「50万円の借金はどう返済すればいい?」
「債務整理する必要はある?具体的な解決方法について知りたい!」
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
結論からお伝えすると、50万円程度の借金であれば、基本的に債務整理する必要はありません。しかし、放置するとさらに借金が膨れ上がってしまう可能性もありますので、早めに対策を講じましょう。
この記事では、借金を50万円ほど抱え悩んでいるあなたに向け、以下の情報について解説します。
- 借金を完済できない原因
- 50万円の借金を解決する方法
- やってはいけない返済方法
もしこの記事で紹介する方法を知らないと、借金完済まで遠ざかってしまう可能性もあります。ぜひ最後までご覧ください!
Contents
50万円の借金は自力で解決できる可能性が高い
冒頭でお伝えした通り、50万円ほどの借金なら自力で返済できます。
参考までに、金利18.0%で50万円借入したときの利息と返済期間を見ていきましょう。
毎月の返済額 | 総支払利息 | 返済期間 |
12,000円 | 66ヶ月 | 290,486円 |
20,000円 | 32ヶ月 | 131,374円 |
30,000円 | 20ヶ月 | 79,706円 |
40,000円 | 14ヶ月 | 57,856円 |
確かに、毎月の返済額が少ないと厳しそうではありますが、返済額を1〜2万円増やすだけで完済はかなり現実的になりますね。
債務整理はデメリットが大きく、50万円という借金額には見合わないため、まずは自力で毎月の返済額を増やしていく方が現実的だと言えるでしょう。
50万円の借金を完済できないのは「利息」が原因
50万円というのは決して大きな借金ではありません。しかし、想像以上に返済に時間がかかってしまうのは「利息」が原因です。
50万円の借金となると、クレジットカードのキャッシングやリボ払い、カードローンなどで借入している人が多いでしょう。これらの借入方法は、いずれも金利が15〜20%程度と非常に高めに設定されています。
さらに、毎月の最低返済額も小さいため、利息ばかり取られてなかなか返済が終わらず、泥沼にハマってしまうのです。
50万円の借金は自力で十分返済できますが、かといって放置していると状況が悪化してしまう可能性もあるため、早めの行動が重要になります。
50万円の借金を解決する4つの方法
毎月の返済額を増やすとはいえ、実際にどうやったらいいのか悩んでしまう人は多いでしょう。
毎月の返済額を増やして借金を完済に近づけるには、次のような方法が考えられます。
- 収支を把握する
- 固定費から見直していく
- 借り換えを検討する
- 身内からお金を借りる
それぞれ詳しく解説します。
1.収支を把握する
まずは収支を把握しましょう。
借金を抱えてしまう人のほとんどは、きちんと家計管理ができていません。収支を見直して出ていくお金を減らすことで、毎月の返済額を増やして完済に近づけますよ。
とはいえ、家計簿を付けるのは大変ですから、家計簿アプリを導入してみましょう。家計簿アプリなら、銀行やクレジットカードと連携させておくだけで、毎月どれだけ支出があるのか把握できるようになります。
なお、おすすめの家計簿アプリは以下の3つです。
- マネーフォワードME
- Moneytree
- Zaim
どれも無料で使えますので、ぜひ試してみてください。
2. 固定費から見直していく
家計は固定費から見直していきましょう。固定費は変動費と違い、一度見直すだけでずっと家計が楽になるからです。
50万円の借金を毎月2万円返済しているケースでは、固定費を月に1万円減らして返済に充てることで、返済期間が1年も短縮されますよ。
具体的には、次のように固定費を見直していくと良いでしょう。
- 携帯を格安SIMに変える
- 習い事やジムをやめる
- 乗っていない自動車を売る
- 保険を必要最低限の掛け捨てにする
- 余計なサブスクリプションを解約する
3. おまとめローンを検討する
多重債務を抱えているなら、おまとめローンを検討すると良いでしょう。
おまとめローンで借入をまとめれば、現在の返済状況がわかりやすくなりますし、場合によっては金利が減る可能性もあります。
利息制限法では、以下のように上限金利が定められているため、おまとめすれば金利が下がることもあるのです。
借入残高 | 上限金利 |
10万円まで | 20.0% |
10〜100万円 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
おまとめローンにも審査があるため、必ず実行できるわけではないですが、多重債務を抱えているならぜひ検討しましょう。
4. 身内からお金を借りる
自力での解決が難しいなら、身内に相談しましょう。借金の一部でも立て替えてもらえば、最終的な支払利息を大きく減らせるため、返済期間を短縮できます。
貸してくれそうにないなら、借用書を書いたりいつまでに返済するか約束したりして、なんとか頼み込んでみてください。確かに恥をかくかもしれませんが、このまま借金が膨れ上がってしまうよりはずっとマシなはずです。
解決が難しいなら弁護士に相談しよう
自力で解決できないなら、弁護士に相談してみましょう。
弁護士は借金で困った人を何人も見てきていますから、あなたの経済状況に合った適切なアドバイスをもらえるでしょう。万が一債務整理が必要になった場合も、そのまま手続きを依頼することができるため、一から事務所を探すよりスムーズです。
最近では、無料相談に応じてくれる事務所も増えてきていますから、まずは気軽に相談してみましょう。
50万円の借金に債務整理は必要ない
何度もお伝えしますが、基本的に50万円の借金に対して債務整理は必要ありません。なぜなら、債務整理にかかる費用に対し、減額できる金額が見合っていないからです。
たとえば、50万円の借金を任意整理して、最終的な支払利息を20万円減らしたとしましょう。任意整理は、1社当たり10万円程度の費用がかかるため、場合によっては弁護士費用が、減額できる金額を上回ってしまうことすらあります。
さらに、債務整理するとブラックリストに載って、ローンやカードの利用ができなくなるリスクがあるため、まったく割に合いません。
借金を抱えたときにやってはいけない3つの行動
借金を返済する際に、次のような返済方法は行わないようにしてください。
- 闇金を利用する
- 自転車操業する
- カードの現金化を行う
これらの行動は、借金をより悪化させてしまうことにも繋がります。それぞれ順に見ていきましょう。
1. 闇金を利用する
闇金は絶対に利用しないようにしましょう。
そもそも「闇金」とは、貸金業法を無視して違法な貸付を行っている業者のことです。闇金に関わってしまうと、恐ろしい取り立てを受けたり、周囲の人にまで迷惑がかかったりするリスクもあります。
「審査なしでお金を借りられます」
「収入がなくても即日融資できますよ」
このような甘い言葉に乗せられないよう注意しましょう。
2. 自転車操業をする
借金を借金で返済する「自転車操業」も行わないようにしましょう。
自転車操業をしても、利息を支払うばかりでまったく借金が減りませんし、さらに借金が膨れ上がってしまう可能性もあります。毎月の返済に間に合わないからといって、クレジットカードを現金化したり、カードローンで借入したりするのは危険です。
すでに自転車操業になっている場合は、一刻も早く弁護士に相談してください。
3. カードの現金化を行う
クレジットカードの現金化もやめましょう。
各カード会社の規約には、クレジットカードの現金化は規約違反と記載されています。もしカードの現金化がバレれば、クレジットカードは強制解約となってしまい、もうそのカード会社は利用できなくなってしまうでしょう。
非常にリスクが大きいので、カードの現金化はやめてください。
50万円の借金に債務整理は不要!まずは生活の見直しから始めよう
50万円ほどの借金なら債務整理は不要です。
債務整理には費用もかかりますし、何よりブラックリストに載ってしまうという非常に大きなデメリットがあります。50万円の借金を債務整理したところで、減額できる金額は知れているので、別の方法での解決を考えましょう。
借金を解決する方法は、主に次の4つです。
- 収支を把握する
- 固定費から見直していく
- 借り換えを検討する
- 身内からお金を借りる
もし工夫しても返済できないなら、早めに弁護士に相談して、適切な対応について教えてもらいましょう!