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ダイナースカードの借金は債務整理をする事ができる?
ダイナースカードは、クレジットカードの5大国際ブランドのうちの1つ。
VISAやJCBと比較するとあまり一般的ではないような気がしますが、全世界で使用できるようになっています。
ダイナースカードは利用限度額がかなり高額と言うイメージがありますが、それゆえに「使いすぎてしまって支払いに苦しむのでは?」という不安もあるでしょう。
実際に、ダイナースを保有する方は比較的高収入の方が多くその分借入額も多い傾向にあります。
では、ダイナースカードで作った借金は債務整理をすることで解決することが出来るのでしょうか。
結論、ダイナースがきっかけとなって作ってしまった借金でも債務整理をすることで借金問題は解決することが可能です。
ですが、正しい方法で手続きを行わなければならない手続きが失敗に終わってしまう可能性も否定できません。
今回はダイナースカードと債務整理について解説をしていきます。
また、『現実的に今の収入で借金を完済するのは厳しいのは理解しつつも、借金問題を後回しにしてしまっている。』
『利息だけ支払っているような状態で、1年以上借金の元本が減っていない。もしくは増えている。』
このような状況に陥っている方は、すでに黄色信号が点滅している危険な状態です。
手遅れになる前に、今すぐ専門家に相談をして下さい。
それでは解説をしていきます。
ダイナースカードとは?
アメリカで設立されたクレジットカードの国際ブランド・ダイナースクラブ。
日本では三井住友トラストクラブ株式会社が事業をおこなっています。
ダイナースカードの加盟店はVISAなどと比較すると少ないのですが、JCBと提携したことでJCB加盟店でも決済ができるようになり、ずいぶんと利便性が上がりました。
さらに、世界200か国以上に設置されている「PLUS」と記載されているATMからキャッシングを利用することができるなど、海外に持っていくのにも安心。
インターネットでの決済には少々弱いようですが、日常使いをする分には支障はないようです。
ダイナースカードの主な特徴は次の3つ。
利用限度額の上限がないという話も聞くくらい、ダイナースカードでは上限を気にせずに支払いをすることができます。
ステイタス性が高いため、富裕層向けのクレジットカードとも言えますね。
提携しているのもBMWやANA、ニューオータニなどの一流企業ばかり。
カード発行自体はダイナースカードでおこない、提携先のサービスが付帯されるという形をとっています。
どのクレジットカードも年会費が20,000円以上かかるため維持するだけでも大変ですね。
ダイナースカードのキャッシング
ダイナースカードでの利用できるキャッシングのサービスを簡単にまとめてみましょう。
クレジットカードのキャッシング機能は以下のようになっています。
・利用限度額:300万円まで
・利用可能単位:1万円単位
・金利:15.0%~20.0%
・返済方式:元金1回、利息2回払い
・遅延損害金:年率14.6%
利用限度額に関しては、審査次第でもっと高額の設定となることもあるようです。
ただし、ダイナースクラブは消費者金融と同様に総量規制の対象。
そのため、そのほかの貸金業者と合わせて年収の3分の1以下の借り入れとなることを覚えておきましょう。
また、クレジットカードにキャッシング機能がついているということは、キャッシングの利用限度額はクレジットカードの限度額の範囲内に含まれているということです。
キャッシングをたくさん使えばその分ショッピング枠が減りますし、ショッピング枠を多く使えば、キャッシングできる額は減ってしまうため、無計画な利用は控えるようにしてくださいね。
ダイナースクラブでは、クレジットカードとは別にカードローンも展開しています。
・利用限度額:300万円
・金利:13.8%~18.0%
・返済方式:毎月元金定額返済、ボーナス併用返済
・毎月の返済元金:1万円~8万円
・遅延損害金:年率14.6%
一括返済ができない分、金利が低い設定になっているようです。
毎月決まった金額を返済していくため、高額なキャッシングをした場合でも返済の負担が軽くて済みますね。
毎月元金定額返済を利用した場合には、10万円を毎月2万円ずつの支払いで6回、ボーナス併用返済の場合は50万円を毎月1万、ボーナス月に増額支払1万円とすると44回というような返済シミュレーションになります。
繰り上げ返済もできますので、余裕のある月は多めに返すようにして早めの完済を心がけましょう。
クレジットカードの債務整理はどうすればいい?
キャッシング機能がついているとはいえ、ダイナースカードはクレジットカード。
借金とはちょっと違いますよね。
クレジットカードの債務整理はどのように手続きをおこなえばいいのでしょうか。
クレジットカードの支払いの解決方法、そのポイントは3つ。
債務整理すると、カードは利用できなくなる
クレジットカードのショッピング枠の利用であっても、債務整理の対象となります。
個人再生や自己破産などの強制的な手続きはもちろん、任意整理のような直接交渉も問題なくおこなえますのでご安心ください。
さらに、キャッシング枠を利用していた場合には、支払った金利によっては過払い金が発生している可能性も。
現に、ダイナースカードでも過払い金請求の事例がありますので、貸金業法改正以前にキャッシングを利用していたという人はぜひ調査してみてください。
最後に、キャッシングやカードローンと同じですが、債務整理をしたクレジットカードはその後、使用不可となります。
例えば、付帯しているETCカードも当然使用できなくなってしまいますし、サービスを受けることもできません。
公共料金や家賃の支払いに利用している場合には、事前に支払い方法を変更することも忘れないようにしましょう。
ダイナースカードでの債務整理は?
ダイナースカードの場合、提携しているカードもすべてダイナースクラブが発行しているため、交渉の相手はすべて三井住友トラストクラブとなります。
ダイナースカードは加入条件が厳しく、「27歳以上、年収500万円以上、クレジットヒストリーに事故情報(延滞、債務整理)なし」が審査が通るかどうかの基準と言われています。
これだけ厳しい条件を通った人のみが持つことのできるクレジットカードですので、そのほかのクレジットカードと比較すると、債務整理の実例が少ないため過去の判例などもあまり見当たりません。
ただ、ダイナースカード・シティカードに対しては直近で2016年2月に東京地裁での裁判履歴があり、リライトローン・再分割契約時に発生した過払い金の支払いを命じる判決が出ています。
ダイナースクラブで債務整理を検討する場合には、過去の事例が参考にならないため、借金や債務整理に強い専門家を選んだ方がいいでしょう。
相談先のアテがないのであれば、無料のマッチングサービスなどを利用して、自分に合った法律事務所を見つけてくださいね。
ダイナースカードと債務整理まとめ
ダイナースカードはステイタス性の高いクレジットカードの国際ブランド。
そのため、審査条件も厳しくなっています。
高額な利用限度額が設けられていますが、債務整理などの実例もあまり見かけません。
ですが、解説してきた通りダイナースカードも債務整理をすることで解決することは可能です。
過去にキャッシング機能を利用していた場合には、過払い金が発生していることもありますので気になる方は調査してみましょう。
債務整理や過払い金の相談は、借金問題に強い弁護士に相談するのが鉄則です。
まずは1人で悩み続けるのではなく、今すぐ専門家に相談をして下さい。