
「200万円以上の借金がある」
「毎月返済しているけどかなり辛い……」
「いつ返済が終わるのか検討がつかない」
こんなふうに悩んでいないでしょうか?
いつ返済が終わるかわからない借金を返し続けるのは辛いですし、途中で嫌になってしまいますよね…。
意外かもしれませんが、年収700~800万円を超えるくらい高収入の人でない限り、200万円の借金を自力で返済するのは困難です。
この記事では、多額の借金に悩む方に向けて以下の情報をまとめています。
- 200万円は自力で返済可能なのか
- 借金を債務整理するときのポイント
- 債務整理のデメリットについて
この記事を読めば、借金返済に頭を悩ませる日々から解放されるので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
借金200万円を自力で返済するのは難しい
結論からお伝えすると、200万円の借金を自力で返済するのは難しいです。
200万円を超える借金の場合、利息によって総返済額は思っている以上に大きくなります。
例えば、年利17.8%で4社から50万円ずつ借りているとすると、総支払額は次のとおりです。
月の返済額 | 52,000円 (13,000円×4社) |
返済期間 | 58ヶ月 |
利息総額 | 996,048円 |
総支払額 | 2,996,048円 |
月の返済額 | 80,000円 (20,000円×4社) |
返済期間 | 32ヶ月 |
利息総額 | 526,592円 |
総支払額 | 2,526,592円 |
月の返済額 | 120,000円 (30,000円×4社) |
返済期間 | 20ヶ月 |
利息総額 | 326,000円 |
総支払額 | 2,326,000円 |
もし最低返済額で返済していったとすると、利息は100万円近くになり、返済まで4年以上かかります。
毎月の返済額にもよりますが、200万円の借金の総支払額は想像以上に大きいのです。
借金の負担を軽減する方法
借金の負担を軽減する主な方法は、以下のとおりです。
- 繰上げ返済する
- 借り換えを行う
利息は、返済期間が長ければ長いほど大きくなります。
繰上げ返済によって毎月の返済額よりも多く返済することで、総支払額を少しでも抑えられるでしょう。
また、場合によっては借り換えも有効です。
消費者金融などから借りている人は、より金利の低い銀行カードローン等に乗り換えられれば、総支払額を減らせます。
上記の方法は、借金の返済を劇的に楽にするものではありません。
ただ、自力で借金を返せる見込みのある人なら、試してみる価値はあるでしょう。
自転車操業は絶対にやってはいけない
借金を自力で返せる見込みがないからといって、借金を借金で返済する「自転車操業」は絶対にやってはいけません。
自転車操業をしても、ほとんどのケースでは最終的に破綻してしまいます。
例えば、消費者金融からの借金をキャッシングで返済したり、カードを現金化したりしている人は要注意です。
借金が返済できなくなった時点で、債務整理を検討しましょう。
自転車操業の末、債務整理することになった男性の体験談を以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
参考⇒【体験談】計400万円の借金を抱え自殺寸前……!債務整理で救われた男性の話
200万円の借金を債務整理するときの4つのポイント
200万円の借金を債務整理するときのポイントは、次の4つです。
- 過払い金請求で返済が楽になることもある
- デメリットを抑えたいなら任意整理
- 借金を減額したいときは個人再生
- 収入が少なすぎるときは自己破産
場合によっては、思っているより簡単に借金を解決できる可能性もあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
まずは過払い金請求を行う
過払い金請求を行うと、予想以上に返済が楽になることもあります。
過払い金請求とは、法律で定められている以上の金利を支払っている場合、それを取り戻すことができる手続きです。
過払い金請求を行なってもデメリットはほぼありません。
それどころか、予想以上に借金の残高を減らせたり、過払い金請求だけで完済できたりするケースもあります。
過払い金請求については、こちらの記事で詳しく解説をしています。
参考⇒過払い金請求のデメリットって?消費者金融へ完済後なら影響はなし!
デメリットを抑えたいなら任意整理
デメリットを抑えたい場合は、任意整理がおすすめです。
任意整理を行うと「利息の免除」「返済期間の見直し」が行われます。
200万円の借金を毎月の最低返済額で返したとすると、利息の総額は100万円近くです。
この利息がすべて免除されれば、返済はかなり楽になります。
さらに、返済期間についても債権者と話し合えるので、確実に完済に近づけるでしょう。
任意整理については、下記ページで詳しく解説しています。
参考⇒任意整理のメリットとデメリット?債務整理で1番多い手続きの注意点
借金を減額したいときは個人再生
借金を減額したいときは個人再生が選択肢になります。
個人再生を行うと「借金の一部を減額」して、さらに残りを原則3年間かけて支払います。
200万円の借金を個人再生すると、最大で100万円まで減額させることも可能です。
個人再生については、下記ページで詳しく解説しています。
参考⇒個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある
収入が少なすぎるときは自己破産
収入がまったくない、または少なすぎる場合は自己破産しかありません。
任意整理や個人再生だと手続き後も返済を続ける必要がありますが、自己破産は借金が全額免除されます。
その代わり、財産を失ってしまうなどデメリットも大きいです。
自己破産については、下記ページで詳しく解説しています。
参考⇒自己破産はメリットしかない?家族や子供、仕事にデメリットはないの?
債務整理するとどうなる?デメリットについて解説
債務整理の最たるデメリットとして、個人の信用情報に「事故情報」が登録されます。
事故情報が登録されると、完済後5〜10年間は「クレジットカードの発行・更新」や「借り入れ」ができなくなるなど、小さくないデメリットが発生します。
とはいえ、借金の滞納が2〜3ヶ月続いても事故情報は登録されてしまうでしょう。
債務整理のデメリットは大きいですが、どうしても返済できないときは債務整理しかないのも事実です。
まとめ
200万円の借金を自力で返済するのは困難です。
借金は返済に時間がかかればかかるほど利息が大きくなり、総支払額は思っている以上に膨れ上がります。
債務整理をするときのポイントは、次の4つです。
- 過払い金請求で返済が楽になることもある
- デメリットを抑えたいなら任意整理
- 借金を減額したいときは個人再生
- 収入が少なすぎるときは自己破産
債務整理すると信用情報に傷が付きます。
しかし、信用情報に傷がつくのは借金が返せなくて滞納を続けても同じことですし、自転車操業しても破綻する可能性は非常に高いです。
多くの弁護士事務所は、無料で相談に乗ってくれます。
多額の借金を返済できず途方に暮れている人は、弁護士・司法書士に相談し、債務整理を検討してみてはいかがでしょうか?