
「任意整理は完済すればローンを組める?」
「いつからローンが組めるか知りたい」
「債務整理すべきかわからない……」
こんなふうに悩んでいないでしょうか?
任意整理するとローンが組めなくなると言われていますが、実際にどのくらいの期間組めなくなるのかイメージできない人も多いと思います。
結論からお伝えすると、任意整理すると事故情報が登録されるため、完済してもすぐにローンを組めるとは限りません。
この記事では、債務整理に悩む方に向けて以下の内容をまとめています。
- 任意整理は完済するとローンが組めるのか
- ローンが組めるまでの期間
- ローンが組めないときの対処法
この記事を読めば、自動車ローンを気にせず債務整理の手続きを行えるでしょう。
「借金の返済で生活が圧迫されている」という人は、手遅れになる前に法律相談事務所へ相談することをおすすめします。
Contents
任意整理完済後にローンが組めるわけではない
任意整理後は借金を完済しても、すぐにローンは組めません。
債務整理を行うと信用情報に事故情報が登録され、いわゆるブラックリスト入りしてしまいます。
事故情報は一定期間登録されていて、登録されている間は借金を返済し終えたとしてもローンを組めないのです。
事故情報が登録される期間は、債務整理の手続きが始まった時点から数えられます。
ブラックリストについては、こちらの記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
債務整理後にローンを組めるまでの期間
ローンが組めるまでの期間は場合によって異なります。
ポイントをまとめると以下のとおりです。
- 信用情報機関と債務整理の種類によって異なる
- 過払い金請求では事故情報は登録されない
それぞれ順番に確認していきましょう。
信用情報機関と債務整理の種類によって異なる
事故情報が登録されている期間は、債務整理の種類と信用情報機関によって異なります。
それぞれの登録期間は以下のとおりです。
CIC(特定信用情報機関) | 任意整理:5年 |
個人再生:5年 | |
自己破産:7年 | |
JICC(日本信用情報機構) | 任意整理:5年 |
個人再生:5年 | |
自己破産:10年 | |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 任意整理:5年 |
個人再生:10年 | |
自己破産:10年 |
金融機関によって、どの信用情報機関を照会しているか異なります。
つまり、ローンを断られたとしても別の金融機関ならローンを組めることがあるのです。
もし上記のうちどれか一つでも期限を過ぎているなら、ローンを組めるか試してみても良いでしょう。
過払い金請求では事故情報は登録されない
債務整理手続きでも、過払い金請求なら事故情報は登録されません。
過払い金請求は本来払う必要のなかったお金を取り戻すだけなので、当然といえるでしょう。
ただし、返済中の借金を過払い金請求して借金が残ってしまった場合は、事故情報が登録されるので注意が必要です。
過払い金請求は、あくまで返済が終わった借金に対して行いましょう。
一度債務整理した会社からの借り入れは厳しい
事故情報が抹消されても、一度債務整理した会社からの借り入れは難しいでしょう。
信用情報機関とは別に、会社が独自に事故履歴を管理している可能性もあるからです。
例えばアプラスのローンを過去に債務整理していた場合、10年経ってもう一度アプラスから借りられるかといえば、難しいでしょう。
債務整理後にローンを組む場合は、債務整理した会社以外から借り入れを行うことをおすすめします。
任意整理してローンが組めないときの対処法
基本的に、債務整理をした後に自動車ローンを組むことは難しいです。
しかし下記の方法であれば、ローンを通せる可能性があります。
- 配偶者や親名義で借り入れる
- 頭金を多く支払う
債務整理をしても身内の信用情報には影響ありません。
つまり、自分ではなく家族名義でローンを組めば通る可能性は十分にあるでしょう。
さらに車両代金の多くを頭金として支払うことができる場合、自動車ローンに通る可能性は上がるかもしれません。
ローン会社の判断にはなりますが、試してみる価値はあるでしょう。
どうしても車が必要な場合は、カーシェアリングなどのサービスを活用してみるのもおすすめです。
まとめ
債務整理を行うと、一定期間は自動車ローンを組むことは難しくなります。
ローンが組めるまでの期間は場合によって異なり、ポイントをまとめると以下のとおりです。
- 債務整理の種類によって異なる
- 登録期間は信用情報機関によって異なる
- 過払い金請求では事故情報は登録されない
債務整理後でもまったくローンが組めないないわけではありません。
家族名義でローンを組んだり、頭金を多く用意したりすればローンを組める可能性もあるのです。
借金問題は時間が経つほど深刻になります。
最近ではカーシェアリングなどの便利なサービスもあるので、自動車ローンが気がかりで債務整理を戸惑っている人も早めの行動が重要です。
借金で生活が苦しいという状況まで追い込まれている人は、1日でも早く弁護士・司法書士に相談しましょう。