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借金250万円の返済方法と債務整理を今すぐすべき理由
借りたお金は返さなければなりません。
しかし、250万円を超えるような多額の借金を背負ってしまったら、普通の方法では返済が難しいです。
ですが、250万円を超えるような借金であっても「債務整理」を行うことで借金問題は解決することができます。
この記事では、250万円の借金を背負ってしまった人の今後のために、以下の内容を解説しています。
借金250万円の支払い利息
借金250万円と任意整理
借金250万円と個人再生
借金250万円と自己破産
250万円の借金をどうしようかと悩んでいる人にとって、参考になるようまとめています。
また、重要な事なので結論から先にお伝えします。
すでに250万円を超えるような大きな借金を抱えてしまっているのであれば、今すぐ専門家に相談することをおすすめします。
借金の金額が250万円となると、年収1,000万円を超えるような方であっても自力で返済していくのはかなり厳しいと言わざるおえません。
『1年以上借金が減っていない。もしくは増えている。』
『現実的に、自力で借金を完済するのは厳しいと分かりながらも後回しにしてしまっている。』
このような状態にまで陥っている方は、既に黄色信号が点滅している状態です。
手遅れになる前に、1人で悩むのではなく今すぐ法律事務所に相談をしてください。
それでは解説をしていきます。
借金250万円の支払い利息
借金250万円の利息は、利息制限法に基づき年利最大15%で計算されます。
年利15%は、1ヶ月あたり約1.25%に相当します。
1%台に「大した事ない」と思われる人も少なくないと思いますが、250万円の借金で1ヶ月あたり1.25%の利息が発生すると考えればどうなるでしょうか。
返済回数 | 返済額 | 元金 | 利息 |
---|---|---|---|
1回目 | 86,663円 | 55,413円 | 31,250円 |
2回目 | 86,663円 | 55,413円 | 30,557円 |
3回目 | 86,663円 | 55,413円 | 29,856円 |
… | ・・・ | … | … |
34回目 | 86,663円 | 55,413円 | 3,170円 |
35回目 | 86,663円 | 55,413円 | 2,126円 |
36回目 | 55,413円 | 55,413円 | 1,069円 |
合計 | 3,119,863円 | 2,500,000円 | 619,863円 |
250万円の1.25%は、約31,000円となります。
仮に残高250万円で年利15%の借金を3年で完済する場合、毎月の返済額は約87,000円になります。
そして支払い利息総額は約62万円、元金と合わせれば300万円を軽く超えてしまいます。
もちろん、支払い回数を減らすことで利息総額は減らすことができます。
しかし毎月の返済額は跳ね上がりますので、家計は圧迫されてしまいます。
そもそも、収入によっては毎月9万円近い金額を返済に充てること自体が難しいと言えます。
逆に返済期間を長く見積もれば、毎月の返済は少ない負担で済みます。
しかし、返済が長期に渡って続くことになります。
支払う利息の総額は増加し、退職や転職による将来的な収入減少のリスクも考えなければならなくなります。
返済回数 | 返済額 | 元金 | 利息 |
---|---|---|---|
1回目 | 59,474円 | 28,224円 | 31,250円 |
2回目 | 59,474円 | 28,224円 | 30,897円 |
3回目 | 59,474円 | 28,224円 | 30,539円 |
… | … | … | … |
58回目 | 59,474円 | 28,224円 | 2,176円 |
59回目 | 59,474円 | 28,224円 | 1,459円 |
60回目 | 59,474円 | 28,224円 | 734円 |
合計 | 3,568,470円 | 28,224円 | 1,068,470円 |
250万円の借金を5年で完済する場合の返済計画です。
毎月の返済は約60,000円まで抑えられますが、利息だけで100万円を超える金額を支払うことになります。
元金を合わせれば、250万円借りて最終的に350万円も支払うことになるのです。
いずれにしても、250万円ともなると、借金は雪だるま式に増えつづけ最終的に待っているのは闇金に手を出した結果の破滅です。
後から取り返しがつかない状態になる前に、専門家に相談することをおすすめします。
「利息だけ払う」にしても毎月3万円以上の負担
金融機関によっては「利息だけ払ってくれれば延滞扱いにしない」場合もあります。
最大で年20%の遅延損害金を発生させずに済みますし、長期滞納によるブラックリストも回避できます。
個人信用情報機関、通称ブラックリストについては債務整理とブラックリストの記事で詳しく解説をしています。
ですが250万円の年利15%は、利息だけで毎月3万円以上の金額になります。
収入がどれだけ多いかにもよりますが、元金を減らせずに毎月3万円の負担は大きすぎます。
収入が増えれば事態も好転しますが、逆に収入が減少することで利息の支払いすら困難になるリスクも抱えることになります。
借金250万円を任意整理で解決
借金250万円を任意整理で解決できるかどうかは「毎月42,000円以上を返済に充てられるか」が鍵を握ります。
もし現在の収支から見て毎月42,000円の返済が難しい場合は、任意整理で解決するのは諦めたほうが良いでしょう。
任意整理は最長でも5年で返済する計画
任意整理は、債権者との裁判外の交渉によって返済計画を見直す方法です。
この時、「将来利息のカット」と「毎月の返済額を見直す」ことが中心になります。
この「毎月の返済額を見直す」ことが問題です。
一般的に任意整理で返済計画を見直す際には、元金は減らしません。
今後の返済における利息の支払いを無くし、元金のみを3年もしくは5年で完済する計画に見直します。
つまり借金250万円の場合、5年で完済する場合は60ヶ月で分割して1ヶ月あたり約42,000円の返済が必要になります。
過去に、5年よりも長い期間で返済計画が認められたケースもあります。
この場合は債務者が「長年その金融機関を利用し続けていた」ので認められた事情があります。
任意整理を考える場合は基本的に「最長でも5年で完済する」ことを前提にする必要があります。
任意整理については、任意整理のメリットとデメリットの記事で詳しく解説をしています。
借金250万円を個人再生で解決
借金250万円を個人再生で解決する場合は、毎月約17,000円の返済が必要になります。
個人再生も最長で5年で完済する計画になりますが、元金を減らしての返済になります。
借金250万円の場合、最低返済額100万円まで減額できます。
場合によっては5年より短く、100万円より多い金額を返済
これを60ヶ月で分割して支払うのであれば、毎月17,000円ほど必要になります。
個人再生の場合は債務者が保有する財産の総額によって必要な返済額が増額しますので、人によってはさらに多くの返済が必要になる可能性もあります。
5年間で完済する計画が認可されるのは、特別な事情があると判断された場合です。
通常は3年での完済を前提に返済計画をたてますので、100万円の36ヶ月分割となれば約28,000円となります。
個人再生については、個人再生のメリットとデメリットの記事で解説をしています。
借金250万円を自己破産で解決
任意整理も個人再生も返済が続きますので、返済能力を持っていることが必須条件となります。
収入が無い、もしくは毎月17,000円も返済に充てられない場合は個人再生すら困難だと言えます。
この場合は、借金250万円を自己破産で解決するしかありません。
自己破産は、本人の収入が問われません。
債務者が無職・無収入である場合でも選択できる方法です。
ただし、自己破産と個人再生は複数の借金から対象となる債権者を選択できません。
保証人や担保がある借金について除外できませんので、関係する人に対しては最悪でも事前に何らかの連絡だけでも入れておく必要があります。
保証人への影響については、債務整理による連帯保証人への影響と迷惑の記事で解説をしています。
自己破産については自己破産のメリットとデメリットの記事で解説をしています。
250万円の借金と債務整理まとめ
1ヶ月で約3万円の利息が発生する借金250万円は、返済の負担を重くします。
順調に返済できれば利息の負担も少なくなりますが、毎月の返済額が少なければそのほとんどを利息に持って行かれてしまいます。
いつまでも完済に近づけず、家計を圧迫することは明らかです。
債務整理は、しないに越したことはありません。しかし、返済が生活を苦しめるほどであれば早めに債務整理を決断することも重要です。
不安も多いでしょうから、まずはネットで利用できる「借金減額シミュレーション」などの無料サービスを利用しましょう。
その後、弁護士などの専門家に相談して今後のことを話し合ってください。
いずれにしても借金問題は放置していても状況は好転するこことはなく、状況は悪化するだけなのは間違いありません。
1日も早い行動を心がけてください。