Contents
ビューカードで借りたお金は債務整理できる?債務整理後にビューカードを作る事はできる?
JR東日本の子会社であるビューカードはクレジットカード会社として非常に人気ですね。
一時期はキャッシング機能も備わっていたため、ショッピングだけではなくキャッシングでお世話になったという人も多いでしょう。
そんなビューカードを使いすぎてしまった場合、債務整理の対象になるのでしょうか。
また、債務整理をした後でもビューカードを利用したり、新たに作ることは可能なのでしょうか。
今回はビューカード利用者だけではなく、クレジットカードを日常的に利用する方も、知っておきたい情報をまとめてご紹介します。
また、『複数社からお金を借りていて、借金を借金で返すような状態が続いている。』
『元金がまったく減らず、1年以上利息だけを支払っている。』
このような状況に陥っている方は、すでに黄色信号が点滅している状態です。
今すぐに、法律事務所に相談をする事をしてください。
手遅れになる前に、弁護士や司法書士に相談を行ってください。
それでは解説をしていきます。
ビューカードってどんなカード?
株式会社ビューカードはJR東日本の子会社にあたるクレジットカード会社です。
Suica機能のついた非常に便利なクレジットカードとして、ショッピング以外でも日常的に利用している人も多いでしょう。
2009年まではキャッシング機能も付与されていましたが、現在はショッピング利用のみとなっています。
ビューカードは株式会社ビューカードの発行するクレジットカードの総称であって、現在は用途によって14種類のクレジットカードが存在しています。
また、提携する他社が発行するビューカードもあり、これらの問い合わせ窓口はビューカードではないため、注意が必要です。
ビューカードで過払い金が発生している可能性はある?
2009年までキャッシング機能が付与されていたこともあり、過去に借り入れをしているのであれば過払い金の有無は気になるところでしょう。
結論から言えば、ビューカードでも多くの過払い金返還事例が発生しています。
では、どのような人が過払い金発生の対象となるのでしょうか。
利息制限法によって金利の上限が定められる以前のビューカードのキャッシング金利は、かなり高めとなる28%台の設定でした
しかし、2006年7月以降の新規キャッシングに関しては、最大18%まで金利を引き下げています。
そのため、過払い金が発生していると考えられる条件は「2006年7月以前にキャッシング機能を利用した」が挙げられるでしょう。
ちなみに、クレジットカードのショッピング枠は、代金の立て替え行為と判断されるため、借金とはみなされていません。
そのため、そもそも利息制限法の適用外であり、過払い金も発生しないものとなります。
ここで注意したいのが、過払い金の消滅時効です。
過払い金は発生してから10年経過すると時効となり、請求する権利を失ってしまいます。
2006年7月以前の借り入れであれば、すでに10年が経過していると考えられるので、時効を迎えていると諦めてしまっている方もいるでしょう。
ですが、消滅時効は「最終取引日から10年経過」と定められています。
取引日とは借り入れ、もしくは返済をした日のことです。
詳しくは過払い金請求と時効の記事で解説をしています。
つまり、2006年7月以前に借り入れをしていて、その後もキャッシングサービスが停止する2009年まで取引が継続していたのであれば、まだ時効は成立していません。
つまり、過払い金が発生している可能性のある人は
の2つの条件を満たしている人と言えます。
ビューカードで作った借金は債務整理する事ができる?
ビューカードで作った借金には2種類あります。
それは、「ショッピング枠で作った借金」と「キャッシング枠で作った借金」
ショッピング枠のみを利用していた場合には過払い金請求はできないと説明しましたが、債務整理をおこなうことは可能となっています。
つまり、2種類の借金のどちらでも債務整理できるのです。
とくに、ビューカードの場合にはリボ払い専用のクレジットカードなどもありますので、1回払いを指定できるクレジットカードと比較すると、返済に苦しむ人も多いでしょう。
リボ払いは、いくら使っても毎月の返済額が一定となっているかわりに、借金を完済するまでに長い時間を要します。
無計画に利用していると、知らないうちに限度額いっぱいになっていたということもあるので、気を付けなくてはいけません。
毎回の返済が厳しいわけではないが、完済のめどが立たず困っているというような場合にも、一度、債務整理を検討してみるといいでしょう。
弁護士などの専門家からアドバイスを受けることで、間違ったクレジットカードの利用方法を正すこともできます。
初回の相談は無料でおこなっている法律事務所も少なくありませんので、少しでも気になる場合は早めに相談してください。
債務整理をすると今使っているビューカードは使えなくなる?
ビューカードに限らず、クレジットカードの利用残高を債務整理した場合、キャッシングと同様に今まで利用していたカードは利用することができなくなります。
定期券やSuicaの機能を使用していた場合、ビューカードを利用できなくなるのは非常に不便ですね。
ビューカードを債務整理するのであれば、まずは新しい定期券やSuicaカードを準備しなくてはいけません。
ちなみに、ビューカード以外のクレジットカードやキャッシングを債務整理した場合、ビューカードも利用できなくなってしまうのでしょうか?
これに関しては、債務整理の方法によって違ってくるのですが、任意整理であれば、次回の更新時まで信用情報を照会されることはないため、継続して利用できるようです。
また、この点はあくまでもクレジットカード会社によって異なりますし、すべてはカード会社ごとの判断です。
ただし、返済が遅れてしまったりすると、信用情報を照会されてしまいますので必ず返済期日を守るようにしましょう。
詳しくはクレジットカードと債務整理の記事で解説をしています。
債務整理をした後に新しくビューカードを作る事はできる?
債務整理をした後に新たにクレジットカードを作ること、は基本的にはできません。
クレジットカードは信用取引ですので、債務整理をした=返済能力(信用力)に問題あり、と判断する会社がほとんどでしょう。
どうしてもクレジットカードを所持したいのであれば、家族カードを発行してもらったり、デビットカードで代用するようにしてください。
審査が厳しくなるといっても、永久的にクレジットカードの発行ができなくなるわけではありません。
個人信用情報機関で保有している債務整理の情報は、以下の期間が経過すれば削除されます。
・CICの場合
任意整理:5年
自己破産:5年
個人再生:5年
・JICC(日本信用情報機構)の場合
任意整理:5年
自己破産:5年
個人再生:5年
・KSC(全国銀行個人信用情報センター)の場合
任意整理:5年
自己破産:10年
個人再生:10年
これらの情報は、加盟している金融機関でなければ閲覧することはできません。
ビューカードの場合、CICにのみ加盟していますので、最長で5年間クレジットカードの新規発行ができないと考えていいでしょう。
ビューカードと債務整理まとめ
現在はキャッシングサービスをおこなっていないビューカードですが、2009年以前のキャッシング利用者の中には過払い金が発生している人も少なくありません。
ショッピング枠のリボ払いが膨れ上がってしまっているという方は、過払い金請求や債務整理を検討してみましょう。
一度、債務整理をしてしまうと、今あるビューカードを利用できなくなったり新たに発行できないというデメリットもあります。
ですが、いつになれば完済できるのかわからないような借金を抱えて生活を送るくらいであれば、一度すっきり整理したうえで、クレジットカードに頼らない生活スタイルへと切り替えた方が良いでしょう。
少しでも悩んでいるのであれば、今すぐにでも弁護士に相談してください。