、個人再生の場合は裁判所が分割回数を決めることになります。
自己破産の場合、借金の支払い義務がなくなりますので、分割という考え自体が不要です。
そこで、任意整理手続きをするという前提で話をすすめます。
返済期間は消費者金融会社やカード会社によって違う
同じ任意整理であっても、クレジットカード会社や消費者金融によって認められる回数は異なります。
一般的には、36回くらいを目安にしておけば無難といえるでしょう。
しかし、繰り返しますがどこまで分割を認めるのかというのは、会社によってまちまちです。
以前は5年or60回というのがひとつの目安でした。
しかし、クレジットカード会社や消費者金融への過払金請求が、殺到している事情もあってか分割回数は年々、短くなる傾向にあります。
小さな消費者金融ですと、一括返済しか認めない会社もあるくらいです。
こうなると任意整理をする意味がなくなってしまいます。
もっとも、大手のカード会社は、おおむね50回くらいの分割に応じていますし、なかには80回をこえる分割を認めてくれる会社もあります。
法律事務所によっても分割回数に差が出る可能性もある
債権者だけではなく、法律事務所によっても分割回数には差がでます。
その法律事務所の債務整理に強いかはもちろん、債権者側から法律事務所が信頼されているかのも一つの基準になります。
では、クレジットカード会社や消費者金融はどのような点から、法律事務所を信頼するのでしょうか。
大きな要因となるのは、顧客に迷惑がかかるようなミスが多いかどうかです。
たとえば、ETC料金を支払うためのカードだから、このカードは任意整理しないと言ったにもかかわらず、誤ってそのカード会社に、受任通知をFAXしてしまったらどうでしょう。
顧客はETCカードを債務整理したつもりはないのに、高速道路に入ろうとしてETCレーンを走っていてもカードが使えません。
当然、クレジットカード会社に問い合わせをするでしょう。
すると、除外したはずのクレジットカードが債務整理の対象になっていたことが判明します。
このような事態が発生すると、クレジットカード会社、法律事務所、債務者を巻き込んだ大問題に発展します。
法律事務所が、このようなミスを繰り返していると、やがて債権者側から信頼を失うことになるでしょう。
過払金の返金率も下げられ、分割可能回数も小さくなり、不利な条件でしか和解ができなくなってしまいます。
逆に、この法律事務所ならば。と信頼をしてくれ、ある程度なら返済回数も融通してくれることもあるでしょう。
返済までどのくらい期間がかかるのかというのは、法律事務所の力も影響するという事です。
会社ごとに、分割回数の上限は異なります。
手続きを依頼する前に、会社毎の分割回数が確認できれば確認したほうがいいでしょう。
ただし、あくまでも法律事務所が公開している正式な情報ではありませんので、参考程度にしておいたほうが賢明かもしれません。
債務整理後の返済期間と金額まとめ
債務整理後に、どのくらいの期間や金額で返済していくかは法律事務所や、債権者によって異なります。
あくまで目安に過ぎませんが、任意整理の場合36-50回程度と考えておけば問題ないでしょう。
重要なのは、債務整理を専門に扱っていたり、債務整理の取り扱い案件が多い法律事務所をしっかりと見極めて選ぶことです。
債務整理に慣れている専門家に依頼をする事で、債権者との交渉も有利に進められます。
いずれにしろ、借金問題は後回しにしていると利息が増え続けて、状況が悪化するだけ。
1人で悩むのではなく、1日も早く法律事務所に相談をする事が非常に重要です。