「バイナリーオプションの借金は債務整理ができるのか?」
「抱えてしまった借金にどう対処すればいい?」
「借金してしまう原因を知りたい」
こんなふうに悩んでいないでしょうか?
バイナリーオプションは初心者でも簡単に参加できる投資です。
しかし取り組んでみると見た目より難しく、気が付いたら借金を抱えるまで負け続けていたという人も少なくないですよね。
ギャンブルや投資での借金は「免責不許可事由」となり債務整理も難しいですが、自己破産できる可能性がないわけではありません。
この記事では、バイナリーオプションの借金について以下の内容をまとめました。
- バイナリーオプションで借金してしまう原因
- バイナリーオプションの詐欺について
- 借金を抱えてしまったときの対処法
借金を抱えて途方に暮れている人も、この記事を読めば対処法がわかるので諦めないでください。
「今の収入では自力での返済は難しい…」
このような状態の人は、手遅れになる前に今すぐ法律事務所に相談してください。
Contents
バイナリーオプションとは?
バイナリーオプションは二択を予測するだけのシンプルなゲームです。
特徴をまとめると以下のようになります。
- チャートの上下を予測する
- 様々な商品に投資ができる
- 少額から取引できる
バイナリーオプションでは、チャートが上がるか下がるかを予測してお金を掛けます。
チャートとは相場の値動きをグラフに表したもので、外国通貨や株式、資源(金や石油)など様々な商品に投資可能です。
さらに、取引にかかる手数料がなくて少額から取引できるので、初めての人でも簡単そうに見えるでしょう。
バイナリーオプションで借金してしまう原因とは?
バイナリーオプションは初心者でも簡単にできそうに思えますが、実際には負けて借金してしまう人が後を絶ちません。
借金をしてしまう原因は以下の3つです。
- 実際には勝ちにくい
- ギャンブル性が高い
- 資金管理が難しい
軽い気持ちでバイナリーオプションに手を出すと、想像以上にのめり込んでしまうリスクがあります。
バイナリーオプションのリスクを必ず理解しておきましょう。
実際には勝ちにくい
バイナリーオプションで負けてしまう理由の1つ目は、勝率が50%ではないからです。
その理由は「レンジアウト」と「ペイアウト」にあります。
予測を大幅に超えた値上がり・値下がりは負け扱いになってしまうルール。
ほとんどの取引ではレンジアウトが8%ほどに設定されています。
バイナリーオプションは勝率50%と思われがちですが、実際には46%ほどの勝率になるのです。
勝ったときに支払われる金額のこと。
ペイアウトは2倍ではなく、多くの業者では1.7〜1.9倍ほどです。
つまり負けたら全額没収されるにも関わらず、買ったときは倍にならないので勝率50%だとしても不利な取引になります。
ギャンブル性が高い
バイナリーオプションで負けてしまう理由の2つ目は、ギャンブル性の高さです。
バイナリーオプションは勝つか負けるかのシンプルなルールだけに、のめり込みやすくなっています。
さらに損失が生じると「負けを取り返したい」という心理が働き、借金してでも取引を続けるようになってしまうのです。
バイナリーオプションは投資と言われていますが、実際にはパチンコなどのギャンブルと近い性質を持っています。
資金管理が難しい
バイナリーオプションで負けてしまう理由の3つ目は、資金管理の難しさです。
バイナリーオプションは掛け金が1,000円、2,000円などとざっくり決められていて、細かい資金管理がやり辛くなっています。
そのため、遊んでいたらあっという間に資金がなくなってしまうのです。
気軽に手が出せるぶん、資金計画をよく考えないまま参入してしまう人が多いのもバイナリーオプションの罠だといえます。
バイナリーオプション詐欺にも注意!
バイナリーオプションでは詐欺業者によるトラブルも後を絶ちません。
参入障壁が低いぶん初心者が多いので、詐欺業者にとっては絶好のカモです。
具体的には、SNSなどを利用した「必ず勝てる」「初心者でも簡単に儲かる」といった謳い文句で、高額なツールや情報商材を売り付けます。
トラブルが生じてもお金が返ってこない事例も多いです。
業者の選定は自己責任で行うようにしましょう。
借金してしまったときは「債務整理」で解決する
バイナリーオプションの借金は「債務整理」で解決するのがおすすめです。
一言に債務整理といっても、借金の額によってやるべきことが変わってくるので覚えておきましょう。
- 任意整理や個人再生をする場合
- 自己破産をする場合
それぞれ順番に見ていきましょう。
任意整理や個人再生をする場合
借金が比較的少ない場合は「任意整理」や「個人再生」で対処しましょう。
任意整理や過払い金請求、個人再生なら、借金を作った原因に関わらず手続きを行うことができます。
ただし、自己破産と違って全ての借金を帳消しにできるわけではありません。
手続き後もある程度は返済を続け、自力で完済を目指す必要があることを覚えておきましょう。
自己破産する場合
借金が高額の場合は「自己破産」が選択肢になるでしょう。
ここで問題になるのが、バイナリーオプションの借金は「免責不許可事由」に当てはまってしまう可能性が高いことです。
免責不許可事由とは、借金の原因によっては借金の帳消しを受けられないという条件のことで、以下の項目が当てはまります。
- ギャンブルや浪費による借金
- 株や先物取引などの投資のためにした借金
- 借金の額などを偽証した場合
- 7年以内に免責を受けている場合
- 債権者を害する目的で申し立てを行った場合
上記に当てはまる場合、基本的には自己破産が認められず自力で借金を返済する必要があります。
ただし、裁判官の判断によっては免責を受けられる可能性もあるので、諦めてはいけません。
投資による借金でも、すでに投資をやめていたり、返済を真剣に考えているという姿勢を示したりすれば裁量免責が認められやすくなります。
免責不許可事由に関してはこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
関連記事⇒免責不許可事由の具体例と対策~消費やギャンブルは?判例から考える対応策
まとめ
バイナリーオプションで借金を負う人は後を断ちません。
初心者でも参入しやすいだけに、引き際がわからなかったり詐欺に遭ってしまったりする可能性が高いのです。
バイナリーオプションで借金をする原因は主に以下の3つです。
- 実際には勝ちにくい
- ギャンブル性が高い
- 資金管理がやりにくい
自力で借金を返済できない場合は、1日でも早く債務整理を行うことをおすすめします。
一般的に投資の借金では自己破産ができないと言われていますが、場合によっては認められることもあるので諦めてはいけません。
借金に悩んでいる人は、弁護士や司法書士などの専門家に相談して早めの解決を図りましょう。