「借金がなかなか減らないのはなぜ?」
「毎月返済しているのに残高が減らない…いつになったら返済が終わるの?」
あなたはこんな疑問や不安を抱えていませんか?借金が減らない最大の原因は、利息にあります。しっかり利息について理解し、毎月の返済額を増やしていかない限り、完済するのは難しいでしょう。
この記事では、借金が減らず悩んでいるあなたに向けて、以下の情報について解説します。
- 借金が減らない原因
- 借金を放置するリスク
- 借金問題を解決する方法
この記事の内容を知らない限り、返済負担が減ることはないでしょう。ぜひ最後までご覧ください!
Contents
借金が減らないのは「利息」のせい
借金が減らない最大の原因は「利息」です。毎月きちんと返済しているからといって、その分借金が減っているわけではありません。
たとえば、毎月2万円返済しても、そのうちのいくらかは利息に充てられてしまうのです。返済額が少なすぎると何回も利息を取られることになり、なかなか完済できません。
この仕組みを理解していないと、毎月少ない返済額で利息ばかり支払うことになり、返済が長期化してしまうでしょう。
借金が減らない5つの原因
借金が減らない原因は利息にあります。
では、実際に借金が減らない人はどんな借入をしているのが原因なのか、この項で詳しく見ていきましょう。
- 借入金利が高い
- リボ払いを利用している
- 毎月の返済額が少なすぎる
- 複数社から借入している
- 借金を借金で返済している
それぞれ具体的に解説します。
1. 借入金利が高い
1つ目の原因は、借入金利が高いから。
クレジットカードのリボ払いやカードローンなどは、自由に借入できる代わりに、金利が高めに設定されています。たとえば、プロミスやアコムといった「消費者金融」のカードローンを利用する場合、借入金利は15〜18%程度になるでしょう。
利息制限法で定められている上限金利は20%ですから、非常に高金利ですね。リボ払いやカードローンでの借入を繰り返していると、いつまで経っても返済は終わらないでしょう。
2. リボ払いを利用している
2つ目の原因は、リボ払いを利用しているから。
リボ払いは毎月の返済額が一定なので便利に見えますが、その分毎月の返済額が小さくなってしまうため、なかなか元金が減りません。特に借りたばかりだと、毎月の返済額の半分以上が利息に充てられてしまう、といったことも少なくないでしょう。
リボ払いは気軽に買い物ができるため、つい利用してしまう人も多いですが、利息について理解していないと非常に危険です。
3. 毎月の返済額が少なすぎる
3つ目の原因は、毎月の返済額が少なすぎるから。
毎月の返済額が少ないと、元金に充てられる部分が少なくなるため、なかなか利用残高が減りません。特に、リボ払いやカードローンは毎月の返済額が小さめに設定されているため、余計に元金が減りにくくなっているのです。
利息は元金にかかるものですから、元金を早く減らさないと返済が長期化してしまいます。
4. 複数社から借入している
4つ目の原因は、複数社から借入しているから。
複数社からの借金があると、借入残高や毎月の返済額の管理がしにくくなり、余計に返済状況が把握しにくくなってしまいます。カードローンやリボ払いで複数社から借入している人の多くは、今どれだけ返済が終わっているのか把握していないでしょう。
多重債務を抱えていると、正確な返済状況が分かりにくくなり、完済まで遠ざかってしまいます。
5. 借金を借金で返済している
5つ目の原因は、借金を借金で返済しているから。
いわゆる「自転車操業」ですね。自転車操業はついやってしまいがちですが、借金の根本的解決には繋がりません。たとえば、借金の返済が間に合わないからとカードローンで借入したり、カードを現金化したりしている人は要注意です。
自転車操業でしのごうとしても、余計に返済が長期化してしまいます。
借金問題を放置する3つのリスク
借金は利息の仕組みについて理解していないと、なかなか完済できません。
中には返しても返しても減らない借金に嫌気が差し、放置してしまう人もいますが、放置すると次のようなリスクが生じます。
- 借金が周囲にバレる
- ブラックリストに載る
- 差し押さえを受ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 借金が周囲にバレる
借金を放置していると、そのうち周囲にバレてしまう可能性が高いです。
滞納が続けば、債権者によって電話やハガキなどで督促が行われます。最初は自宅に連絡が来ますが、放っておくと職場にも連絡がいってしまうでしょう。
もし借金を隠していることが知られれば、信用を失ってしまいかねません。そうなる前に、家族や債権者に相談することをおすすめします。
2. ブラックリストに載る
借金を放置すると、そのうちブラックリストに載ってしまうので要注意です。状況によっても変わってきますが、61日以上の滞納やカードの強制解約があると、ブラックリストに載ってしまいます。
もしブラックリストに載ると、5年間はクレジットカードを作れなくなりますし、新しく借入することも難しくなるでしょう。
非常にリスクが大きいため、滞納したら早めに分割払いを依頼するなどして、なんとかブラックリスト入りは避けてください。
3. 差し押さえを受ける
滞納を続けていると、最終的には差し押さえを受けてしまいます。
差し押さえには、裁判所の許可が必要です。よって、債権者はまず裁判所に申し立てて、債務者に借金を返済するよう促します。その通告も無視していると、最終的には強制執行となってしまうでしょう。
もし強制執行となれば、家や車、給与の一部などの財産が没収されてしまうため、裁判所からの通知には必ず応答するようにしましょう。
借金を放置するリスクについては「【注意】借金を放置するとどうなる?滞納する4つのリスクと借金解決の方法を解説!」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
借金がなかなか減らないときの6つの対処法
借金を放置するリスクは非常に大きいです。
とはいえ、多くの人はどうやって借金を解決したら良いかわからず、悩んでいることでしょう。
そこで、借金が減らないときの6つの対処法についてまとめました。
- 収支を見直す
- 固定費を削減する
- 繰越返済を行う
- 身内に相談する
- おまとめを利用する
- 公的支援を利用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 収支を見直す
まずは収支を見直してみましょう。
借金を抱える人の多くは、毎月いくら使っているのかよく把握できていません。収支を把握して無駄をなくせば、毎月の返済額を増やせる可能性があります。
とはいえ、家計簿を付けるのはなかなか大変ですから、次のような家計簿アプリを導入するのがおすすめです。
- マネーフォワードME
- Moneytree
- Zaim
収支を把握したら、まずは余計な支出を減らしてどんどん返済に充てていきましょう。
2. 固定費を削減する
借金がなかなか減らないのは、無駄な固定費によって毎月の返済額が少なくなっているのが原因です。
以下の方法で固定費を見直せば、毎月の返済額を増やせるかもしれません。
- 携帯を格安SIMに変える
- 余計な保険を解約する
- 載っていない自動車を売る
- 習い事やジムをやめる
毎月1万円でも返済額を増やせれば、完済までグッと近づくはずです。
3. 繰越返済を行う
お金に余裕が生まれてきたら、どんどん繰越返済を行いましょう。
利息というのは「元金」にかかるもの。繰越返済によって元金を早めに減らせば、支払負担をかなり減らすことができますよ。繰越返済のタイミングは早ければ早いほど良いですので、お金が入ったらどんどん返済に充てていきましょう。
複数社からの借金がある場合、金利が高い方から優先的に返済するのがおすすめです。
4. 身内に相談する
自力での返済が難しいなら、身内に相談することも大切です。
家族や友人に借金を立て替えてもらえば、支払利息を大きく減らせるため、最終的な負担はかなり小さくなるでしょう。確かに、身内に相談するのは恥ずかしいし、勇気がいるかもしれません。
しかし、借金を隠し続けて破綻するとさらに迷惑をかけてしまうことになりますので、できるだけ早めに相談しましょう。
5. おまとめを利用する
多重債務を抱えているなら、おまとめを利用しましょう。
おまとめローンで複数社からの借入をまとめることで、借金の返済状況がわかりやすくなりますし、場合によっては金利も下がります。
もちろん、おまとめローンにも審査があるため、必ず成功するとは限りません。しかし、ダメ元でも良いので、一度試してみると良いでしょう。
6. 公的支援を利用する
生活が苦しくなっているなら、公的支援も活用しましょう。
国は貧困や借金で生活が苦しくなっている人に対し、以下のような救済手段を用意しています。
- 生活福祉資金貸付
- 住居確保給付金
- 一部負担金減免制度
たとえば「生活福祉資金貸付」では、低所得者や高齢者、障害者を対象に、無利息で貸付を行っています。借金で生活自体苦しい場合、ぜひこうした制度を活用すると良いでしょう。
借金が減らないときは債務整理も検討しよう
自力でどうしても解決できないときは、債務整理を検討しましょう。
そもそも「債務整理」とは、合法的に借金を解決する手段で、主に任意整理や個人再生、自己破産といった方法があります。
借金を債務整理する際は、以下3つのポイントについて知っておきましょう。
- 任意整理なら利息カットできる
- 個人再生なら多額の借金でも解決できる
- 自己破産なら返済義務が残らない
それぞれ詳しく解説します。
1. 任意整理なら利息カットできる
借金額が比較的少ないなら、任意整理が良いでしょう。
任意整理では、借金の利息部分しか減りません。しかし、クレジットカードのリボ払いやカードローンなど高金利の借入をしている場合、十分返済が楽になります。
任意整理後は、毎月返済した分だけ借入残高が減っていくため、気持ち的にもグッと楽になるでしょう。
任意整理については「任意整理のメリットとデメリット~債務整理で1番多い手続きの注意点」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 個人再生なら多額の借金でも解決できる
借金額が大きいなら、個人再生を選ぶことになるでしょう。
個人再生では、借金が大幅に圧縮されるため、多額の借金にも対応できます。以下は個人再生の弁済額をまとめた表です。
借金額 | 弁済額 |
100万円未満 | すべての債務 |
100万〜500万円 | 100万円 |
500万〜1,500万円 | 借金額の5分の1 |
1,500万〜3,000万円 | 300万円 |
3,000万〜5,000万円 | 借金額の10分の1 |
なお、個人再生しても住宅ローンだけは残せるため、返済を続けられるなら持ち家を残すこともできます。
個人再生については「個人再生は家を残せる大きなメリットがあるが2つのデメリットもある」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 自己破産なら返済義務が残らない
ほぼ返済不能に陥っているなら、自己破産しかありません。
自己破産は、他の手続きと違って借金のすべてが免責されますが、代わりに財産が差し押さえられるリスクがあります。とはいえ、働けなくなってほとんど収入がない人でも借金解決できるのは、大きな利点だと言えるでしょう。
自己破産については「旦那の借金で債務整理をするとどうなる?マイホームは処分される?」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
借金が減らないときは早めに対策が必要!迷ったら弁護士に相談しよう
借金が減らないのは利息が原因です。
あなたの収入がそれなりにある、または借金額が少ないケースであれば、工夫次第で自力返済もできるでしょう。しかし、自力ではどうしようもない場合は、債務整理しかありません。
最後に、債務整理するときのポイントをまとめました。
- 任意整理なら利息カットできる
- 個人再生なら多額の借金でも解決できる
- 自己破産なら返済義務が残らない
借金は早めに解決することが重要です。
どうしても解決方法が思いつかないなら、一刻も早く弁護士・司法書士に相談してください!